九羽の白鳥 > とりどり日記(2012年3月) > 2012/3/7
「白き皿に絵の具を溶けば春浅し」漱石の句をふと思い起こし、この絵の具は、一体何色だったのかしらと思う。長かった寒さから少しずつ開放されてくると、辺りの色彩が気になってくる。草木の芽吹きが始まり、モノトーンの世界から柔らかい息吹を感じる色調へと風景が変わってくる。
まだ、かなり寒さを感じる朝、ベニマシコに出会った。♪フィッフィッ♪という声を聞いてベニマシコを探すことが多いのだが、このとき、鳴き声を聞くことはなかった。冬鳥との出会いの少ないときに赤い鳥との出会いは嬉しいものである。