九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年4月) > 2010/4/30
「トウネン」私の好きなシギのひとつである。春と秋の渡りのとき、田んぼや干潟で、私は、トウネンを探す。あの小さな体で、長い長い旅をする。様々な危険が待ち受けているであろう長い旅路。その健気な姿に、私は、胸が熱くなる。
先日、田んぼで夏羽のトウネンに出会った。冬羽のトウネンも好きだが、夏羽のトウネンは、赤味を帯びて美しかった。メダイチドリと一緒に、一心に採餌する姿は、何とも愛おしい。羽の色をじっと見つめる。日本の伝統工芸のような何とも言えない奥深い色合い。「トウネン」何時出会っても嬉しいシギである。