今年の夏の暑さは、格別であった。その暑さの中で、ヤマガラの声を聞いた時は、耳を疑ったのだった。♬ニーニーニーという甘えた声ではなくて、♬シーシーシーと聞こえる小さな声である。今年は、エゴの実が豊作で、ヤマガラの飛来を待ちわびていたのだが、こんなに早く、ヤマガラに会えるとは思っていなかったので嬉しかった。
しかし、声はすれども姿は見えずで、最初、ヤマガラの声を聞いた日からずいぶん経ってから、ようやくヤマガラの姿を確認出来たのだった。まだエゴノキには、緑の葉がしっかりついているので、その葉陰に入ってしまうと全く姿が見えなくなる。何とか姿を見ることが出来てホッとしたのだった。