タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ 2015年の出会い ]

  • ヒレンジャク
  • ヒレンジャク
  • シーズンを迎えると会いたくなる鳥のひとつが、ヒレンジャクです。ヤドリギの実を啄む姿や、真っ赤なナナカマドを啄む姿を見る機会は、今まで何度かあったのですが、ホザキヤドリギの黄色い実とヒレンジャクを是非、一度見たいと願っていました。その思いが通じたのでしょうか。ホザキヤドリギの実が見事に実っているところから♪チリチリチリ♪とか細い声が聞こえて来ます。目を凝らしてじっと見つめます。居ました!ヒレンジャクです。ホザキヤドリギの黄色い実とヒレンジャク。嬉しい出会いのひとこまです。
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  • オオマシコ
  • オオマシコ
  • 鳥の中で、特に心惹かれるのは、赤い鳥ではないでしょうか。その赤い鳥の中で、一番好きな鳥は、オオマシコです。オオマシコの赤い色は、深みのあるバラ色で、何とも魅力的です。初めてオオマシコに出会ったのは、ひっそりとして人気のない林道でした。枯れ葉を踏むとカサコソと音がして静寂を破るような気がします。そっとそっと歩きました。林道の繁みの中にオオマシコの姿を初めて見た日の感動が、今も鮮やかに蘇って来ます。
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  • シジュウカラ
  • シジュウカラ
  • 身近な鳥のひとつ、シジュウカラ。いつでもどこでも会えるような気がしますが、写真を撮るとなると、なかなか思うような位置では、撮らせてくれません。寒さから開放され、花の季節を迎えると近隣の公園に良く足を運びます。♪ツツピー ツツピー♪どこからともなくシジュウカラの声が聞こえて来ます。嬉しい春のおとずれを告げる声です。♪ツツピー ツツピー♪枝垂れ桜のところから聞こえて来るようです。
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  • コジュケイ
  • コジュケイ
  • 暖かい季節を迎え、リビングの窓をいっぱいに開けると♪ピィーピークヮイ ピィーピークヮイ♪甲高く大きな声が聞こえて来ます。近くの林の方角から聞こえて来るようです。「ちょっと来い。」と聞きなしされるコジュケイの声です。その声は、散歩道でも、近隣の公園からも聞こえて来ます。カエデの柔らかな緑が目に染みる頃に出会ったコジュケイ。やっと姿を見ることが出来ました。
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  • ライチョウ
  • ライチョウ
  • 冬は純白、夏は褐色と季節によって色が変化する鳥、ライチョウ。まだ雪がたくさん残っている立山で出会うことが出来ました。ライチョウは、人を恐れず、ぐんぐん近づいて来ます。あまりに近すぎて後ずさりしなければなりません。出会ったのは、5月の半ばですが、♂同士のバトルや♂と♀が仲良く歩く姿をゆっくり見ることが出来ました。♪ガォー♪としわがれた声で鳴きながら飛んだ姿も忘れられません。
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  • ホシガラス
  • ホシガラス
  • 誰もいない静かな高原。ひとりで高山植物を観察していると、近くに鳥が飛んで来た気配。何とビックリ、ホシガラスだったのです。草地で一生懸命、食材を探しているようです。富士山五合目の水場で出会ったホシガラスもかなり近くでの出会いでしたが、誰もいない高原で、ホシガラスを独り占め。これほど新鮮で嬉しい出会いは、今までにありません。まるで夢を見ているようなひとときでした。
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  • トラフズク
  • トラフズク
  • 昨年、巣立ちの時期を逸し、出会いを断念したトラフズク。今年は、巣立ちの時期に是非、出会いたいと願っていました。夜半から雨が降り出し、薄暗い朝でしたが、思い切ってフィールドに出掛けてみました。緑の木立の中にいるトラフズクは、すぐには見つからず、先客の方に教えて頂いて、その姿を見ることが出来ました。初めて見る世界に興味津々という視線でこちらを見つめているトラフズク。その風貌は、何とも愛おしいものでした。
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  • アオバズク
  • アオバズク
  • 青葉若葉の頃に飛来するというアオバズク。繁殖のために日本に飛来し、神社や仏閣の大きな木の樹洞で子育てをします。7月の半ば過ぎから8月にかけて、巣立ったアオバズクの雛に出会う機会がめぐって来ます。2羽のアオバズクの雛は、寄りそうようにして、クルクルと首を回したり、辺りの様子を伺ったり、静かな神社の一角で、愛嬌を振りまいていました。来年もまた、元気な姿を見せて欲しいものです。
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  • ヒクイナ
  • ヒクイナ
  • 秋の渡りのシギ・チを求めて田んぼや蓮田を回っていました。その日は、シトシトと雨が降り、視界が悪く鳥との出会いが全くありませんでした。とある田んぼに差し掛かった時、遠くで何やら動く気配がありました。稲の切り株に遮られ、それが何であるか、はっきり見えません。クイナかな?と一瞬思いました。でも、少し色が違います。何だか塊のようになって見えます。良く良く見るとヒクイナの親子のようです。ヒクイナの雛を見るのは、初めてでした。真っ黒クロスケ。可愛い雛との初めての出会いでした。
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  • タマシギ
  • タマシギ
  • 四季折々、田んぼの風景は、心癒され好んで田んぼめぐりをしています。特に春の渡り、秋の渡りで飛来するシギ・チとの出会いは、大きな喜びとなっています。シギ・チとの出会いを求めて出掛けた田んぼで思いがけず出会ったのが、タマシギです。タマシギには、今まで何度か出会ったことはあるのですが、収穫の済んだ田んぼで出会ったのは、初めてでした。草陰からわずかに姿を見せたタマシギが、秋の陽を浴びて輝いて見えました。
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  • ハヤブサ
  • ハヤブサ
  • 収穫の済んだ田んぼは、鳥の気配もなく、実に殺風景です。それでも、時折、ハクセキレイが飛び、スズメやカワラヒワの姿を見掛けることもありますので、飽きもせず田んぼ回りを続けているのです。その田んぼに、颯爽と飛んで来た鳥が居ました。威圧感から、その鳥が、一層大きく見えました。猛禽であることは分かったものの、その鳥が何であるか、すぐには分かりませんでした。時間にすれば、1分くらいだったでしょうか。じっとしている姿を良く見るとハヤブサです。田んぼに降りたハヤブサ。私にとっては、珍しい出会いでした。
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  • ハギマシコ
  • ハギマシコ
  • マシコと名前のつく鳥は、色々います。ベニマシコ、オオマシコ、アカマシコ、ギンザンマシコそしてハギマシコ。皆それぞれに独特の赤い色をしています。一番地味なマシコが、ハギマシコでしょうか。淡い紅色に黒い縦斑。シックな装いが素敵です。名前の由来は、腹部の赤紫の斑が、萩の花に似ているからとの説があるそうです。雪がわずかに残ったところで出会ったハギマシコ。心に残る出会いです。