4年前の冬(2008年1月)出水平野で出会ったのは、マナヅル、ナベツル、クロヅル、カナダヅルであった。ちょうどその年、宮城県でソデグロヅルが見られていると聞き、何とかソデグロヅルに会いたいものだと思っていた。そのソデグロヅルが千葉県に現れた。すでに新聞、テレビなどで大きく報道されている。
冬期湛水いわゆる冬みず田んぼが、水鳥の餌場となる効果があると知ったのは、鳥に関心を持ち始めてまだ日が浅い頃、伊豆沼方面を訪れたときのことである。その冬みず田んぼが、ごくごく身近なところにあると昨年、年の瀬も押し迫った頃知った。
その冬みず田んぼにコハクチョウやシジュウカラガン、ヒシクイが飛来し、その中にソデグロヅルの姿も見られるという。この大切な冬みず田んぼを、これからずっと末永く続けていただくために鳥を観察する立場にある我々は、注意深くあらねばならないと思う。