タイトル:九羽の白鳥 鳥たちの広場

[ 伊豆沼と蕪栗沼の鳥たち ]

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11月21日~22日に蕪栗沼・伊豆沼の探鳥会に参加させて頂いた。この地を訪れるのは、11年ぶりのことである。初日、蕪栗沼に到着すると眼下に広がる田んぼにマガンの群れが見える。その光景を見ると、2004年12月に初めて訪れた日のことが鮮やかに思い出され、何とも感慨深いものがあった。

初日の11/21は、マガンのねぐら入り、落雁を見るのが、なんと言っても楽しみである。時間は、たっぷりあるので、それまでの時間を遊歩道から探鳥することになった。距離は、あるものの先ずヘラサギを見ることが出来た。山並みを背景にマガンの群れが飛び、オオハクチョウが、すぐ目の前を飛んで行く。マガンの群れは、大きな群れもあれば、こじんまりした群れもあり、様々である。10数羽のシジュウカラガンが目の前を飛び去ったこともあった。

日が傾きかけると急激に温度が下がってくる。風もあり、体の芯まで冷えて来る。いよいよねぐら入りが始まったようだ。マガンの群れが湧き上がるように、次から次へと蕪栗沼を目指して飛んで来る。その数の多さに圧倒され発する言葉も見当たらない。辺りが暗くなり始める頃、蕪栗沼は、マガンで埋め尽くされる。こんな美しい光景があったのかとしみじみ思う。

翌日11/22は、5時を少し回った頃、宿舎を出発し、伊豆沼湖畔に向かう。日の出には、まだ十分時間があるのだが、すでにカメラをセットして準備万端のカメラマンの姿も見えた。夜の帳から開放され、辺りがうっすらと明るくなってくる頃、頭上をマガモの大きな群れが、何度も通過する。更に辺りに明るさが加わった頃、マガンが飛び立ち始めた。それは羽音と共に実に壮大なものである。イメージしていた朝日とは、少々違っていたが、伊豆沼の朝は、深く心に残るものとなった。

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