いよいよ最終日。この日の探鳥は、台北植物園周辺である。入り口を入って程なく、カメラマンが数人、レンズを向けている。花の蜜を吸いに集るメジロが狙いのようである。この時は、まだ気が付かなったが、カメラマンが数人集まっているのは、ほとんどメジロがお目当てのようであった。南国らしい赤い花とメジロ。黄色い花とメジロ。台湾の方の心優しさが忍ばれた。
台北植物園で、一番驚いたのは、ズグロミゾゴイである。あまりの近さに撮影困難。顔をドアップで撮るしか方法がない。石垣島で、木と木の間から、恐る恐る撮影したのも、ズグロミゾゴイであったはずだ。
嬉しかった出会いは、タイワンオナガを待っている時に現れたクロエリヒタキ。薄暗い中であったが、ブルーがさわやかな印象で、目に心に残るものである。
冒頭に触れたように鳥見は、国内のみと固執していた私だが、1週間、鳥密度の高い台湾で過ごしたことで、その思いは、大きく変わった。機会があれば、台湾だけでなく他の国での探鳥も考えてみたいと、今は思っている。この大きな変化は、終始、懇切丁寧な案内をしてくださったRさんご夫妻のお力によるものが大きい。
時には、日本語のユーモアを交えながら、懇切丁寧な案内をしてくださったRさんご夫妻、台湾探鳥会を取りまとめてくださったリーダーのMさん、通訳と細やかなお世話をしてくださったKさん、同行の皆様、ありがとうございました。Rさんご夫妻に心から感謝し、台湾鳥どりの記を閉じたいと思います。
4月1日~7日までの「台湾の鳥たち」を鳥たちの広場<<海外・他>>に掲載しております。