1年で一番寒いと言われている2月だが、今年は、思いのほか暖かい。その暖かさに誘われて沼のほとりをゆっくり歩いてみる。例年、オオジュリンがパキパキ音を立ててたくさん姿を見せてくれるのだが、今シーズンは、ひっそりしている。沼には、カイツブリがぷっかり浮かんで、また水中に姿を消した。
枯れた葦のところで姿を見せたのは、タシギ。その動きは、軽やかだ。目の前の桜の木にとまった後、枯れ草の方に飛んで行ったのは、ホオジロ。優しい顔立ちの♀だ。アオジも姿を見せた。枯れた葦のところで、彫刻のようにじっとしているのは、ホシゴイ。
沼のほとりをゆっくり歩く。葦原の奥の方で動く気配がした。オオジュリンだ!なかなか出会えないオオジュリン。沼のほとりの鳥相が変わって来ているのだろうか。