タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2012/3/31 コジュケイ

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♪チョットコイ ♪チョットコイ 声はすれども姿は見えず。林や茂みの中から聞こえてくるのは、コジュケイの声。今まで、何度か出会ったことはあるのだが、この日、珍しく田んぼの中で出会った。稲を刈り取った後の枯れ草色の田んぼで、姿が見え隠れしていたが、やっと畦道にのぼった。田んぼでの出会い。キジに出会うことは、多いが、コジュケイとの出会いは、本当に珍しい。

2012/3/30 ルリビタキ

ルリビタキの画像

桜通りの桜の蕾が、ずいぶん膨らんできた。強い風の中、コートを脱いで歩く。急ぎ足で歩くと汗ばむほどだ。

昨日、公園でルリビタキに出会った。冬の間、あまり公園に足を向けなったので、ルリビタキの瑠璃色が、とても新鮮に思われた。暗い茂みの中から、じっとこちらの様子を伺うようにしていたが、そろそろ山に帰るころだろうか。冬から春へ、季節は、確実に変わっている。

2012/3/29 キジ

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道端にコバルトブルーのオオイヌノフグリがいっぱい。紫色のホトケノザもあちこち見かける。スズナは、白い小さな花をつけ、近くには、タンポポ、ヒメオドリコソウなど野の花が春を告げている。

今日の日差しは、心地良く、頬を撫でる風は、春の歌をささやいているかのようだ。ほんのひととき、田んぼを一回り。田起こしした田んぼの近くでタヒバリが、熱心にお食事中。水路沿いの葦原には、かなり黒くなったオオジュリン。急に飛び立ったのは、チョウゲンボウ。キジの♂が2羽。♀も3羽。一心に餌取りしている。田んぼには、春がいっぱい。

2012/3/28 エリマキシギ

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ここ数日、春らしさを増してきた。この陽気に誘われてシギたちが渡ってきてくれないかしらと期待しつつ、田んぼへ向かった。田んぼには、ずいぶんトラクターが入り始めたので、作業の妨げにならないよう、田んぼを回る。水の入っている田んぼは、皆無であった。

蓮田を回ってみると、ひとつの蓮田にエリマキシギ5羽。タカブシギ12羽。タシギが、たくさん集まっている。あちこちの蓮田を回ってみたが、結局、この蓮田に集まっているシギたちを見ただけであった。春の渡りは、これから楽しさを増してくれることだろう。

2012/3/27 ヒバリ

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頬を撫でる風が、優しくずいぶん柔らかくなってきたようだ。ベランダのアジサイも緑の新芽をぐ~んと大きくして深呼吸しているかのように見える。桜通りのサクラも日毎に蕾が膨らんでいく。

今朝、田んぼを一回りしてみた。ヒバリが空高く舞い上がり、春の歌を披露する。タヒバリ、ツグミは、あちこちで大活躍。ホトケノザのピンク、スズナの白、オオイヌノフグリのブルーのところにヒバリが1羽現れた。野の草とヒバリ。田んぼには、春がいっぱいだった。

2012/3/26 メジロ

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風は、冷たいものの、ようやく春らしさを感じるようになってきた。沼のほとりでは、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、スズナ、ヒメオドリコソウ、菜の花、ツクシなど野の花が、笑顔を振りまいている。スズメも群れで、楽しそうに飛び、♪チュンチュンという声が弾んで聞こえてくる。

公園近くの梅林で出会ったのは、メジロ。まったく鳴き声がしないので、見落とすところであった。体を曲げたり反らしたり、メジロの動きを見ていると飽きることがない。しかし込み入った枝の中に入ってしまうことが多く撮影は、なかなか思うようにはいかない。大好きなメジロ。ゆっくり見られるのは、梅や桜の時期だろうか。

2012/3/25 ジョウビタキ

ジョウビタキの画像

二日間降った雨の後、朝の光が、ことさら眩しく思われる。川沿いの道をゆっくり歩く。雨が春を運んで来てくれたようだ。寒さが遠のき、歩を早めると汗ばんでくる。木々もようやく緑の小さな芽が顔を見せ始め、菜の花も、ところどころで微笑んでくれる。

寒い間、姿を見せてくれたカシラダカは、ここしばらく姿を見かけない。ホオジロ、アオジ、ツグミは、まだ見かけるが、ひと頃より数が減ったようだ。散歩の度に愛想よくふるまってくれるジョウビタキ♀が、今日も姿を見せてくれた。そろそろお別れの日も近いのかもしれない。

2012/3/24 アオジ

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昨日、今日と静かに雨が降っている。しとしとと降るこの雨は、春雨。「春雨やうつくしうなる物ばかり」加賀千代女の句がふと思い浮かぶ。春雨が降って草も木もあたりに見えるものが、すべて美しくなったように見えてくる。本格的な春の訪れが待たれる今日この頃だが、この雨で、春は急ぎ足でやってくることだろう。

散歩道で出会ったのは、アオジ。いつも良く見かけるアオジだが、結構、警戒心が強く、すぐに飛ばれてしまう。この日は、ゆっくり羽を休めて良い被写体になってくれた。木々の芽吹きは、まだまだの感があるが、やがて柔らかな新緑が、あたりを覆い、「うつくしうなる物ばかり」という世界を見せてくれることだろう。

2012/3/23 タカブシギ

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雨が降り出す前に、ほんのひととき、散歩に出掛けた。前方の小高い所にキジ♂の姿が見えてきた。良く良く見ると手前の枯れ草のところに何やら動いている。何とキジ♀が3羽。あいにく手元にカメラがない。何とも残念無念であったが、春らしさを感じさせてくれるひとこまであった。

先日、やはり雲の厚い日に、蓮田でタカブシギに出会った。1つの蓮田に6羽のタカブシギがいて、それぞれが、せっせと採餌に余念がない。シギは、大抵そうなのだが、結構動きが速い。それ故、私は、シャッターを押すタイミングを逸してしまうことが多い。何とか、すっきりしたところでと願ったが、なかなか思うようには、動いてくれない。次に出会ったときの楽しみが、また増えたということになるのだろうか。

2012/3/22 タヒバリ

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明日から下り坂との予報なので、今朝、ほんのひととき、歩いてみた。霜が降りているところもあって、手がじんじんと痛くなってくる。まだまだ冬の寒さが残っている。それでもホトケノザ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ナズナなど春らしさを感じさせてくれる野の草を見かけ、ほっとする。

雨の翌日、回った田んぼでタヒバリをたくさん見かけた。草には、雨の後の水滴がたくさんついていて、なかなか良い雰囲気であった。しかし、結構、警戒心が強く、車の音で飛び立ってしまう。もう少しすれば、夏羽になって、また違った味わいを見せてくれることだろう。

2012/3/21 ホオジロ

ホオジロの画像

風の強く、まだまだ寒い一日だった。近くの公園に少しの時間、足を向けてみると、いつの間にか白梅が咲き揃い、甘い香りを漂わせている。メジロは、いないかしらと見渡すと、たくさんある白梅の中の1本に3羽のメジロが集まり、一心に蜜を吸っている。どうやら、その梅の木がお気に入りらしい。

先日、葦原で出会ったのが、ホオジロ。この葦原では、小鳥がたくさん飛び交っていたが、ストン、ストンと枯れ草の中に入り込み、姿を確認することが出来ない。がっかりして歩き始めたとき、目の前にとまってくれたのが、このホオジロである。すっきりしたところにとまって良い被写体になってくれたホオジロに感謝である。

2012/3/20 エナガ

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いつまで寒さが続くのだろう。梅の開花も、かなり遅れているようだ。梅の名所も、1か月遅れで、ようやく紅梅、白梅が、楽しめるようになったとのニュースに一安心。近所の梅林では、固い蕾のままの木もある。

その寒さの中でも、鳥たちは、熱心に巣材運びをしている。小鳥たちの、健気な行動を見ていると、寒さも忘れ、心がぽかぽかしてくる。一番、目に付くのがエナガ。あの小さな体で、一心に苔を集めたり、クモの巣を引っ張って集めたりしている。エナガの可愛い動きを見つめながら、暖かい春の訪れを心待ちにしている。

2012/3/19 ウグイス

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「鶯の谷よりいづる声なくは春来ることを誰(たれ)か知らまし」(古今和歌集)公園に出掛けた折、まだ、頼りなげなウグイスの鳴き声を聞いた。まだまだ寒さを感じる日々が続いているが、♪ケキョという初鳴きを聞くと、何とも心が弾んでくる。ウグイスは、別名、春告鳥と言われているが、その名のように春の訪れを感じさせてくれる鳥である。

まだまだ地鳴きが多く、植え込みの間を忍者のごとく動き回っているが、桜の花の咲くころには、♪ホーホケキョの美声を披露してくれることだろう。

2012/3/18 ツルシギ

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春のお彼岸が近づいて来ると楽しみにしているのが、ツルシギとの出会いである。昨日は、ずいぶん雨が降ったし、寒さも戻って来た感があったので、期待薄とは思いつつも、どんよりとした空を仰ぎつつ、シギ・チのポイントを目指した。途中、前方が見えなくなるほど霧が立ち込め、鳥見は、無理かと思うほどであったが、目的地に到着するころには、何とか霧も晴れてきた。

最初のポイントでは、タシギが長い嘴で、一心に採餌中。次のポイントでは、タカブシギが、いそいそと蓮田を動き回り、餌取りに余念がない。さらにもう1か所回ってみると、遠くに1羽のシギの姿が見える。肉眼では、はっきりわからないが、どうも体型がツルシギの雰囲気。そっとそっと近づいてみる。やっぱりツルシギだ!今シーズン初めて。嬉しい出会いの瞬間であった。

2012/3/17 キンクロハジロ

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今日は、彼岸の入り。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるが、今日は、朝から冷たい雨が降り注ぎ、冷え冷えとする一日となった。春らしさを感じる優しい日差しが、ここ2~3日続いていたので、今日の寒さには、少々戸惑っている。

昨日、近くの池でキンクロハジロに出会った。この池では、冬の間、ヒドリガモ、コガモ、ハシビロガモ、オナガガモなどずいぶんたくさんのカモたちを見かけたのだが、弥生も半ばを過ぎ、大多数のカモたちが故郷へ旅立って行ったようだ。湖面には、ようやく咲き揃った紅梅が写り、キンクロハジロの観梅風景のようにも思われた。

2012/3/16 オナガ

オナガの画像

弥生も半ばとなり、そこかしこに春らしさを感じるようになってきた。公園の植え込みや水辺近くでは、♪チャッチャッ♪チャッチャッとウグイスの地鳴きが、盛んに聞こえてくる。メジロのさえずりも心地良く耳に響く。シジュウカラも負けじと歌声を披露する。

今日は、初めての道を少し歩いてみた。急な坂道を上がって行くと小鳥が数羽飛んだ。カワラヒワだった。辺りには背の高い木が、たくさんあるが、芽吹きまでには、少し時間がかかりそうだ。その木々を眺めているとオナガが飛ぶのが見えた。オナガに出会う機会は、時々あるが、案外警戒心が強く、飛ばれてしまったり、葉の茂った中に入ってしまったりで思うようにはいかない。今日も綺麗ではない鳴き声と姿を眺めているばかりであった。

2012/3/15 コゲラ

コゲラの画像

沼のほとりを歩くとオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザなどが、柔らかい日差しを浴びて優しく微笑みかけてくれる。つい数日前まで、枯れ草色が広がり、何とも寒々しい沼のほとりであったが、ようやく春の息吹を感じる色彩をあちこち見かけるようになってきた。

梅林に足を運ぶと、ここでも春の足音が聞こえてくる。♪ギィーッと声がしてコゲラが飛んできた。♪コンコンコン梅の木に嘴をあてて一心に採餌する。梅の蕾は、まだ固いけれど、コゲラは、春の訪れを楽しんでいるように見えた。

2012/3/14 メジロ

メジロの画像

なかなか寒さが去らず、春の訪れも例年より遅い感があったが、昨日、今日と気温が上がってきたようだ。梅林の梅もポツリポツリと顔を見せ始めた。木によっては、満開。甘い香りが漂ってくる。梅の香が春の訪れを告げているかのようだ。そこへメジロが飛んできて蜜を吸い始めた。昨日まで姿を見かけなかったメジロだが、今日は数羽見かけた。待ちに待った春がやって来たようだ。

2012/3/13 オオアカハラ

オオアカハラの画像

空は、すっきり晴れ渡り、吹く風は、冷たいが、降り注ぐ日差しは、ずいぶん柔らかい。本格的な春の訪れが待たれる今日この頃だが、今日、沼のほとりでオオイヌノフグリの群落を見かけた。やっぱり春は来ていた!と心が弾んでくる。

今日、思いがけず出会ったのは、オオアカハラ。ずいぶんフレンドリーな個体で、かなり近くで観察出来た。散歩道で時々出会うアカハラは、かなり警戒心が強く、撮影も思うようには、いかない。今日出会ったオオアカハラは、かなり頭部が黒く、今でも目に焼き付いている。熱心に採餌していたが、旅立ちの日も近いのだろうか。

2012/3/12 ホオジロ

ホオジロの画像

青空が広がり心地良い。先週は、雨が降ったり、どんより雲の厚い日が続いたりすっきりしない毎日を過ごしていたので、今日の青空は、嬉しい。午後になり、強い風が吹き始めた。春を告げる風だろうか。

春の芽吹きを期待して出掛けた川沿いの道。辺りの景色は、冬の寒さのまま。まだまだ春は遠いという感じであった。わずかに緑が見えるところに現れたのは、ホオジロ。背中ばかりで、なかなか顔を見せてくれなかったが、一瞬、振り返ってくれた。「春は、そこですよ。」ホオジロが、そう呟いたように思われた。

どこかで春が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す
どこかで雲雀(ひばり)が 鳴いている
どこかで芽の出る 音がする

山の三月 そよ風吹いて
どこかで春が 生まれてる
(作詞:百田 宗治)

2012/3/11 キジ

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今日11日は、東日本大震災から一年になります。 被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げ一日も早い復興をお祈り申し上げます。

雨が上がったフィールドで、久しぶりにキジに出会った。辺りの様子を伺いながら枯れ草色の田んぼを横切っていく。本格的な春になれば、キジとの出会いは、多くなるのだが、まだまだ田んぼには、寒さが残っている。草の芽もじっと春の訪れを待っているようだ。春は足踏みしているのだろうか。

2012/3/10 ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒの画像

午後になって、ようやく雨が上がった。「春雨やひと雨ごとのあたたかさ」という句があるが、ここのところ連日の雨でも、一向に気温が上がらない気がする。それでも春は、ゆっくりゆっくり近づいているのだろう。

草原では、ハイイロチュウヒにも出会った。ハイイロチュウヒ♀は、しばしばコミミズクと空中戦を展開する。この草原でコミミズクが鳴くということを初めて知ったのだが、ハイイロチュウヒ♀とコミミズクが対峙するとき、「ギャア」という声を発している。コミミズクの気性が激しいのかハイイロチュウヒ♀が温厚なのか、大抵ハイイロチュウヒ♀は、一歩引いているようだ。春の暖かさを増せば、その姿を見ることもなくなるのだろう。

2012/3/9 コミミズク

コミミズクの画像

今日も雨。今年は、梅の開花が遅れているというが、この雨で公園や梅林の梅は、いくつか開花しただろうか。「梅一輪いちりんほどのあたたかさ」(服部嵐雪)この時期になると必ず思い浮かぶ句である。

暗くて雲の暑い日にコミミズクに出会った。草原を自由自在に飛んでいるコミミズクは、キョロキョロと辺りを見渡しその日の糧を物色中。何羽か飛んでいたコミミズクだが、1羽は、ずいぶん白っぽい個体であった。渋い枯れ草色のエノコログサが揺れる光景は、ひととき夢を見させてくれるものであった。

2012/3/8 二人展のご案内

二人展の案内状の画像

野鳥誌BIRDERでおなじみの野鳥写真家・永井凱巳氏と切り絵作家・野村典儀氏の二人展が、近づいてまいりましたので再度ご案内させていただきます。日程は、下記の通りです。

  日時:24年3月15日(木)~3月21日(水)AM 9:00~PM 4:30
  (最終日はPM 3:00)
  会場:東京都野川公園サービスセンター 1F展示場ロビー

永井凱巳氏の作品は、情感溢れ、四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿を生き生きと写し、いつも心和ませていただいております。野村典儀氏の作品は、独自のアイディアで野鳥の美しさを切り絵を通して伝えてくれるものです。早春の野川公園を楽しみながら、お出掛けになってみては、いかがでしょうか。

2012/3/7 ベニマシコ

ベニマシコの画像

「白き皿に絵の具を溶けば春浅し」漱石の句をふと思い起こし、この絵の具は、一体何色だったのかしらと思う。長かった寒さから少しずつ開放されてくると、辺りの色彩が気になってくる。草木の芽吹きが始まり、モノトーンの世界から柔らかい息吹を感じる色調へと風景が変わってくる。

まだ、かなり寒さを感じる朝、ベニマシコに出会った。♪フィッフィッ♪という声を聞いてベニマシコを探すことが多いのだが、このとき、鳴き声を聞くことはなかった。冬鳥との出会いの少ないときに赤い鳥との出会いは嬉しいものである。

2012/3/6 ホオアカ

ホオアカの画像

ひと雨ごとに、気温があがって春が近づいてきているようだ。昨日、啓蟄。二十四節気のひとつである啓蟄とは、冬ごもりしていた虫が、春の到来を感じて草木の芽吹くころ、穴から出てくることだという。雨の後で、虫たちも穴から出やすくなっていることだろう。

先日、田んぼでホオアカに出会った。昨年、初夏の信州で雨降る中、菜の花にとまったホオアカと出会ったことが懐かしく思い返される。例年、冬になると近くの田んぼで見かける機会の多かったホオアカ。しかし、今シーズンは、ずいぶん探して回っても出会いの機会が、ほとんどない。この日のホオアカは、一瞬の出会いであったが、今年も近くの田んぼに飛来していることが確認出来る嬉しいものであった。

2012/3/5 ハマシギ

ハマシギの画像

例年、越冬のシギ・チが見られるところを、何回か訪れているのだが、冬鳥の少なさと同様、シギ・チとの出会いは、ほとんどないに等しい。雨の翌日、田んぼでオオハシシギ、エリマキシギ、タカブシギ、ムナグロの群れ、ハマシギの群れを一度に観察出来たときは、本当に嬉しかった。しかし、その後、そのような機会は、全くなく、タカブシギ、クサシギに出会えれば上々といった状況である。

先日、タシギが数羽いる蓮田でハマシギに出会った。蓮田で出会うのは、タカブシギ、クサシギ、タシギばかりであったので、ハマシギに出会えてほっとした。ハマシギは、この日の花形であった。

2012/3/4 コミミズク

コミミズクの画像

雲が厚く暗い一日だった。寒々しい感じがするのだが、散歩コースを歩いてみる。木々の新芽が、わずかに顔をのぞかせ、春を待ち望んでいるかのようだ。

先日、草原でコミミズクに出会った。今日のように雲が厚くかなり暗い空模様。ふんわり飛んできて着地したのがコミミズクだった。今シーズンは、冬鳥が少ないとの声をずいぶん耳にする中で、コミミズクだけは、あちこちで観察されているようだ。何とも言えないコミミズクの表情が、私は好きで、機会があれば、撮影したいと願っていた。キョロキョロと辺りを見渡す仕草が、愛おしく、ほのぼのとした気分に、しばし浸ることが出来た。

2012/3/3 ソデグロヅル

ソデグロヅルの画像

昨日の雨で、大地が潤い、草木が生き生きとしている。桜通りのサクラの新芽が、わずかづつだが、膨らみを増し、柔らかな光を浴びて、きらきらと光って見える。

太陽が傾きかける頃、ソデグロヅルのポイントを訪ねてみた。用水路を隔てた田んぼでソデグロヅルは、熱心に餌取りをしている。春の気配を含んでいるものの風が冷たく体の芯まで冷えそうだ。ちょうどその時、アオサギが飛んできた。このアオサギは、ソデグロヅルに熱い思いを寄せているという。遠巻きにソデグロヅルを見つめたり、近づいたり、アオサギの行動を見ていると何とも微笑ましい。旅立ちの日も近づいて、アオサギくんの思いは通じるのだろうか。

2012/3/2 ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒの画像

冬の寒さをイメージする如月から春の柔らかさ、暖かさを思い描く弥生へ月が変わり、辺りの空気も春めいてきたようだ。音立てて降る雨も、春を運んで来ているような気がする。

雨の予報を気にしながら、久しぶりに蓮田に向かった。前回、訪れたときは、あちらの蓮田、こちらの蓮田といたるところに見られたタシギが、今日は、なかなか出会えず、やっと6羽の群れを観察。他には、ハマシギ3羽、タカブシギ、クサシギのみ。

草原に回ってみると、ノスリが杭にとまっている。ポツリポツリと雨が降り出し、車の中でしばらく様子を見ていると、ハイイロチュウヒ♀が飛んできた。そのハイイロチュウヒが、目の前の草むらに降り立った。飛んでいる姿は、何度も見ているが、このような条件で見ることは、初めて。シャッターを押す指に思わず力が入った。

2012/3/1 コハクチョウ

コハクチョウの画像

今日から弥生。弥生の言葉の由来は、草木がだんだん芽吹く月ということらしい。昨日、一面の銀世界になったのが、夢だったかと思うほど、今日は、すっかり雪がなくなり、大地が姿を見せている。枯れ草色だった田んぼには、若草色の新芽が、ほんの少し顔を見せ、春の息吹を感じる。

今日、近くの田んぼを回ってみた。シギ・チのシーズンには、まだ早いけれど、かすかな期待を持って。田んぼは、実に静かだった。シギ・チとの出会いは、叶わなかったけれど、思いがけずコハクチョウに出会った。ここでコハクチョウに会うのは、初めてである。成鳥1羽、幼鳥3羽。おそらく母子であろう。幼鳥は、一心に二番穂を啄んでいた。もうすぐ故郷への長い旅路が始まる。

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