タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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2012/9/30 キビタキ

キビタキの画像

夕方近くなって黒い雲が広がり、風を交えて雨が降り出した。台風が近づいているという。いつまでも暑さの続いた長月だったが、明日は、新しい月を迎える。

渡りの途中、小鳥たちは、羽を休め栄養補給するために、公園などに立ち寄ってくれる。ほんのひとときなのだが、秋の渡り、春の渡りの時期になると、その出会いを楽しみに公園に足を向ける。タイミングが合えば、色々な鳥たちに出会えるのだが、なかなか難しい。舳倉島では、たくさん見かけたキビタキ。公園では、希少な鳥となる。

2012/9/29 コサメビタキ

コサメビタキの画像

涼しい日が続いたと思ったら、今日は、また汗ばむような陽気。陽の光には、秋らしさを感じるが、今日は、半袖で十分。天候の変化に戸惑いながら長月の一日一日が過ぎて行く。明日は、9月の最終日。

公園で出会ったのは、コサメビタキ。秋の渡りの途中、近くの公園に立ち寄り、可愛い姿を見せてくれる。動きが結構、素早くて、私の腕では、カメラに収めるのが、なかなか大変。ゆっくり羽を休めて、十分、栄養補給出来ただろうか。

2012/9/28 ツバメチドリ

ツバメチドリの画像

予報通り雨になった。まさに秋雨であろうか。静かに降る雨は、心落ち着き、時には、なかなか良いものである。

昨日、田んぼでツバメチドリに出会った。ずいぶん前から滞在しているようだが、何故か私には、縁がなく、やっと昨日、5羽のツバメチドリを観察することが出来た。風もあり、一脚での撮影は、なかなか難しく飛翔姿をカメラに収めることは出来なかったのだが、時折、颯爽と飛ぶ姿は、心に残るものであった。

2012/9/27 ノスリ

ノスリの画像

9月も残り少なくなって、流石に涼しくなってきた。日暮れも早くなり、何とも寂しい気分になってくる。天気予報では、下り坂とのことであったが、何とかお天気がもって、晴れ間が出る時間もあった。

田んぼを回ると、モズの高鳴きが聞こえてくる。鳥が少ない中、モズは、ずいぶん個体数が多い様に感じる。♪キィ キョ キリキリキリ♪モズの声が響き渡る。田んぼでは、ノスリにも出会った。稲刈りの済んだ後の田んぼに降りているノスリは、ゆったりとして秋の気配を楽しんでいるように見えた。

2012/9/26 エゾビタキ

エゾビタキの画像

9月も半ばを過ぎた頃まで、暑い暑いと言っていたのがウソのような今朝の爽やかさである。確実に秋が来ていると実感する。半袖から長袖に、そしてやや厚手のシャツに衣服も変わっていく。

その爽やかさの中、近くの公園に出掛けて見た。まずは、公園を一回り。小鳥の気配が感じられず、また、元の位置に戻ってみると茂みの奥の方からキビタキの地鳴きが聞こえてくる。渡りの鳥が立ち寄ってくれていると思うとほっとして嬉しくなる。しばらくすると高い木の上を小鳥が飛んだ。エゾビタキだ!今シーズン見かけたことはあったが、今日が初撮り。嬉しい今朝の出会いであった。

2012/9/25 365日出会う大自然 野鳥

図鑑の画像

「365日出会う大自然 野鳥」が出版されました。 日本の野鳥の1年間(365日)の出来事を、1ヶ月ごとのカレンダーを軸に、環境、生態を中心に紹介している読み物風図鑑です。著者は、野鳥写真家 叶内拓哉氏です。

膨大な撮影の記録から、普段身近で見られる小型の野鳥の生態から猛禽と呼ばれる大型の野鳥の生態、そして日本各地に飛来する渡り鳥の生態などをダイアリーのように紹介します。また、巣作りや繁殖など、野鳥の生態で詳しく紹介したい事柄は、ページを使って紹介します。日本の野鳥の行動範囲は、全国に渡りますので、ある地域に限定することなく、日本国内で見られるものを紹介していきます。

目次から一部抜粋してご紹介します。 日本列島・北から南ー冬/ムクドリのカキの木レストラン/カキの木レストランの常連客/タンチョウの求愛ダンス/冬を群れで過ごす/雪原の印/目の色、いろいろ/尾羽の形、いろいろ/くちばしの形、いろいろ/趾の形、いろいろ〔ほか〕

なお、この本の出版に伴い「365日出会う大自然(誠文堂出版社)発行記念写真展」が東京・大阪で開催されます。

•オリンパスギャラリー東京  2012/10/25(木)~10/31(水) 10:00~18:00
•オリンパスギャラリー大阪  2012/11/22(木)~12/5(水)  10:00~18:00
(最終日は15:00まで)  休館日 日曜 祝日

2012/9/24 ノビタキ

ノビタキの画像

今日は、また暑さが戻って来たようだ。昨日の雨で鳥たちは、どうしただろうか。田んぼの様子が気になって少し回ってみた。早速、姿を見せてくれたのが、ホオジロ。何だか、ずいぶん色黒だ。続いて姿を見せてくれたのが、カワラヒワの幼鳥。まだかなり若い個体のようだ。少し遠いところで飛んでいたのが、ノビタキ。秋の訪れを実感するノビタキとの嬉しい出会いであった。

2012/9/23 シマアジ

シマアジの画像

朝から良く降っている。暑い間は、からから天気が続き、農作物にも影響が出るのではと心配されていたが、こんなに降らなくても良いのにと思うほど降っている。24日朝までの雨量は、関東地方の多いところでは、100ミリと予想されるという。災害がないことを祈るのみである。

雨の中ではあったが、久しぶりに電車に乗って鳥見に出掛けた。雨で視界が悪いが、水辺の鳥たちは、すこぶる元気である。♪キッキッキッと甲高い声が響き渡りセイタカシギが数羽飛んでくる。ホシハジロは、すっかり冬の装いで元気に羽ばたきをしている。コガモと一緒に姿を見せたのは、シマアジ。今の時期は、華やかさはないが、秋の渡りの時期に一度は会いたい鳥である。

2012/9/22 ツミ

ツミの画像

今日は、秋分の日。お彼岸の中日である。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、今日は、ずいぶん涼しくなった。1枚長袖を羽織ってちょうど良いくらいの天候だ。局地的には、ずいぶん雨が降ったようであるが、太陽が顔を出したり、忙しい空模様でもあった。

暑さの中で出会ったのは、ツミの幼鳥。巣立って間もない様子で、何ともあどけない表情であった。急に雨が降り出し、木陰で雨宿りをしているときに出会った。かなり遅い巣立ちだったようだが、無事に旅立ったようだ。タカの渡りも、今がピークであろうか。

2012/9/21 オジロトウネン

オジロトウネンの画像

あまりはっきりしない空模様だったが、田んぼや蓮田の様子が気になり、久しぶりに出掛けることにした。相変わらず鳥たちの姿が少なく、あちらの蓮田、こちらの蓮田、刈り入れの済んだ田んぼなど探索するも手ごたえなし。

ようやくコチドリが10数羽入っている休耕田に辿り着いた。よくよく見ると草の陰に小さな鳥の姿。コチドリにしては小さい。しかし、顔をこちらに向けてくれず、距離もあり、はっきりしない。しばらくして、ようやく動き始めた。トウネン?暗いし遠いし、なかなか特徴がつかめなかったが、足の色が黒くない。黄色味を帯びている。オジロトウネン!久しぶりの嬉しい出会いであった。

2012/9/20 オオヨシゴイ

オオヨシゴイの画像

「暑さ寒さも彼岸まで」と良く言われるが、昨日、彼岸の入りを迎えたが、まだまだ日中は、暑い。それでも日が暮れる頃、吹く夕風に涼を感じ、夕暮れと共に聞こえて来る虫の声に秋の訪れを感じるようになった。

夏の暑さが本格的になる少し前、雨の降る日に出会ったのがオオヨシゴイ。数年前から噂は、耳にしていたのだが、その機会が巡ってくるとは思っていなかった。葦原から飛びだした瞬間、その鳥の大きさと美しさが目に焼きついた。夏の思い出のひとこまである。

2012/9/19 ツツドリ

ツツドリの画像

今日は、久しぶりにまとまった雨が降り、乾ききった大地は、ほっとしていることだろう。雨上がり、近くの散歩道を歩いてみると、木々の緑が、元気を取り戻し、大空に向かって胸を張っているかのように見えた。

東京近郊の公園や桜並木などで、今、一番話題になっているのがツツドリではないだろうか。春の渡りの時には、♪ポポ♪ポポと鼓を叩くような声で鳴いてくれるのだが、秋の渡りの時は、無言である。それ故、ツツドリなのかカッコウなのか或いはホトトギスなのかと議論白熱することもある。「ツツドリ」秋の渡りの代表選手であろうか。

2012/9/18 タシギ

タシギの画像

そろそろタカの渡りが気になる季節になってきた。16日には、600羽あまりのサシバやハチクマなどが白樺峠を通過している。今週末くらいが一番の山場だろうか。

田んぼや蓮田の収穫が終わり、そこに秋の渡りのシギたちが立ち寄ってくれることがある。今シーズンは、飛来数があまりに少ないのだが、それでも何度となく足を運んだ。シギ・チだけでなくジシギの観察もまた楽しみである。水がいっぱいの蓮田で出会ったのは、タシギ。かなり警戒心の強い鳥だが、このときは、ゆったり採餌していた。

2012/9/17 オグロシギ

オグロシギの画像

夕方近くになって黒雲が辺りを覆い、にわかに暗くなってきた。ポツリポツリと降り始めたと思ったら、急に勢いを増し、風を交えてザァーと降り出した。乾ききった大地は喜んでいることだろう。そう思ったのも束の間。あっという間に天候は、回復し、僅かに湿った大地は、すぐに乾いてしまう。

先日、蓮田で出会ったのは、オグロシギ。今シーズンは、出会いの機会が少なく、このときが三回目。今までは、刈り入れの済んだ田んぼや蓮田で、まとまった数のオグロシギを見ることが出来たのだが。どうしてこうも淡水系のシギたちの飛来が少ないのだろうか。

2012/9/16 蓮田の鳥たち

セイタカシギ・アオアシシギ・ツルシギの画像

いつまでこの暑さが続くのだろうか。予報に寄れば、後1週間は、この暑さが続き、例年並みの気温になるのは、まだまだ先とのことである。日が暮れる頃になって吹く夕風の何と心地よいことだろう。

昨日、蓮田で嬉しい出会いがあった。一つの蓮田にセイタカシギ、ツルシギ、アオアシシギ、オグロシギ、タシギが集まって、ゆったり採餌している。それぞれが、マイペースで、とても長閑な光景であった。かつては、いくらでも見られたこのような光景が、今シーズンは、皆無に等しい。久しぶりに見る蓮田の賑わいであった。

2012/9/15 タカブシギ

タカブシギの画像

9月も半ばを迎えたと言うのに、まだまだ暑い。少し動くと汗がじっとりと出てくる。蝉も元気に鳴いている。馴染みの田んぼを一回りしてみると、ここでは、モズがしきりに鳴いている。♪ギチギチギチ♪ギチギチギチ これは、秋を告げる声だろうか。

今日は、思いがけず一つの蓮田にツルシギ、アオアシシギ、オグロシギ、セイタカシギ、タシギが集まっている場面を見ることが出来た。そして別の蓮田では、タカブシギが元気に、そして気持ち良さそうに水浴びしている。終盤戦の田んぼのシギたち。まだまだ期待して良いのだろうか。

2012/9/14 ツルシギ

ツルシギの画像

田んぼで見られるシギ・チの渡りも、そろそろ終盤戦。足繁く通った田んぼも、ますます鳥影が薄くなり寂しい限りである。今シーズンは、休耕田が少ないこともあってシギ・チとの出会いが非常に少なかった。そのような中で、やっと出会えたツルシギ。春の渡りの時には、真っ黒に変身していく姿を楽しみに観察しているが、秋の渡りで見られるのは、幼鳥が多い。赤い足がチャームポイント。収穫の済んだ蓮田で心に残る出会いであった。

2012/9/13 セイタカシギ

セイタカシギの画像

東京近郊の公園で、キビタキ、サンコウチョウ、オオルリ、エゾビタキ、コサメビタキ、メボソムシクイなど渡り途中の小鳥たちが立ち寄り、しばし羽を休め栄養補給しているようだ。今、秋の渡りの真っ最中。

私は、相変わらず田んぼが気になり、今日も収穫の済んだ蓮田や刈り入れの済んだ稲田を一回りしてきた。今日は、上空にノスリが舞い、稲田の上をチュウヒが飛んだ。季節の移ろいを実感する。収穫の済んだ蓮田では、今シーズン初めてセイタカシギに出会った。スラリと長い足。細くて赤い足が、蓮田の水の中で一際印象的であった。

2012/9/12 コアオアシシギ

コアオアシシギの画像

朝夕は、ずいぶん涼しくなって過ごしやすくなってきた。夕闇が迫る頃には、あちこちから虫の声が聞こえてくる。日中は、まだまだ暑いが、夏から秋へ確実に変わって来ているのを実感する。

田んぼは、稲刈りが順調に進み、すでに二番穂が出ているところもずいぶん見かけるようになった。蓮田の収穫も進んでいる。蓮根の収穫作業は、胸のところまでどっぷり水につかって、なかなか大変である。その蓮田で私の大好きなシギのひとつであるコアオアシシギに出会った。嬉しい出会いであった。

2012/9/11 ツツドリ

ツツドリの画像

「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」 (藤原敏行) ちょうどそのような季節を迎えているのだろうか。しかし、まだまだ暑い。

秋の渡りの時期になると、しばしば耳にするのがツツドリ飛来のニュースである。あちこちの公園や、桜並木に、今月の初めごろから姿を見せ始めているようだ。エゾビタキ、コサメビタキ、サメビタキが姿を見せ始めるのも、そろそろかもしれない。朝の散歩で偶然出会ったツツドリ。桜の木がお気に入りのようだ。

2012/9/10 トウネン

トウネンの画像

ベランダ越しに差し込む日差しの眩さに思わずたじろぐ。それは、真新しい陽の光。さわさわと吹く風と降り注ぐまばゆい光は、初秋の訪れを確実に告げている。

田んぼ巡りで出会ったトウネン。トウネンは、漢字で当年と書き、その年生まれという意味だそうである。トウネンが小さいので一歳のように小さい鳥という意味をあらわすのだそうである。本当にあの小さい体で、はるばると良く渡りを続けられるものだと、いつも感心する。

2012/9/9 お知らせ

雑誌バーダーでおなじみの文一出版から、人と生きものと自然をつなぐ、新感覚の生きもの情報誌「このは」が創刊されるとのことですのでお知らせします。9月25日が第1回目で年4回の発刊です。

以下、お知らせ:

「このは」は、生き物や自然に少しでも興味のある方におすすめです。入門者にもわかりやすいように、紙面はビジュアル・メインで構成しました。「へぇ~、こんな面白い生き物がいるんだ」「えっ、ふだん食べている料理(=生物)って自然の中ではこんな生活をしてるのか!」など、発見と驚きを楽しみながら読み進むことができます。また、生き物の生態や行動・観察のコツ・見分け方といった実用面も充実させ、元々自然に興味・関心の高い人も納得の内容です。

「このはNo.1」は、「食べる」をテーマに生き物のユニークな生態や行動を紹介します。自然界の「食う・食われる」だけでなく、日本人の食生活や食育、フードマイレージと環境問題など、“食と自然のつながり”にもスポットを当て、イラストと写真を使って解説するビジュアルガイド。大人から子供まで、「眺めて楽しく・読んで学べる」内容です。

2012/9/8 タシギ

タシギの画像

街路樹は、ケヤキ、イチョウ、ハナミズキ、プラタナス、ソメイヨシノなど見かけることが多い。その植物の名前をとって「けやき通り」「さくら通り」「いちょう通り」などと命名されているようだ。百日紅を街路樹に使っているところもあり、今、白とピンクの花が見事に咲いているようだ。近くのさくら通りにツツドリが飛来してくれたらと思うのだが、まだまだ木が若く、かなり遠い将来のことになりそうだ。

田んぼでタシギを見かける機会が多くなってきた。7月に入るとシギ・チを求めて田んぼ回りを始めるが、8月の初めごろまでオオジシギを見かけることが多い。8月も半ばを過ぎるとチュウジシギが姿を見せ始め、タシギも水の入った田んぼで見かけるようになる。刈り入れの済んだ田んぼで、これからますます機会が多くなるだろうか。

2012/9/7 セッカ

セッカの画像

相変わらず蝉の賑やかな声が聞こえてくるが、辺りの空気が爽やかで、真夏の暑さとは違う。田んぼは、日毎に収穫が進み、刈り入れの済んだところが、ますます広がっていく。田んぼ道を走るとトンボやバッタが車の中に入りこんで、ひととき遊んでいく。

セッカは、♪ヒッヒッヒッ♪と元気良く稲田の上を飛びまわり、過ぎゆく夏を惜しんでいるかのようだ。セッカは、いつも飛んでいる姿ばかりで、なかなか思うようなところには、とまってくれない。しかし、昨日、思いがけず、目の前にひらひらと舞い降りてくれた。田んぼでは、色々な出会いが待っている。

2012/9/6 アカエリヒレアシシギ

アカエリヒレアシシギの画像

急に空が暗くなり雷が鳴り響く。大粒の雨が、勢いよく降りだした。今日も暑かったが、雨が降ってずいぶん涼しくなってきたようだ。田んぼには、また、雨水が入り、シギたちの居場所が確保できるだろうか。

今日は、久しぶりに田んぼや蓮田を回ってきた。刈り入れの済んだ田んぼに水が入り、そこでは、コチドリの姿をたくさん見かけた。収穫真っ最中の稲田や蓮田もある。コンバインの後を追うアマサギの姿は、なかなか可愛い。相変わらずシギたちとの出会いは少ないが、今日は、アカエリヒレアシシギに出会った。今シーズン二度目の出会いである。

2012/9/5 クサシギ

クサシギの画像

渡りの中継地となっている田んぼや蓮田が、自宅から比較的近いこともあって、春の渡り、秋の渡りの時期になると足繁く通うことになる。その時期が近付くと、そわそわし始め、まず、休耕田を探すことから始まる。シギたちの観察をする際に必要不可欠な条件ということになるだろう。

渡りに関係なく通年で見られるのがクサシギである。タカブシギとクサシギは、一見似ていて、最初の頃は、その違いがわからなかった。先日、クサシギとタカブシギが同じ蓮田で採餌しているところに出会った。近くで見れば、その違いが一目瞭然。ますますシギへの関心が深まっていく。

2012/9/4 コアオアシシギ

コアオアシシギの画像

辺りの空気が日毎に和らいで、暑さの中にも秋の訪れを感じるようになってきた。空を仰ぐと白い雲がムクムクと湧きあがり、その雲の間から青空が顔を出す。時折吹く風は、爽やかで心地良く、ひと頃の猛暑を忘れさせてくれる。

蓮田では、コアオアシシギにも出会った。今シーズン、何回か見かけてはいるのだが、距離があったり、逆光だったり、なかなか良い条件での撮影に恵まれなかった。この日、車で待っていると、コアオアシシギは、かなり近くまで来て熱心に採餌していた。コアオアシシギは、華奢な少女のイメージで私の好きなシギのひとつである。

2012/9/3 ヒバリシギ

ヒバリシギの画像

暑いさなか、渡り途中のシギ達に会いたくて、好んで田んぼ巡りをした。ところが、数年前のような休耕田が、非常に少ない。行けども行けども緑色の稲田、黄緑色の稲田、黄金色の稲田が広がっている。こんなにも豊かな穀倉地帯が身近にあったのかと改めて驚く。その田んぼも今では、ずいぶん刈り入れが進み、野焼きをしているところもあるので、風景がすっかり変わってきている。

蓮田は、緑の大きな葉を広げていたが、こちらも収穫が進み、シギたちにとっては、恰好の餌場となっている。その蓮田でヒバリシギにも出会った。シーズンに一度は、会いたい鳥である。

2012/9/2 オグロシギ

オグロシギの画像

からからのお天気が続いていたので、干上がった田んぼを見るにつけ、雨を待ち望んでいた。天気予報では、雨のちくもり。予報通り、その雨が降りだした。黒い雲が辺りを覆い、雷も鳴り響く。一時は、音立てて凄い降り。これで少しは、大地が潤っただろうか。草木もほっとしていることだろう。

蓮田では、オグロシギにも出会った。今シーズンは、とにかく田んぼで出会うシギたちが、極端に少ない。片道1時間から1時間半かけて田んぼや蓮田を目指す。全くシギに出会えない日もあった。それでも田んぼ通いは、やめられない。今シーズン初めてのオグロシギ。嬉しい出会いであった。

2012/9/1 エリマキシギ

エリマキシギの画像

今日は、長月。辺りの空気も日の光も時折吹く風にも季節の移ろいを感じるようになった。長月の語源は、夜がだんだん長くなる「夜長月」の略という。これからだんだん長くなる秋の夜。虫の声を聞きながら夜空を仰ぎ、月を愛でるのも一興かもしれない。

黄金色に輝く稲田は、順調に収穫が進み、すでに二番穂が出ている田んぼもある。あまり変化がないように思われる田んぼなのだが、一日一日風景が変わっていく。蓮田も収穫が進み、わずかながらシギたちの姿が見られるようになった。今シーズンなかなか出会う機会のなかったエリマキシギ。蓮田で出会うとまた新鮮で美しい。

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