田んぼや干潟などが、住まいから比較的近いところにあり、シギ・チとの出会いには、恵まれていると言えるだろう。しかし、時には、遠征をし、違った鳥たちとの出会いを楽しみたいとも思う。
8月半ばに訪れた新潟は、あいにくの空模様であった。ハスの花にヨシゴイで有名な湖は、朝から雨が降りやまず、ハスの花は、ぐったりとしている。しかし、ハスの蕾にツバメがとまり、スズメもとまって、なかなか良い雰囲気。ハスの葉には、水滴がたっぷり。雨の日ならではの風情である。この湖を訪れるのは、二度目。前回は、カンカン照りの暑い暑い日であった。あのとき、ハスの花は、見事に咲いていたが、あの暑さには閉口したものだった。前回も今回もKプロにお世話になり存分に撮影できたことは嬉しい思い出である。
8月の遠征では、林の中にも足を伸ばした。そこには、小さな水場があり、小鳥たちが水浴びにやってくる。ホオジロの雌雄、カワラヒワ、キジバトの親子、モズなどが水浴びにやってきた。高い木の上には、コムクドリの群れ、ニュウナイスズメ、クロツグミの姿をも見ることが出来た。何より嬉しかったのは、8月というのに、クロツグミのさえずりをたっぷり聞くことが出来たことである。
♪夏がくれば 思い出す ♪夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空 はるかな尾瀬 野の旅よ
霧のなかに うかびくる 花のなかに そよそよと
やさしい影 野の小径 ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 咲いている 水芭蕉の花が 匂っている
夢見て咲いている 水のほとり 夢見て匂っている 水のほとり
石楠花色に たそがれる まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空 はるかな尾瀬 遠い空
(作詞:江間 章子)
訪ねたところは、尾瀬ではなかったが、夏が来れば、きっと楽しかったこの日のことを懐かしく思い返すことだろう。鳥たちとの出会いに感謝。ご一緒させていただいた皆様に感謝。
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