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[2011年の出会い]
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- タンチョウ
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冬の北海道を訪れるとき、出会いを期待する鳥は、いろいろありますが、やはり何と言ってもタンチョウが一番なのではないでしょうか。真っ白な雪景色の中のタンチョウは、ことさら美しく見えます。「けあらし」が立ち、サンピラーが現れる極寒の中、音羽橋から見たタンチョウの姿も忘れることが出来ません。太陽が傾きかける頃、塒に向かって飛んで行く姿は、胸を打つものがあります。北海道の青空は、関東の空よりずっと澄みきって青いと私は、思っています。その青空を飛ぶタンチョウ。心に残る1枚です。
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- オオワシ
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日本で3つ目の世界自然遺産として2005年に登録された北海道知床半島。知床半島は、非常に魅力的なところです。冬に接岸する流氷は、是非、一度見てみたいと長い間思っていました。冬の道東を訪れる機会は、何度かあったのですが、余程、流氷船に縁がないのか、なかなか流氷を見る機会に恵まれませんでした。2011年2月。ようやくその機会が巡ってきました。小雪が舞う日でしたが、流氷船の上からオオワシやオジロワシをたっぷり観察することが出来たのです。流氷で羽を休める2羽のオオワシ。その美しさと迫力に心奪われた思い出の1枚です。
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- オオマシコ
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赤い鳥には、心惹かれます。とりわけ会いたい鳥のひとつが、オオマシコです。イチゴの色のような、いいえバラ色と言うべきでしょうか。オオマシコの赤い色は、本当に魅力的です。オオマシコに初めて会ったのは、人がほとんど通らない林道でした。美しいバラ色のオオマシコ。林道に沿った木立の間に見え隠れするその姿は、愛らしく胸打つものがありました。初めて訪れた林道で、オオマシコのあのバラ色を見た瞬間の胸の鼓動は、今でも忘れることが出来ません。今年出会ったオオマシコは、雪がわずかに残る静かな林道でした。また、いつの日かゆっくり会いたいものです。
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- フクロウ
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鳥の中で一番人気のある鳥は、フクロウかもしれません。フクロウに出会うと、私は、何故かどきどきします。フクロウに心惹かれる理由は、自分でも良く分かりませんが、あの顔立ちではないかと思っています。古代ギリシャでは、アテネ女神の守護鳥とし学問や芸術の象徴とされたというフクロウ。日本では、知恵や幸福の鳥として人気を集めています。旅先でフクロウ・グッズを探すのも楽しみのひとつです。静かな森で出会ったフクロウ。また来春も可愛い雛の姿を見せて欲しいものです。
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- コマドリ
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♪ピッピロロロロ・・・・♪静かな高原の朝。響き渡る声に思わず足をとめます。ウグイス、オオルリと共に三名鳥とされたコマドリ。響きも音色も素晴らしく、その声には、心奪われます。高原や山道でコルリの囀りを聞き、一瞬立ち止まることがあります。それは、コマドリの囀りに似ているからです。コマドリは、渡りの途中、東京近郊の公園に立ち寄ることがありますが、やはり高原や山道での出会いは、格別です。♪ピッピロロロロ・・・・耳元でコマドリの囀りが聞こえてきます。
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- サンコウチョウ
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目の周囲の青いリングと長く伸びて後ろに垂れている優美な尾を持つサンコウチョウ♂。その美しさには、心奪われます。♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪静かな林道を歩くとあの魅力的な声が聞こえてきます。緑したたる季節を迎えるとサンコウチョウに出会える機会を伺い、胸の高鳴りを覚えます。ひっそりとして、あまり陽の差さない林道を歩くと聞こえてきます。♪ギュー フィチー ホイホイホイ♪何と神秘的な声でしょう。すぐ近くにいるようです。目を凝らしてサンコウチョウを探します。動きの速いサンコウチョウ。いつの出会いも感動します。
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- アオバズク
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青葉若葉の頃に南から渡ってくるミミズクなので「青葉木兎」と命名されたそうですが、青葉が良く似合う鳥だと、いつも思います。洞にいる雛を近くの大きな木にとまって見張り番をする親鳥の姿には、胸が熱くなります。その姿には、親の愛情が満ち溢れているからではないでしょうか。夏の暑さが始まるころ、洞から巣立った雛は、初めて見る世界に興味を示しながら親の愛情をいっぱい受けてすくすくと育っていきます。南の国に渡る日まで過ごす静かな森。そっとそっと見守ってあげたいと思います。
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- エリマキシギ
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春の渡り、秋の渡り。田んぼ巡りをして一番の楽しみは、シギたちとの出会いです。シギの中で特に好きなのが、エリマキシギです。エリマキシギの夏羽を一度、是非見てみたいと長い間思っていました。その夢が叶ってエリマキシギの夏羽を見る機会が2年前の夏にありました。この写真のエリマキシギは、夏羽の名残りがあり、私のお気に入りの1枚です。私は、1年を通して田んぼや蓮田を回っていますが、エリマキシギに出会えた日は、心が晴れやかになり、新たな力が湧いてくるような気がいたします。
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- コジュリン
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♪チョッピ チュリリリ ピッ♪田んぼが一面に緑色になるころ、コジュリンの涼やかな声が響き渡ります。これは、雄のさえずりですが、かなり離れた位置からでも、この声を聞くことが出来ます。黒頭巾をかぶったようなコジュリン♂。田んぼや葦原、草原などで出会います。9月になって訪れた葦原近くで、コジュリン♀に出会いました。オオイヌタデにとまってくれたらとの願いが通じたようです。嬉しい出会いの1枚です。
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- ウズラシギ
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田んぼ巡りの楽しみは、春の渡り、秋の渡りでシギたちに出会うことです。シギやチドリは、目立たず地味な鳥ですが、近くで観察出来たときは、その羽の美しさに心奪われます。夏の暑さを過ぎ、田んぼや蓮田に秋の気配が漂い始めるころ、蓮田でウズラシギに出会いました。ウズラシギとの出会いは、大抵、距離があり、細部に渡っての観察は、なかなか難しいのですが、この日、ウズラシギがこちらに向かって飛んできたのです。目の前に降り立ったウズラシギ。あまりにも近過ぎました。不思議な、そして嬉しい出会いでした。
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- ハイタカ
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北の大地を訪れるとき、様々な鳥たちとの出会いを期待します。オジロワシ、オオワシ、エゾフクロウ、シマフクロウ、タンチョウなどなど。期待した鳥たちに出会えたときは、もちろん嬉しさで心が弾みますが、予期していない鳥との出会いは、それ以上に嬉しいものです。イスカとの出会いを期待して訪れた公園で、思いがけず出会ったのが、このハイタカでした。木どまりのハイタカ。それもかなり近い距離でゆっくり観察、撮影出来た日の感激は、今でも鮮やかです。
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- キレンジャク
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尾羽の先が黄色い「キレンジャク」。キレンジャクにしてもヒレンジャクにしても不思議な魅力のある鳥だと、私は思っています。その魅力ある鳥をナナカマドの真っ赤な実と一緒に撮影出来たら、どんなに素敵だろう。真っ白な雪も一緒だったら、どんなに胸が弾むことだろう。と、ずっと夢見ていました。そんな願いが叶う日が訪れたのです。緑の林を背景にナナカマドの実を啄みに次々に飛んでくるキレンジャク。そこに小雪が舞います。雪は、だんだん激しくなってキレンジャクの姿がぼんやりしてきました。真冬の道南の心に残る思い出です。