九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年5月) > 2010/5/3
寒い日の多かった四月。雪が降った日もあり、戸惑うことが多かった。それは、人間だけではなく、木々や草花、鳥や動物たちの営みにも影響しているようだ。一番、目に着いたのが、桜の開花時期。桜通りや公園のソメイヨシノを、ずいぶん長い間楽しむことが出来た。そして今、公園の八重桜が、ちょうど見頃となった。
今朝、ほんのひととき、久しぶりに近くの公園を訪れた。まばゆい新緑の中のボリュームのある八重桜は、見ごたえがあり、しばし佇んで花見を楽しんだ。新緑の木々の間から聞こえてくるのは、♪ツツピー♪ツツピーのシジュウカラ。♪ギィーというコゲラ。♪チッ♪チッというシメの声。緑の葉が重なりあって、林の中にでもいるような雰囲気。♪キョロン♪キョロン♪ツィーとアカハラの声も聞こえてきた。
♪チリリリリ♪チリリリリ。今度は可愛い声が聞こえてきた。それは、湧きあがるように、あちらからこちらからと聞こえてくる。エナガの幼鳥の声である。桜の葉の間を縫うようにエナガは、飛びまわり、虫をとっているようだ。もう一人立ちしたのだろうか。真っ赤な目のエナガが、自分で虫を探している。
春から初夏へ確実に季節は、変わって行く。