タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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[ ノビタキ ]

ノビタキ

2010/10/14 小さな秋

「野菊」の歌を口ずさみたくなるような秋の野原。秋色になったエノコログサが、群生し、イヌタデ、オオイヌタデ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、ツユクサ、コスモス。そして足元には、タンポポも咲いている。まさに「野菊」の歌にあるように、うすむらさきの野菊が、ひっそり咲いて、すぐ近くをアキアカネが飛ぶ。

その静かな光景を見たくて、今朝もひととき、秋の野原を訪れた。モズの甲高い高鳴きの声が、高い木の上から聞こえてくる。スズメは、群れで飛び立ち、遠くにあるススキとセイタカアワダチソウのところを通過し、姿を消した。ホオジロが、時折、遠くの枯れ草にとまる。ヒバリのさえずりも聞こえてくる。

草むらの中で飛んだのは、ノビタキ。思いがけない嬉しい出会いである。秋色のノビタキ。野原の秋は、これから日毎に深まってゆく。

九羽の白鳥