タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2015/12/31 2015年の出会い

今年も残すところ後わずかとなり、この1年を振り返ってみますと色々な出会いが思い出されます。渡良瀬で出会ったオオモズツクシガモ。九十九里では、アラナミキンクロケイマフリにも出会いました。寒い間何度も通った銚子では、ウミスズメビロードキンクロクロサギなどとの出会い。一番良く通った稲敷方面の蓮田では、珍鳥アシナガシギとの出会いも忘れられません。そして何より嬉しかったのは、秋の渡りのシギ・チの大きな群れとの出会いです。ここ数年、淡水系のシギ・チの数が、かなり少なくなっておりましたので、この秋の渡りは、大変嬉しいものでした。

田んぼで見られるシギたちに支えられ、そして、このHPを訪問してくださる皆様のお力に支えられ、今年もHP「九羽の白鳥」の更新を続けることが出来ました。心より感謝しております。来る年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2015/12/30 ハギマシコ Asian Rosy Finch [2015年の出会い(その12)]

ハギマシコの画像

マシコと名前のつく鳥は、色々います。ベニマシコ、オオマシコ、アカマシコ、ギンザンマシコそしてハギマシコ。皆それぞれに独特の赤い色をしています。一番地味なマシコが、ハギマシコでしょうか。淡い紅色に黒い縦斑。シックな装いが素敵です。名前の由来は、腹部の赤紫の斑が、萩の花に似ているからとの説があるそうです。雪がわずかに残ったところで出会ったハギマシコ。心に残る出会いです。

2015/12/29 ハヤブサ Peregrine Falcon [2015年の出会い(その11)]

ハヤブサの画像

収穫の済んだ田んぼは、鳥の気配もなく、実に殺風景です。それでも、時折、ハクセキレイが飛び、スズメやカワラヒワの姿を見掛けることもありますので、飽きもせず田んぼ回りを続けているのです。その田んぼに、颯爽と飛んで来た鳥が居ました。威圧感から、その鳥が、一層大きく見えました。猛禽であることは分かったものの、その鳥が何であるか、すぐには分かりませんでした。時間にすれば、1分くらいだったでしょうか。じっとしている姿を良く見るとハヤブサです。田んぼに降りたハヤブサ。私にとっては、珍しい出会いでした。

2015/12/28 タマシギ Greater Painted Snipe [2015年の出会い(その10)]

タマシギの画像

四季折々、田んぼの風景は、心癒され好んで田んぼめぐりをしています。特に春の渡り、秋の渡りで飛来するシギ・チとの出会いは、大きな喜びとなっています。シギ・チとの出会いを求めて出掛けた田んぼで思いがけず出会ったのが、タマシギです。タマシギには、今まで何度か出会ったことはあるのですが、収穫の済んだ田んぼで出会ったのは、初めてでした。草陰からわずかに姿を見せたタマシギが、秋の陽を浴びて輝いて見えました。

2015/12/27 ヒクイナ Ruddy-breasted Crake [2015年の出会い(その9)]

ヒクイナの画像

秋の渡りのシギ・チを求めて田んぼや蓮田を回っていました。その日は、シトシトと雨が降り、視界が悪く鳥との出会いが全くありませんでした。とある田んぼに差し掛かった時、遠くで何やら動く気配がありました。稲の切り株に遮られ、それが何であるか、はっきり見えません。クイナかな?と一瞬思いました。でも、少し色が違います。何だか塊のようになって見えます。良く良く見るとヒクイナの親子のようです。ヒクイナの雛を見るのは、初めてでした。真っ黒クロスケ。可愛い雛との初めての出会いでした。

2015/12/26 アオバズク Brown Hawk-Owl [2015年の出会い(その8)]

アオバズクの画像

青葉若葉の頃に飛来するというアオバズク。繁殖のために日本に飛来し、神社や仏閣の大きな木の樹洞で子育てをします。7月の半ば過ぎから8月にかけて、巣立ったアオバズクの雛に出会う機会がめぐって来ます。2羽のアオバズクの雛は、寄りそうようにして、クルクルと首を回したり、辺りの様子を伺ったり、静かな神社の一角で、愛嬌を振りまいていました。来年もまた、元気な姿を見せて欲しいものです。

2015/12/25 トラフズク Long-eared Owl [2015年の出会い(その7)]

トラフズクの画像

昨年、巣立ちの時期を逸し、出会いを断念したトラフズク。今年は、巣立ちの時期に是非、出会いたいと願っていました。夜半から雨が降り出し、薄暗い朝でしたが、思い切ってフィールドに出掛けてみました。緑の木立の中にいるトラフズクは、すぐには見つからず、先客の方に教えて頂いて、その姿を見ることが出来ました。初めて見る世界に興味津々。トラフズクは、不思議そうな顔でこちらを見つめています。その風貌は、何とも愛おしいものでした。

2015/12/24 ホシガラス Spotted Nutcracker [2015年の出会い(その6)]

ホシガラスの画像

誰もいない静かな高原。ひとりで高山植物を観察していると、近くに鳥が飛んで来た気配。何とビックリ、ホシガラスだったのです。草地で一生懸命、食材を探しているようです。富士山五合目の水場で出会ったホシガラスもかなり近くでの出会いでしたが、誰もいない高原で、ホシガラスを独り占め。これほど新鮮で嬉しい出会いは、今までにありません。まるで夢を見ているようなひとときでした。

2015/12/23 ライチョウ Rock Ptarmigan [2015年の出会い(その5)]

ライチョウの画像

冬は純白、夏は褐色と季節によって色が変化する鳥、ライチョウ。まだ雪がたくさん残っている立山で出会いました。ライチョウは、人を恐れず、ぐんぐん近づいて来ます。あまりに近すぎて後ずさりしなければならないこともあります。出会ったのは、5月の半ばですが、♂同士のバトルや♂と♀が仲良く歩く姿をゆっくり見ることが出来ました。♪ガォー♪としわがれた声で鳴きながら飛んだ姿も忘れられません。カチカチに凍りついた雪道を一歩また一歩と慎重に歩を進めたことも懐かしい思い出となりました。

2015/12/22 コジュケイ Chainese Bamboo Partridge [2015年の出会い(その4)]

コジュケイの画像

暖かい季節を迎え、リビングの窓をいっぱいに開けると♪ピィーピークヮイ ピィーピークヮイ♪甲高く大きな声が聞こえて来ます。近くの林の方角から聞こえて来るようです。「ちょっと来い。」と聞きなしされるコジュケイの声です。その声は、散歩道でも、近隣の公園からも聞こえて来ます。カエデの柔らかな緑が目に染みる頃に出会ったコジュケイ。やっと姿を見ることが出来ました。

2015/12/21 シジュウカラ Japanese Tit [2015年の出会い(その3)]

シジュウカラの画像

身近な鳥のひとつ、シジュウカラ。いつでもどこでも会えるような気がしますが、写真を撮るとなると、なかなか思うような位置では、撮らせてくれません。寒さから開放され、花の季節を迎えると近隣の公園に良く足を運びます。♪ツツピー ツツピー♪どこからともなくシジュウカラの声が聞こえて来ます。嬉しい春のおとずれを告げる声です。♪ツツピー ツツピー♪枝垂れ桜のところから聞こえて来るようです。

2015/12/20 オオマシコ Pallas’s Rosefinch [2015年の出会い(その2)]

オオマシコの画像

鳥の中で、特に心惹かれるのは、赤い鳥ではないでしょうか。その赤い鳥の中で、一番好きな鳥は、オオマシコです。オオマシコの赤い色は、深みのあるバラ色で、何とも魅力的です。初めてオオマシコに出会ったのは、ひっそりとして人気のない林道でした。枯れ葉を踏むとカサコソと音がして静寂を破るような気がします。そっとそっと歩きました。林道の繁みの中にオオマシコの姿を初めて見た日の感動が、今も鮮やかに蘇って来ます。

2015/12/19 ヒレンジャク Japanese Waxwing [2015年の出会い(その1)]

ヒレンジャクの画像

シーズンを迎えると会いたくなる鳥のひとつが、ヒレンジャクです。ヤドリギの実を啄む姿や、真っ赤なナナカマドを啄む姿を見る機会は、今まで何度かあったのですが、ホザキヤドリギの黄色い実とヒレンジャクを是非、一度見たいと願っていました。その思いが通じたのでしょうか。ホザキヤドリギの実が見事に実っているところから♪チリチリチリ♪とか細い声が聞こえて来ます。目を凝らしてじっと見つめます。居ました!ヒレンジャクです。ホザキヤドリギの黄色い実とヒレンジャク。嬉しい出会いのひとこまです。

2015/12/18 シジュウカラ Japanese Tit

シジュウカラの画像

近隣の公園に出掛けてみると、まだまだ黄葉や紅葉が綺麗なところがあって、嬉しくなってくる。願わくば、その紅葉に何か小鳥が来てくれればと思う。

そんな思いが通じたのか、エナガが一瞬、来てくれた。しかし、その動きに振り回され、思うようにカメラを向ける事ができない。続いて現れたのが、シジュウカラ。エナガに比べれば、ゆったりタイプ。それでも、思うような位置には、とまってくれず、右往左往。何とか紅葉絡みになっただろうか。

2015/12/17 タヒバリ Buff-bellied Pipit

タヒバリの画像

稲の収穫が進み、田んぼに二番穂が揺れるようになると例年、タヒバリの姿が見え始める。ところが、今季は、なかなか縁がなく、あちこちでタヒバリが見られていると耳にしていたが、出会いの機会がなかった。

シギ・チが、めっきり少なくなった田んぼで、せめて何か鳥に出会えないかと数か所回っていると、田んぼに鳥影が。ようやく出会えたタヒバリである。案外、警戒心が強く、すぐに飛ばれてしまうのだが、この日は、比較的近くで見ることが出来た。暖かい春まで滞在して欲しいものである。

2015/12/16 アカゲラ Great Spotted Woodpecker

アカゲラの画像

すっかり葉を落とした樹々の間を忙しく動き回り、さっと飛んで、また別の木に飛び移る。頭部と腹部の赤い色が、ちらっと見える。久しぶりの出会いのアカゲラだ。

手賀沼周辺や近隣の公園で出会うこともあるが、その機会は、ごく稀である。キツツキ類には、関心があり、好きな鳥なので、アカゲラにしてもアオゲラにしても、出会うと心が弾んで来る。アカゲラは、そんなことにはお構い無く、木から木へと移動を続け、姿を消してしまった。

2015/12/15 オジロビタキ Taiga Flycatcher

オジロビタキの画像

公園で人気の鳥は、オジロビタキ。ずいぶんたくさんのカメラマンが集まっていると聞く。私は、1ヶ月ほど前に一度訪れただけだが、カエデの木の中に入ってしまうと葉が被ってしまい、結局、写真には、ならなかった。

何とか姿を見られたので、早々に引き上げてしまったが、オジロビタキのあの目は、本当に可愛らしい。寒い冬を過ごし、春の暖かさを感じるようになるまで、滞在して欲しいものである。

2015/12/14 ヒバリシギ Long-toed Stint

ヒバリシギの画像

昨シーズン、越冬したヒバリシギ。今季も越冬してくれるだろうか。11月初め、一頃大賑わいだった蓮田が落ち着きを取り戻し始めた頃、2羽のヒバリシギを観察した。しかし、距離があり過ぎ、撮影を断念していた。その後、何度も足を運んでみたのだが、なかなかタイミングが合わない。

寒さを感じ始めた頃、距離はあるものの、ヒバリシギが、何とかファインダーに入った。タカブシギの陰になったり、レンコンの後ろになったりして、なかなか難しい。春先まで、この地に滞在してくれるだろうか。また、訪ねてみたいと思っている。

2015/12/13 シメ Hawfinch

シメの画像

この冬は、暖冬と言われているが、ポカポカと春のような日もあり、時に戸惑う。その暖かさのためだろうか。冬鳥の飛来が少ないような気がする。

そのような中で出会ったのが、シメである。冬鳥としては、極々普通種だが、案外、出会いの機会が少ない。ピラカンサの赤い実のところに、さっと飛んで来て、中に入り込んでしまったので、全身を見ることが出来なかった。それでも嬉しいシメとの出会いであった。

2015/12/12 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

秋の渡りの時にも見られていたオオハシシギだが、久しくその姿を見掛けなかった。そろそろ越冬のシギ・チが見られるのではと期待して回った蓮田で、ハマシギと一緒にいる3羽のオオハシシギに出会った。特徴のある嘴で、遠くからでも、オオハシシギの存在を知ることが出来る。飛び立った時の羽が、ことさら印象的であった。

越冬することの多いオオハシシギだが、また、しばらく姿を見掛けない。どこかでひっそり冬支度をしているのかもしれない。

2015/12/11 カシラダカ Rustic Bunting

カシラダカの画像

寂しくなった蓮田をゆっくり回ってみる。シギ・チとの出会いが、ほとんどなくなってしまった今、せめて何か鳥との出会いがないかと範囲を広げてみるが、何とも寂しい限りである。

ひとつの蓮田に差し掛かった時、小鳥が数羽飛んで来た。久しぶりに見るカシラダカである。蓮田にカシラダカ。冬になると時折、見掛ける光景だが、これもタイミング。ほんの数分で、カシラダカの群れは、飛び去り、静かな蓮田に戻ってしまった。

2015/12/10 ハマシギ Dunlin

ハマシギの画像

あたり一面真っ白。車の行く手が、全く見えない。目的地の蓮田が、ようやく近づいて来た。朝靄の中から、アオアシシギの声が聞こえて来るが、その姿を見ることは出来ない。手探り状態で、農道をゆっくり歩く。

靄が少しずつ薄らぎ、蓮田にシギらしい姿が見えて来た。ハマシギの群れのようである。慎重に歩を進め、近づいて行く。♪ピュィピュィピュィ♪ピュィピュィピュィ♪と何とも賑やかな声。ハマシギが、このような鳴き声をするとは、今まで知らなかった。

初冬の蓮田で、ハマシギの群れとの嬉しい出会いのひとこまである。

2015/12/9 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

収穫の済んだ蓮田が一面に広がる様は、侘びしさが漂うが、その蓮田で、かすかに動く気配を感じた時、嬉しさが胸いっぱいに広がる。トウネンだろうか?ジロネンだろうか?もしかしたらヨロネンかも知れない。などとひととき夢を見る。

秋の渡りの賑わいが去った後の蓮田で、出会ったのは、オジロトウネン。通称ジロネンと呼ばれている。トウネンとは、また違った顔立ちで、何とも愛くるしい。ジロネンという言葉の響きが、また好きで、オジロトウネンとは言わずに「ジロネン」「ジロネン」と呼んでいる。

しばらく出会いがなかったが、昨日、久しぶりに出会った。この冬、越冬してくれることだろう。

2015/12/8 永井凱巳写真展 「四季を彩る鳥たち」

写真展のご案内の画像

フクダ電子のカレンダーでお馴染みの永井凱巳氏の写真展が下記の日程で開かれます。会場は、伊勢神宮・内宮五十鈴川の近くにある五十鈴塾左王舎です。四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿を描写した力作を、ご覧頂けます。3日間の開催中、ご希望の方に2016年カレンダー「やさしさに包まれて」50部のご用意があるそうです。

永井凱巳写真展 「四季を彩る鳥たち」

開催日 2016年1月9日(土)~11日(月) 10:00~16:00
会場  三重県伊勢市宇治浦田1-5-3 五十鈴塾左王舎

2015/12/7 アカアシシギ Common Redshank

アカアシシギの画像

寒さを迎え、蓮田や田んぼで見られるシギ・チは、めっきり少なくなった。この秋の渡りは、コアオアシシギの大きな群れをはじめ、オグロシギ、エリマキシギ、アカアシシギ、ツルシギ、オオハシシギ、アオアシシギなどずいぶん多彩な顔触れであった。その上、珍鳥アシナガシギの姿まで見られたのだから、蓮田は、ひととき大賑わいであった。

今は、その賑わいとは対照的に、ひっそりしている。その蓮田で、アカアシシギに出会った。何とも元気良くタシギを追い回しているのである。ひっそりした蓮田が、ひととき華やぎ、ポッと明かりがついたようであった。

2015/12/6 ツグミ Dusky Thrush

ツグミの画像

越冬のシギ・チを求めて田んぼ回りをする。しかし、鳥影薄く出会いは、なかなかない。田んぼをさっと横切ったのは、ツグミ。今季、何度か見掛けながら、ゆっくりと姿を見せてくれることがない。

ところが思いがけず、その機会がめぐって来た。遠くにピラカンサの赤い実を見つけ、ヒヨドリでも来ないかなと近づいて行くと、何やら動く鳥影。それは、ツグミであった。赤い実を美味しそうに啄み、味わうようにゆっくりと飲み込む。枯れ草の影から、そっとその様子を観察する。

ここは、ツグミのお食事処。満足そうなツグミの顔が心に残った。

2015/12/5 オオヒシクイ Bean Goose

オオヒシクイの画像

雁の仲間オオヒシクイの越冬地・稲波干拓。今年も多数飛来し、133羽が確認されている。昨シーズンの越冬数は、1月で124羽であったので、すでにその数を越えている。

雁のいる風景は、日本の原風景であり、先日訪れた伊豆沼・蕪栗沼のマガンの壮大な群れは、深く心に残るものである。我が家からさほど遠くない茨城県稲敷市でも、オオヒシクイの群れが見られるのは、何とも嬉しいことである。

♪♪ 雁がわたる ♪♪ (文部省唱歌)

雁がわたる  鳴いてわたる  鳴くはなげきか喜か
月のさやかな秋の夜に  棹になり  かぎになり  わたる雁  おもしろや

2015/12/4 151122-c7896 Long-tailed Rosefinch

ベニマシコの画像

葦原の中から懐かしい声が聞こえて来る。♪ピッ ピィポ♪ピッ ピィポ♪紛れも無くベニマシコの声である。シーズンになると、その出会いを期待する鳥、ベニマシコ。その声は、右に行ったり、左に行ったり。なかなか姿を見せてくれない。

しかし、しばらくすると木立の方角から声が聞こえ、かすかに動く気配がする。ようやくベニマシコが姿を見せてくれた。今シーズン初めて。嬉しい出会いのひとこまである。

2015/12/3 タマシギ Greater Painted Snipe

タマシギの画像

シギ・チの姿が、すっかり少なくなり寂しくなった田んぼや蓮田。それでも出会いを期待して時折、田んぼに足を運ぶ。ずいぶん殺風景で寒々しさを感じる田んぼだが、所々に二番穂が揺れているのを見掛けるとホッとして心が安らぐ。

その田んぼで、かすかに鳥の気配を感じた。鳥が動くわけでもなく、それは、本当にわずかな気配であった。その気配は、何とタマシギだったのである。寂しくなった田んぼで、それは、嬉しい出会いであった。

2015/12/2 メボソムシクイ Japanese Leaf Warbler

メボソムシクイの画像

カエデの紅葉も時期を過ぎ、日々寒さを増していく。わずかに残っている色づいたカエデの間をシジュウカラの群れが飛び回り、時折、ヤマガラの姿も見える。チラチラ動いているのは、メジロのようだ。

シジュウカラやヤマガラ、メジロを眺めていると、忙しく動き回る小鳥が目に入った。ムシクイのようだ。急いでレンズを向ける。どうやらメボソムシクイらしい。寒さを感じるようになったこの時期に、まだムシクイの姿が見られるとは驚きである。思いがけない出会いであった。

2015/12/1 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

久しぶりに訪れた公園。散歩の人が、時折、通り過ぎるだけの静かな公園である。ひっそりしていた公園が、ひととき賑やかになった。エナガの群れが飛んで来たのである。しかし、こんもりと葉の繁った木立の中に入り込み、わずかにその動きが見えるだけである。

しばらく待つと今度は、メジロが数羽飛んで来た。しかし、メジロも木立の中に消えてしまった。更に待つと、少し離れた寒椿のところに1羽のメジロが姿を見せた。この花の蜜、どんな味かな?そう呟いているようにも見えた。