午後になって、ようやく雨が上がった。「春雨やひと雨ごとのあたたかさ」という句があるが、ここのところ連日の雨でも、一向に気温が上がらない気がする。それでも春は、ゆっくりゆっくり近づいているのだろう。
草原では、ハイイロチュウヒにも出会った。ハイイロチュウヒ♀は、しばしばコミミズクと空中戦を展開する。この草原でコミミズクが鳴くということを初めて知ったのだが、ハイイロチュウヒ♀とコミミズクが対峙するとき、「ギャア」という声を発している。コミミズクの気性が激しいのかハイイロチュウヒ♀が温厚なのか、大抵ハイイロチュウヒ♀は、一歩引いているようだ。春の暖かさを増せば、その姿を見ることもなくなるのだろう。