九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年8月) > 2010/8/8
乗鞍岳。畳平。お花畑。旅行社の募集案内やパンフレットで、何度も目にし、一度は、行ってみたいと願っていたところである。6日の夜出発し、山麓の民宿で仮眠。ゲートの開く6時より30分前に到着。一番乗りでゲートをくぐった。マイカー規制があるが、私たちのマイクロバスは、難なくゲートをくぐることが出来た。
何と言っても、この時期、会いたいのは、ライチョウの親子である。朝早くが良いとのことで、皆の心は、ひとつ。ただひたすら、ライチョウとの出会いを夢見る。
いよいよ畳平に到着。楽しみにしていた風景だが、この日、何度も何度も霧が流れるように発生し、視界を遮られ、高山植物も鶴ヶ池も見えない。風もあり、体感温度は、どれくらいであろうか。寒い。とにかく寒い。何枚も重ね着し、手袋もして霧が晴れる瞬間を待つ。
コマクサ、イワギキョウ、ヨツバシオガマ、ウサギギク、ハクサンイチゲ、ウメバチソウ。霧が晴れると、乗鞍岳・畳平の花が、ハイマツの緑と共に美しい。イワギキョウやコマクサを見ていると、1羽のイワヒバリが現れた。続いて、もう1羽。時折、コマクサを啄んでいる。さらにもう1羽現れイワギキョウのところに近づいていく。そして、さらにもう1羽現れて一度に4羽のイワヒバリが登場。
この日、大黒岳の岩の上でさえずるイワヒバリも見たし、肩の小屋へ行く道の途中のハイマツ帯でもイワヒバリに出会った。イワヒバリ大サービス・デー。まさに、その一語につきる乗鞍岳であった。