[写真はクリックすると大きくなります] |
遠くの山々に残る雪、カラマツの眩いほどの新緑、優しい色合いのカスミザクラ、一面に咲くニリンソウ、水芭蕉もちらほら。5月15日〜17日まで訪れた高原は、長い眠りの冬を過ぎ、一斉に芽吹き始めた木々の緑が、辺りを埋め尽くして、まさに緑燃ゆるという感があった。
木々の間を縫うように、小鳥たちのさえずりが聞こえてくる。それは、キビタキだったりオオルリだったりコルリだったり、時には、クロツグミだったりエゾムシクイだったりする。カラマツの奥の方からは、コマドリの声も聞こえてきた。アオジやノジコも盛んに自慢の喉を披露する。カッコウ、ツツドリ、ジュウイチも鳴いた。森の小路を歩くとヤブサメの声も聞こえてくる。
今、小鳥たちは、営巣中だったり、営巣準備中だったりで忙しそう。口いっぱいに虫をくわえたゴジュウカラやアオムシをくわえたサンショウクイ、雌に給餌するコサメビタキ(♂)、コガラも熱心に虫を運んで森の中は、子育て準備で、てんやわんや。
アオゲラやアカゲラにも出会った。道路の水溜りに水を飲みに現れたコルリの姿も見た。枯れ木に、新居を構えたニュウナイスズメの姿も可愛かった。新緑の中では、コムクドリ(♂♀)が熱心に採餌していた。赤味を増したホオジロの雌雄も、新芽の中で美しい。サルもファミリーで姿を現した。
高原は、今、春から初夏になりつつある。朝夕と日中の温度差に戸惑うが、素晴らしい自然が、そこかしこに溢れている。今回、馴染みの宿のご主人の案内で、同じ日程で宿泊された方々と、ご一緒させていただいた。新緑眩い高原で、出会った小鳥たち。心優しい方々との出会い。思い出のアルバムが、また大きく膨らんだ。
(戻る) | (Home) |