春のお彼岸が近づいて来ると楽しみにしているのが、ツルシギとの出会いである。昨日は、ずいぶん雨が降ったし、寒さも戻って来た感があったので、期待薄とは思いつつも、どんよりとした空を仰ぎつつ、シギ・チのポイントを目指した。途中、前方が見えなくなるほど霧が立ち込め、鳥見は、無理かと思うほどであったが、目的地に到着するころには、何とか霧も晴れてきた。
最初のポイントでは、タシギが長い嘴で、一心に採餌中。次のポイントでは、タカブシギが、いそいそと蓮田を動き回り、餌取りに余念がない。さらにもう1か所回ってみると、遠くに1羽のシギの姿が見える。肉眼では、はっきりわからないが、どうも体型がツルシギの雰囲気。そっとそっと近づいてみる。やっぱりツルシギだ!今シーズン初めて。嬉しい出会いの瞬間であった。