とりどり日記

[2009/3/14 エナガの巣づくり]

エナガの巣

3月13日に岡谷市の塩嶺御野立公園を訪れ、日本野鳥の会諏訪支部長の林氏のお話を伺う機会に恵まれた。俳句の季語にもなっているという「小鳥バス」にまつわるお話。傷病鳥として10年前に保護し、自然にかえしたオオワシ「グル」にまつわるお話。そして、展示室のパネルを見ながらエナガの巣についてもお話を伺うことが出来た。

エナガの巣を見る機会は、今まで何度かあったが、その素材については、深く考えることもなかった。カラスによって壊されてしまったというエナガの巣を丁寧に分析され展示してあるパネルを見て、精密に作られたエナガの巣に驚き、エナガの勤勉ぶりを垣間見た思いがした。

実に1501枚もの鳥の羽が使われていたという。一番多かったのが、ツグミで911枚。他には、ドバト、キジバト、オナガ、カケス、シジュウカラ、カラス、コルリ、フクロウ、カルガモ、ヤマドリ、セグロセキレイ、種不明のものも数枚。ビニール製品、獣毛、樹皮なども使われている。外周は、ウメノキゴケ、コケ、クモの卵のう、ビニールなどで覆われている。精密に作られたこの巣を約1週間で作成するという。あの小さな体のエナガが、2羽で力を寄せ合い、心を込めて作った巣。そしてこのパネルを2週間ほどで完成されたという林氏の熱意にもさらに心動かされた。

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