九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年4月) > 2010/4/8
太陽が、顔を出し、青空も見える。里山の春を訪れるのは、こんな日がぴったりかもしれない。風は、冷たかったが、久しぶりの里山は、静かで懐かしい香りがする。♪チョッピィ チュチュ チュリチュー♪その静けさの中でホオジロの澄んだ声が響き渡る。♪チュリ チュリ チュリリ♪今度は、ハクセキレイが3羽、もつれ合うように乾いた田んぼの上を飛び回る。
畦道には、ヒメオドリコソウのしっとりした紫や、オオイヌノフグリの優しいブルー、ナズナの可愛い白い花、愛らしいピンクのホトケノザ、タネツケバナや菜の花もところどころに見え、春の訪れを告げている。カエルの声も賑やかだ。
里山の春をゆったりと味わっていると、サッと1羽の猛禽が飛んだ。それは、1年ぶりに会うサシバだった。繁殖のために南の島から渡ってくる鳥、サシバ。懐かしく嬉しい再会であった。