九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年3月) > 2010/3/24
朝から雨になり、静かに時間が流れて行く。今日は、いくぶん寒さが戻ったような感があるが、それでも開花を待つばかりの駅前のソメイソシノは、春の訪れを喜んでいる風情である。これからは、一雨ごとに春らしさを増していくことだろう。
私の大好きな鳥のひとつがエナガである。あの小さな体で、木々の間を動き回る姿は、何とも愛おしく、あの忙しい動きに合わせてレンズを向けるときの心弾む思いは、何と表現したら良いのだろう。
そのエナガが巣材集めをしている場面に遭遇した。以前にも蜘蛛の巣を集めたり、羽を集めたりしている姿を見たことはあるのだが、結構、距離があったりして、なかなかゆっくり観察することは出来なかった。ところが今回は、あまりにも近く、目の前という感じであったので、こちらが焦ってしまい、折角のシャッターチャンスを不意にしてしまったような気もする。それはともかく、2羽のエナガが、一心に羽を集めている姿に、心打たれた春の朝の出会いであった。