かなり珍しい鳥が大阪府堺市の大泉緑地に姿を見せたということを耳にしたのは、2006年の終わりごろだったように思う。その名は、キガシラシトド。何とか一目会いたいと願いながら、とうとう実現しなかった。
そのキガシラシトドを観察する機会が、思いがけず巡ってきた。まだ見ぬ鳥に会いに行くとき、図鑑を何冊か調べ、その鳥のイメージを頭に入れて行く。しかし、現実は、自分のイメージと違っていることがある。今回、キガシラシトドの地鳴きを教えてくださった方があり、その声をたよりにキガシラシトドのいる方角を見極めるという大変貴重な経験をすることが出来た。初めてキガシラシトドに出会った日の鮮烈な思い出である。