思い出の鳥たち

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[コキアシシギ]

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鳥との出会いの形は、実に様々である。たとえば、「シマフクロウ」に会いたいとか「オオワシ」に会いたいとか、その対象を絞って北の大地を目指すことがある。私の場合、今まで遠征はツアーを利用することが多かった。もちろん親しくしていただいている方々とご一緒させていただいた遠征もある。

鳥に関心を持つようになり、いろいろな土地を訪れ、いろいろな鳥たちに出会う瞬間は、胸が弾み、心和むひとときを過ごすことが出来ると考えていた。しかし、この頃、ごくごく身近なフィールドに目を向けたとき、いろいろな発見があることに気づくようになってきた。今でも、南の島や北の大地を訪れたい気持ちに変わりはないのだが、もっと身近なフィールドをもっともっと大切にしたいと思うようになってきた。

昨年のちょうど今頃、コキアシシギが、近くのフィールドに姿を見せてくれた。傾きかけた夏の陽を見ていると、あの日の感激が、よみがえってくる。初めてその姿を目にしたとき、その体型のスマートさと、足の色の鮮やかさに目を奪われたあの夏の日。猛禽に襲われ痛々しい最後だったと伝え聞いているが、コキアシシギとの出会いが、シギ・チへの関心を深めてくれたように思う。コキアシシギとの出会いに感謝。フィールドに感謝。

九羽の白鳥