相変わらず蝉の賑やかな声が聞こえてくるが、辺りの空気が爽やかで、真夏の暑さとは違う。田んぼは、日毎に収穫が進み、刈り入れの済んだところが、ますます広がっていく。田んぼ道を走るとトンボやバッタが車の中に入りこんで、ひととき遊んでいく。
セッカは、♪ヒッヒッヒッ♪と元気良く稲田の上を飛びまわり、過ぎゆく夏を惜しんでいるかのようだ。セッカは、いつも飛んでいる姿ばかりで、なかなか思うようなところには、とまってくれない。しかし、昨日、思いがけず、目の前にひらひらと舞い降りてくれた。田んぼでは、色々な出会いが待っている。