タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年12月) > 2010/12/1

[ シマフクロウ ]

シマフクロウ

2010/12/1 初冬の北海道

11月28日〜30日まで初冬の北海道を訪れ、鳥たちとの出会いを楽しんできた。初日の11月28日、羽田を11:40に発って中標津空港に到着したのが、13:30。初冬の北海道は、日暮れが早い。中標津市内の街路樹にとまったキレンジャク30羽ほどの群れを見た後、野付半島へと急ぐ。

この日、あまりにも風が強く、観察することすら困難なほどであった。そのような中で、オオハクチョウ、オジロワシ、オオワシ、クロガモ、ウミアイサ、シノリガモ、タンチョウ、シロカモメ、ワシカモメなどを観察。初日の宿へと向かった。午後3時半ごろには、薄暗くなり、4時を過ぎると、辺りは真っ暗になってしまう。冬場の探鳥時間は、実に短い。

初日の一番のお目当ては、シマフクロウ。あまりの風の強さにシマフクロウが現れてくれないのではないかと心配したが、宿周辺は、若干風はあるものの、静かで一安心。今年の春から、ストロボが禁止になり、ゆっくりと夕食を味わい、シマフクロウを待つ。午後7時を回ったころ、ふんわりと右手の方から実に静かにシマフクロウは現れた。今回で5度目であるが、今まで不慣れなストロボに神経を使いすぎ、シマフクロウが現れる瞬間をじっくり観察したことがなかった。それは、あまりにも厳かで神聖な気品すら漂い、胸に響くものがあった。

九羽の白鳥