九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年4月) > 2010/4/20
曇りがちのお天気ながら、数日前までの寒さを忘れさせてくれるような暖かさ。風は、結構吹いていても、寒くはない。沼のほとりの桜も、この風で、ハラハラハラハラと名残りの花を舞い散らしている。その花びらが、田植えを終えたばかりの田んぼで、花筏となっている。まだ頼りなげな早苗に、淡いピンクの花びら。日本の春の風情である。
今日は、久しぶりに田んぼを回った。ヒバリが、空高く舞い上がり、♪チュルリ ピチュリ チュリ チュリリリ♪と鳴いている。タヒバリは、胸のところが、ほんのり赤味を帯び、夏の装いになっている。カワラヒワは、農道にたくさん生えているタンポポを美味しそうに啄んでいる。
♀のキジが3羽、柔らかい春の草を啄ばみ、田んぼの奥の方に入って行き、姿が見えなくなった。畦の上にいた♂のキジのところに、1羽の♀のキジが、ぐんぐん近づいてくる。♂と♀が、かなり接近したところで、♂が、尾羽を広げ、ディスプレイ。しきりに♀にアピールしている。ホロ打ちを見る機会は、多いが、ディスプレイは、なかなか見る機会がない。今日は、思いがけず嬉しい出会いとなった。