タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2012/1/31 ムナグロ

ムナグロの画像

冬枯れの田んぼや蓮田を回ってみても、今シーズンは、シギ・チとの出会いが極端に少ない。そのような中で、全く偶然であるが、ハマシギ100羽以上の群れ、オオハシシギ、エリマキシギそしてムナグロ30羽ほどの群れに出会った日があった。

四季を問わず、私は、田んぼ巡りをする。それは、シギ・チと出会ったときの心弾む思いが私を元気づけてくれるからである。あの日、久しぶりに見るオオハシシギやエリマキシギ、反転するハマシギの美しさ、金色のムナグロにずいぶん胸弾む思いがしたものであった。同じ田んぼに、タゲリやタシギ、タカブシギなど顔触れが多彩で、少し離れたところには、ホシムクドリまでいたのだから不思議で驚くべき日であった。

この時期に、たくさんのムナグロを見る機会も、なかなかないのではないかと思う。

2012/1/30 ホシハジロ ♀

ホシハジロの画像

沼のほとりは、風のない日は、ぽかぽかと暖かで枯れた葦原に時折、姿を見せるアオジ、オオジュリン、スズメなどものんびり、冬の日差しを楽しんでいるかのように見える。しかし、ひとたび、風が吹くと体の芯まで凍りつきそうなくらいの寒さだ。湖面から吹いてくる風の冷たさは、何とも耐え難い。

先日、沼のほとりを歩いていると、葦原の陰に1羽のカモが眠っていた。う~ん。このカモは、何だったかしら?とじっくり眺めるのだが、わからない。やがていつの間にか、そのカモが泳ぎだした。ホシハジロの♀であった。決して珍しいカモではないのに、ホシハジロに出会う機会がずいぶん少なくなっている。翌日には、その姿を確認することは出来なかったのだから、出会いを大切にしなければと思った次第である。

2012/1/29 タシギ

タシギの画像

冬の日差しが、さんさんと降り注ぐ部屋にいると真冬の寒さをひととき忘れてしまう。窓の外では、時折、強い風が吹き、目の前に見える夾竹桃やパーム・ツリーが大きく揺れ、さわさわと声を出しているかのように見える。

寒い朝、蓮田には、氷が張っていた。例年、越冬のシギ・チが入っている蓮田なのだが、今シーズンは、シギ・チとの出会いが極端に少ない。ごく稀にハマシギ、タカブシギを確認するくらいだ。先日は、氷の上をタシギが、器用に歩いている姿を見ることが出来た。シギたちとの出会いが多いとレンズを向けることのないタシギだが、今シーズンは、タシギも花形である。

2012/1/28 ホオアカ

ホオアカの画像

早いもので1月も残り少なくなってきた。住まいの近くの道路や植え込みの近くには、まだ雪が残っている。それだけ寒いということだろうか。

昨日、葦原でホオアカに出会った。あいにく撮影場所を移動しようと思い三脚を外したばかりの時であった。今シーズン、ずいぶん探して回ったが、なかなか出会えなかったホオアカ。手ぶれ補正が付いていない機材で、久しぶりの手持ち撮影。ピントは甘いのだが、やっと出会えた記念である。今度は、もっとゆっくり出会えれば嬉しいのだが。

2012/1/27 オオジュリン

オオジュリンの画像

道路の日の差さない所や土手の斜面、瓦屋根の家など、月曜の夜に降った雪が、週末の今日も残っている。昨日に比べて今日は、寒さがいくぶん和らいだとは言え、朝の冷え込みは、なかなか厳しい。

今朝、沼のほとりを少しの時間、回ってみた。湖面から吹いてくる風が冷たくて手が千切れそうになる。枯れた葦原のところで、パキッパキッと音がする。オオジュリンが4羽、熱心に採餌中だ。なかなか出会えなかったオオジュリンに、ここのところ出会う機会が増えてきた。こんなにも間近でゆっくり観察出来る幸福感。これから冬鳥に出会う機会が多くなってくるだろうか。大いに期待したいところである。

2012/1/26 ハマシギ

ハマシギの画像

今シーズンは、冬鳥との出会いが少ない。ルリビタキには出会えたのだが、ジョウビタキやヤマガラなどにも、なかなか出会えない。ベニマシコは、私にとっては、高嶺の花といったところである。

そのような中で、冬枯れの田んぼを回ったところ、ハマシギ100羽以上の群れに遭遇した。目の前に飛んできて反転したときの美しさ。その光景をカメラに収めようと必死にレンズを向ける。時折、着地するのだが、すぐまた飛びあがり右に左にと飛び回る。その中に2羽のエリマキシギの姿があった。ハマシギが飛びあがるとエリマキシギも一緒に飛ぶ。何とも不思議で心に残る光景であった。

2012/1/25 ミコアイサ

ミコアイサの画像

月曜の夜から火曜日の明け方にかけて降った雪が、日の差さない道路にお昼近くまでずいぶん残っていた。しかし太陽の力は素晴らしい。午後の日差しでかなり溶け出し、凍っていた道路もずいぶん歩きやすくなった。

少し時間が取れたので、昼下がり沼のほとりを歩いてみた。湖面には、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン、ホシハジロ♀、コブハクチョウ、ユリカモメなどがゆったり泳いでいる。離れたり少し近づいたりしているのは、ミコアイサ。何度も何度も潜水を繰り返す。今日、一番会いたかったのは、ミコアイサ。今日も嬉しい出会いであった。

2012/1/24 ホシムクドリ

ホシムクドリの画像

昨夜から降り始めた雪。朝起きて見ると白銀の世界。う~ん。沼のほとりに出掛けてみようかな。と迷ったけれど、道路がカチンカチン。通学時間帯になり高校生が歩く音がガリッガリッと聞こえてくる。私が歩いたら滑りそう。若人の華やいだ声が、久しぶりの雪の世界に響き渡る。

昨日、田んぼ巡りをしているとき、ホシムクドリにも出会った。星を散りばめたような羽模様。冬枯れの田んぼに降り立って餌さがしに余念がない。何に驚いたのか近くにいたムクドリと一緒にあっという間に飛び立ってしまった。ほんのわずかの時間であったが、嬉しい出会いのひとこまであった。

2012/1/23 オオハシシギ

オオハシシギの画像

先週末から降り続いている雨。降ったりやんだりだが、ずっとはっきりしないお天気が続いている。今日も午後から雨予報であったが、少し時間が取れたので、久しぶりに蓮田や田んぼを回ってみた。

ここのところの雨で乾ききった田んぼに水が入り、冬枯れの田んぼの色も、しっとりした色調になっている。タゲリやタシギは、あちこちでずいぶん見かけた。いつもは蓮田で見かけることの多いタカブシギも水の入った田んぼにいる。ムナグロが多数入っている田んぼに嘴の長いシギの姿が見えた。久しぶりに見るオオハシシギだ。例年、越冬しているオオハシシギ。今シーズンは、なかなか出会えなかっただけに嬉しさ一入であった。

2012/1/22 チョウゲンボウ

チョウゲンボウの画像

カラカラ天気が、一転、雨模様。三日も降り続くと、流石に気が滅入ってくる。暗くてどんよりした空模様は、まさに冬の色。ベランダに出てみるとすぐ近くの植え込みにスズメの姿が見え隠れしている。雨宿りなのだろうか。

先日、田んぼを回っていると前方の杭にチョウゲンボウがとまっているのが見えた。少しずつ前進するのだが、一向にこちらのことは気にならないらしい。とうとうチョウゲンボウの目の前の位置にまで近づいた。風が吹いていたので、必死に杭にしがみついているようにも見えるのだが、これほど無視されると拍子抜けである。結局あまりに近過ぎて超ドアップの記念撮影となった次第である。

2012/1/21 カワセミ

カワセミの画像

昨日から降り続いている雨。カラカラ天気の後のお湿りで喜ぶべきところなのかもしれないが、明日も雨との予報に少々うんざり。乾ききった大地は、元気を取り戻しているのかもしれない。

所用でしばらく鳥見に出掛けられなかったのだが、今朝、ほんの少し時間を取ることが出来た。喜び勇んで沼のほとりを一回り。出会った鳥は、ツグミ、タヒバリ、アオサギ、コサギ、カルガモ、コガモ、オオバン、カイツブリ、カンムリカイツブリ。そして目の前にカワセミが飛んで来てくれた。幸せの青い鳥。何か良いことが起こりそうな嬉しい予感がした。

2012/1/20 アカハラ

アカハラの画像

ずいぶん長い間カラカラ天気が続いていたが、昨夜遅くから雨になり、いつの間にかみぞれになった。ようやく乾燥注意報が解除されたという。東京都心や横浜では、初雪という。入試のシーズンを迎え天候が気になるご家庭も多いことだろう。

先日、近くの公園でアカハラに出会った。今シーズンは冬鳥(小鳥)が少ないとの声をあちこちで耳にし、何ヵ所かの公園を回っても、ルリビタキに会えたくらいである。そのような中でアカハラとの出会いは、何とも嬉しいものであった。かなり暗い湿地のようなところにいたアカハラ。今度は、もっとゆっくり会いたいものである。

2012/1/19 タヒバリ

タヒバリの画像

収穫を終えた後の冬の蓮田は、何とも寂しい光景である。例年、冬の蓮田の楽しみは、越冬のシギ・チに出会えることなのだが、今シーズンは、なかなか出会えない。タカブシギ、ハマシギには、何とか出会えたが、オオハシシギやエリマキシギは、一体どうしたのだろうか。

それでも蓮田をずいぶん回ってみた。結局、タシギやタゲリ、ハクセキレイ、セグロセキレイくらいのものである。冬枯れの蓮田でタヒバリを撮影して、また次回の楽しみとなった次第である。

2012/1/18 ソデグロヅル

ソデグロヅルの画像

4年前の冬(2008年1月)出水平野で出会ったのは、マナヅル、ナベツル、クロヅル、カナダヅルであった。ちょうどその年、宮城県でソデグロヅルが見られていると聞き、何とかソデグロヅルに会いたいものだと思っていた。そのソデグロヅルが千葉県に現れた。すでに新聞、テレビなどで大きく報道されている。

冬期湛水いわゆる冬みず田んぼが、水鳥の餌場となる効果があると知ったのは、鳥に関心を持ち始めてまだ日が浅い頃、伊豆沼方面を訪れたときのことである。その冬みず田んぼが、ごくごく身近なところにあると昨年、年の瀬も押し迫った頃知った。

その冬みず田んぼにコハクチョウやシジュウカラガン、ヒシクイが飛来し、その中にソデグロヅルの姿も見られるという。この大切な冬みず田んぼを、これからずっと末永く続けていただくために鳥を観察する立場にある我々は、注意深くあらねばならないと思う。

2012/1/17 タシギ

タシギの画像

昨日は、一日どんよりした空模様であったが、今日は、冬の日差しが戻ってきた。風もなく、穏やかな一日で過ごしやすくベランダに出るとメジロの声が聞こえてくる。

先日、蓮田を回ったとき出会ったのが、タシギ。この日、数か所の蓮田でタシギを見かけた。田んぼで良く見かけるシギだから「タシギ」と呼ばれるという。まさに、その名の通りであるが、田んぼをぐるぐる回っても、全くタシギに出会わない日も結構あるのだから、たくさん出会えた日は、感謝しなければと思う。この日のタシギは、背景もまずまずで心に残る出会いとなった。

2012/1/16 コミミズク

コミミズクの画像

今シーズン、冬鳥の飛来が少ないという声を、ずいぶん耳にする。田んぼ巡りをすると、例年、ツグミは、かなりたくさん姿を見かけるのだが、今シーズンは、まだまだごく少数である。オオジュリンは、先日出会ったのだが、カシラダカには、まだ出会えない。

そのような中で、あちこちの葦原や田んぼなどで、コミミズクの目撃情報がある。私が、出会ったのは、風の強い日であった。普通、コミミズクは、風を嫌う。それ故、風のない日を選んで、コミミズクの観察に出掛けるものだと思っていた。こんなに風のある日は、鳥見は難しいと思っていたところにフワリと姿を見せてくれたコミミズク。一瞬、胸弾む出会いであった。

2012/1/15 カワラヒワ

カワラヒワの画像

冬枯れの田んぼは、何とも殺風景であるが、茶系の濃淡が広がる光景は、心が癒される思いがする。四季を問わず私は、好んで田んぼ巡りをするが、シギ・チのシーズンだけでなく冬枯れの田んぼもまた、心惹かれるものである。

その田んぼで時々見かけるのが、カワラヒワである。以前は、カワラヒワは群れで見かけることが多かったのだが、今シーズンは、数羽見かけるのみである。枯れたセイタカアワダチソウにとまったカワラヒワの姿は、何とも微笑ましくて心和み、ひととき冬の寒さを忘れさせてくれるような気がする。

2012/1/14 ミコアイサ

ミコアイサの画像

昨日、沼のほとりを歩いた。湖畔から見えるのは、コブハクチョウ、オオバン、ユリカモメ、カワウ、カイツブリ。そしてかなり遠くに白い点のように見えるのは、ミコアイサの♂。どうやら3羽いるらしい。

そのミコアイサが、少しづつ近づいてくる。そして1羽が何とか撮影出来そうな距離にまで近づいてくれた。何度も何度も潜水を繰り返す。近くには、ミコアイサ♀の姿も見える。冬が来ると会いたい鳥のひとつがミコアイサ。なかなか今シーズンは会えなくて、少し足を伸ばそうと思っていたところだった。

沼のほとりで出会ったミコアイサ。嬉しい出会いのひとこまである。

2012/1/13 オオジュリン

オオジュリンの画像

今朝の寒さも厳しかった。一歩外に出ると冷気が体に張り付いたようになる。かなりゆっくり家を出て田んぼをひととき回ってみた。冬枯れの田んぼを小鳥がずいぶん飛んでいる。多くはタヒバリであり、カワラヒワもちらほら見掛ける。今日は、ヒバリのさえずりを一瞬聞いた。

枯れた葦のところにお腹の白い小鳥がとまっていたのだが、すぐに飛ばれてしまった。田んぼをぐるぐる回っていると同じように白っぽい小鳥が何羽も目に付いた。オオジュリンだ!そう分かった途端嬉しくなった。今シーズン、まだ一度も出会えていなかったオオジュリン。いつの間にかオオジュリンがたくさん姿を見せてくれるようになったのだ。心配していた冬鳥は、時期が遅れているだけなのだろうか。これからに期待である。

2012/1/12 ヨシガモ

ヨシガモの画像

今朝の冷え込みは、厳しかった。一歩、外へ出ると体に冷気が伝わり、何とも言えない緊張感が走る。

先日、近くの公園でヨシガモに出会った。小さな池なのだが、鳥を観察出来る場所が限られており、撮影は、なかなか思うようにはいかない。例年、沼のほとりでヨシガモは、数多く見られたのだが、今シーズンは、まだ沼のほとりでは見かけない。公園では、4羽のヨシガモ♂に出会った。1羽は、ディスプレイと思われる行動を見せ楽しませてくれた。

寒さは、一段と厳しくなってきているが、公園で見かけるカモたちの行動には、春の兆しが見えているような気がする。

2012/1/11 シジュウカラガン

シジュウカラガンの画像

今シーズンは、冬鳥の飛来が少ないという声をずいぶん耳にした。そのような中で、シジュウカラガンは、新潟にかなりの数の群れで飛来していると聞く。私の住まいからそれほど遠くない2か所でもシジュウカラガンが観察された。運良く、その2か所のシジュウカラガンを観察することが出来たのだが、すぐ近くにコハクチョウがいて思うような撮影には至らなかった。撮影したい場面を必ずと言って良いほどコハクチョウが遮るのである。しかしシジュウカラガンを比較的近くでゆっくり観察出来たことに感謝の出来ごとではある。

2012/1/10 ヒドリガモ

ヒドリガモの画像

今日は、午前中、所用で都心へ出掛け、久しぶりに地下鉄に乗った。動き始めた途端、キーキーキーキーと何とも耳障りな音。この車両は、相当年季が入っているのかしらと労わりの気持ちと大丈夫なのかしらと不安な気持ちと目的地に着くまで何とも複雑な心境であった。鳥の声に耳をそばだてる機会が多いので、地下鉄の音が妙に気になった。

先日、公園で目の周りが白いヒドリガモに出会った。どうやら部分白化のようであるが、一瞬、メジロがカモになって泳いでいると思ったほど驚いた。まさにメジロヒドリガモとでも言えそうな何とも不思議な鳥である。

2012/1/9 ミヤマガラス

ミヤマガラスの画像

今日も青空。風もなく穏やかなお天気が続いている。昨日、2か所の公園を回り、思いがけないカモたちとの出会いがあったので、今日は、昨日とは、別の2か所の公園を回ってみることにした。最初の公園では、コガモの群れ、ホオジロやアオジなど。次に回ったところでは、綺麗な緑の光沢が見えるヨシガモ、オカヨシガモの♂♀など。いずれも距離があり、レンズを向けることはなかった。

帰路、田んぼを回ってみるとトラクターが田起こししている田んぼにミヤマガラスの姿が見えた。出水平野では、相当、警戒心が強かったミヤマガラスだが、結構、平然としている。環境が変われば、鳥も違った行動を見せてくれるものだと、感心することしきりであった。

2012/1/8 トモエガモ♀

トモエガモ♀の画像

雲がわずかにあるものの、今日も青空が広がり、穏やかな日和である。田んぼや蓮田の様子も気になったが、久しぶりに公園を訪れてみることにした。今シーズンは、冬鳥の飛来が、極端に少なく、あちこちの公園でカモ類の姿も少ないと聞いている。

今日は、2か所の公園を訪れたが、元気なカモたちの姿を見て何だか嬉しくなった。ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ。そのカモたちの中に、見覚えのあるカモを見かけた。トモエガモの♀である。トモエガモの♂は、今シーズンまだ会えていないのだが、♀の愛嬌のある顔を見ていると、ほのぼのとした気分になってくる。何とも嬉しい今日の出会いであった。

2012/1/7 コクマルガラス(淡色型)

コクマルガラスの画像

抜けるような青空。風は、あるものの真っ青に晴れ渡った空を仰ぐのは、何とも気持ちが良い。今朝は、近くの田んぼを一回り。からからのお天気続きで、車をゆっくり走らせても砂埃が舞い上がる。

久しぶりに沼のほとりを歩いてみる。沼のほとりでは、コブハクチョウがゆったり泳ぎ、カイツブリがチョコンと顔を出す。オオバンも数羽、気持ち良さそうに泳いでいる。葦原にオオジュリンやホオアカの姿を求めたが、スズメが数羽、顔を見せただけであった。

帰り際、田んぼにいたカラスの群れの中に、コクマルガラスの淡色型を見つけ、じっくり観察。この個体は、なかなか気が強い。ミヤマガラスに果敢に立ち向かう。何とも頼もしいコクマルガラスであった。

2012/1/6 タカブシギ

タカブシギの画像

冬の蓮田、とりわけ収穫の済んだ後の蓮田は、何とも寂しい。その蓮田に、例年、越冬のシギ・チが見られるのだが、今シーズンは、ほとんど姿を見かけない。オオハシシギやエリマキシギなど、今まで越冬しているのが、ごくごく当たり前と思っていた。昨年、11月にオオハシシギ数羽の姿をみたときは、間違いなく越冬するものと思っていた。しかし、移動してしまってオオハシシギの姿はない。なかなか会えないと知りながら、それでも蓮田に通う。

その蓮田で比較的良く姿を見かけるのがタカブシギである。タカブシギは、クサシギと同じように地味で目立たない。今シーズンの蓮田では、タカブシギとの出会いも貴重で嬉しいものになっている。

2012/1/5 ホシムクドリ

ホシムクドリの画像

私は、好んで田んぼ巡りをする。それは、何の変哲もない田園風景が心落ち着き、心和ませてくれるからである。冬枯れの田んぼで出会うのは、ノスリ、チョウゲンボウ、時には、チュウヒ、ハヤブサなどの猛禽。タヒバリやカワラヒワ、ツグミ、ホオジロなどである。例年、しばしば見かけていたオオジュリンやカシラダカを今シーズンまだ見かけないのは、何とも心寂しいことである。

その田んぼでホシムクドリに出会った。同じ田んぼにタゲリが数羽いて、その中にホシムクドリを見つけたときは、嬉しかった。金属光沢と星状の斑点が、冬枯れの田んぼで華やいで見えた。

2012/1/4 クサシギ

クサシギの画像

田んぼや蓮田の出会いの中で、私が特に嬉しいのは、シギたちとの出会いである。例年、越冬のシギ・チが見られる蓮田を何度となく訪れてみるのだが、今シーズンは、なかなかその機会が訪れない。それでもタカブシギには、何度か出会った。

シギとの出会いが少ないと嘆いていたら、同じ日に3か所でクサシギに出会ったことがある。クサシギは、地味で目立たない鳥だが、好きなシギのひとつである。この日、珍しくクサシギが羽を広げ、思いもかけないシーンを撮影することが出来た。シギの羽をじっくり見るのも楽しみのひとつである。

2012/1/3 タゲリ

タゲリの画像

冬枯れの田んぼ巡りは、一見何とも殺風景で変化に乏しいように思われる。しかし茶系の濃淡で落ち着いた色調を眺めていると不思議と心が安らいでくる。

冬の蓮田では、胸までどっぷり水に浸かって収穫作業をする農家の方々の姿をあちこちで見かけ、収穫作業の済んだ蓮田では、タシギやタカブシギ、タゲリなどに出会うことが多い。タゲリに出会った蓮田は、モネの「睡蓮」を思い起こさせるような色調でひととき名画の世界にいるような気分に浸ることが出来た。今年も田んぼ巡り、蓮田巡りをして鳥たちとの出会いを楽しみたいものである。

2012/1/2 アメリカコハクチョウ

アメリカコハクチョウの画像

コハクチョウの飛来地に今シーズンもアメリカコハクチョウが飛来している。たくさんのコハクチョウの群れの中からアメリカコハクチョウを見つけ出すのは、ある意味で楽しいもの。「あ!いた。いた。」と思わずレンズを向ける。これは比較的簡単に撮影出来るが、飛翔シーンは、そう簡単には、いかない。ところがレンズを向けた中にアメリカコハクチョウの特徴ある嘴を見つけたときは、あまりの偶然に驚く。新しい年の鳥との出会いに大いに期待したいところである。

2012/1/1 明けましておめでとうございます

シマフクロウの画像

昨年、とりわけ印象に残っているのがオオチドリとの出会いです。大型台風が去った後、台風の置き土産は何かないかしらと淡い期待で出掛けた馴染みの田んぼで思いがけず出会ったのがオオチドリの群れです。雪の降りしきるユーラップ川付近で出会ったのは、ウソの群れ、小雪が舞う中、真っ赤なナナカマドの実を啄むキレンジャクの群れは、目に心に焼き付いて離れません。木どまりのハイタカ、銀世界のギンムクドリ、身近なフィールドで出会ったキガシラシトド、馴染みの公園では、動きの速いカラフトムシクイ、北の大地では、念願の真っ赤なイスカ、流氷の上のオオワシやオジロワシ、何度も何度も水場に姿を見せてくれたホシガラス、ぼさぼさの長い冠羽のコウライアイサ。鳥たちの飛来が少ないと嘆きながらも足繁く通った田んぼや蓮田では、ずいぶんたくさんのシギたちに出会いました。

心に残る鳥たちとの出会い。それと同時に鳥を愛し自然を大切にするたくさんの方々との出会いも忘れることが出来ません。HP「九羽の白鳥」の更新を続けることが出来ましたのも、皆様方のお力添えをいただいたお陰と心から感謝し厚くお礼申し上げます。

今年も思い出に残る鳥たちと出会えることを願っております。皆様方のお力添えをいただきながら、ほのぼのとした雰囲気のHPが続けられるよう努力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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