タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ トウネン ]

2018/5/21 トウネン Red-necked Stint

田んぼで見られるシギチの春の渡りをじっくり、ゆっくり観察したいと願っているが、ここ数年、渡りらしい光景を見る機会が少なくなってしまった。近場の手賀沼周辺に何度か足を運んで観察出来たのが、ムナグロ、キョウジョシギ、チュウシャクシギである。

少し足を伸ばして、水田地帯が広がるところを訪ねてみると、運良く、いくつかのシギチの群れを見ることが出来た。それは、大規模なものではなかったが、春の渡りを久しぶりに肌で感じる光景であった。その群れの中に夏羽のトウネンの姿を見つけたときの喜びは、大きなものである。あぜ道にハマシギやキョウジョシギ、キアシシギと共に次々に飛んで来るトウネンの姿は、実に美しかった。

2018/5/20 キョウジョシギ Ruddy Turnstone

キョウジョシギの画像

あぜ道をびっしり埋めるほどの数のムナグロとキョウジョシギの群れを見たのは、今月初めのことである。その数、おそらく100羽は、越していたと思う。少々、距離があったので、最初は、土の上で休んでいるムナグロとキョウジョシギの姿が、分からなかった。それは、土の色と同化していたので、早苗を背景にしたムナグロとキョウジョシギの姿しか目に入らなかったからである。

キョウジョシギをもう少し近くで見たいと思っていたところ、実現した。車からの観察であるが、かなり近い。コロコロコロコロ、土の塊を転がしている姿を、じっくり見ることが出来た。まさに名前の由来のTurn stoneである。3羽のキョウジョシギが、適当に距離を置いて、仲良くあぜ道を歩く姿が何とも微笑ましかった。

2018/5/19 カルガモ Eastern Spot-billed Duck

カルガモの画像

鳥との出会いの少ない田んぼであるが、必ずと言って良いほど出会いの機会があるのが、カルガモである。それも2羽でいる姿を見かけることが多い。田んぼは、彼らにとって、住み心地が、よほど良いのであろう。

カルガモは、あまりにも出会いの機会が多いので、レンズを向けることが、ほとんどないのだが、鳥との出会いが極端に少ないので、レンズを向けてみた。ありふれた種ほど、写真は、難しい。ほのぼのとした雰囲気を画面の中に出したかったのだが、なかなか思うようには、いかないものである。

2018/5/18 ムナグロ Pacific Golden Plover

ムナグロの画像

春の渡りのシギチに会いたくて、何度も足を運んでいる田んぼで、ムナグロとの出会いが、多くなった。その数は、ごくわずかなのだが、2羽とか3羽で畦で休んでいる。そのようなシーンをいくつかの田んぼで見かけるようになった。

ムナグロが、100羽を越す数で飛来しているとずいぶん前に聞いていたのだが、100羽近い群れを見たのは、一度だけである。今は、分散してあちこちで休んでいるのかもしれない。もう少しすれば、目的地へを旅立って行くことだろう。頼りなげであった早苗も、緑の色を濃くして行く。

2018/5/17 コブハクチョウ Mute Swan

コブハクチョウの画像

ホームページ「九羽の白鳥」の原点になったのが、手賀沼のほとりで出会ったコブハクチョウである。それまで、鳥のことは、何も知らず、関心も興味も全くなかった。9羽のコブハクチョウとの出会いが、野鳥の世界にどっぷりはまり込むきっかけになったのだった。

4月末頃から5月にかけて、コブハクチョウは、子育てをする。可愛い雛を沼のほとりのあちこちで見かけるようになる。今年も雛を連れたコブハクチョウのファミリーに出会った。それは、ほのぼのと心和む光景である。しかしながら、農業や生態系に影響を及ぼすことも忘れてはならないと思う。

2018/5/16 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler

オオヨシキリの画像

田んぼを回っていると♪ギョギョシ♪ギョギョシ♪の賑やかな声が、あちこちから聞こえて来る。もう少しすれば、見えやすいところに姿を見せてくれるのだろうが、まだ草むらや葦の中に入ってしまっていて、なかなか姿が見えない。すぐ近くで声がすると思って、キョロキョロ辺りを探してみたら、何と電線の上で、囀っている。

川沿いの葦原でも声がするので、じっと待つと、するするとオオヨシキリが上がって来た。♪ギョギョシ♪ギョギョシ♪精一杯声を張り上げている。これからしばらく葦原は、賑やかな声が響き渡ることだろう。

2018/5/15 アオサギ Grey Heron

アオサギの画像

早苗の揺れる田んぼで、以前は、アマサギ、チュウサギ、チュウダイサギなどたくさん見かけたものであった。しかし、ここ数年、鳥たちの姿が減少し、サギ類の姿も見かけることが少なくなっている。そのような中でも、アオサギには、時々出会うことがあり、ほっとしている。

この日も、いくつかの田んぼを回ってみたところ、アオサギの姿を見ることが出来、安堵した次第である。ある本にアオサギは、蚤の心臓の持ち主と書いてあったが、なるほど、かなり神経質で、すぐに飛び立たれてしまう。少し距離のあるところで、野の花と一緒にいたアオサギの姿は、心和む光景であった。

2018/5/14 モズ Bull-headed Shrike

モズの画像

田んぼ周りをしていると、時々見かけるのがモズである。田んぼも所によって色々で、いわゆる水田が、広々と果てしなく広がっているような所では、モズとの出会いは少ない。しかし、草むらが、所々に点在する、里山を感じさせる田んぼを回っていると、しばしばモズの姿を目撃する。

この日、回った田んぼでは、2羽のモズに出会った。あまりにも鳥との出会いの少ない日、モズとの出会いは、嬉しいものである。♪キュウキュウ♪という鳴き声を田んぼいっぱいに響き渡らせることもある。今度は、モズの雛に会いたいものである。

2018/5/13 カワラヒワ Oriental Greenfinch

カワラヒワの画像

風薫る季節を迎え、早苗の揺れる田んぼを回ると、気分爽快になってくる。田植えの時期が、それぞれの田んぼで異なるので、早苗の伸び具合も、まちまちである。それが、かえって風景に変化をもたらし、田んぼ周りを楽しいものにしてくれているように思う。

田んぼで出会う鳥たちは、少ないが、それでも、時折、カワラヒワの声を聞く。この日、3羽のカワラヒワが、同じ田んぼに飛んできて、時折、飛び立っては、また、戻って来た。カワラヒワは、飛び立つと羽が美しいが、なかなか思うような角度で、撮影出来ず残念である。それでも、飛び立つ姿を数回、見られたのは、幸運であった。

2018/5/12 バン Common Moorhen

バンの画像

春の渡りのシギチを期待して足を運ぶ蓮田や田んぼ。その出会いは、がっかりするほど少なくて、一体どうしたことなのだろうと心配になってくる。シギチでなくても何か鳥に出会いたい。と真剣に思ったほどである。

その思いが通じたのだろうか。蓮田で、2羽のバンに出会った。黒い衣装に赤い額板と嘴が、印象的なバン。今の時期は、とても綺麗に見える。ピコッ、ピコッという動きが何とも微笑ましい。蓮田には、バンの好物があるのだろうか。2羽のバンは、ゆったりと採餌しながら遠ざかって行った。

2018/5/11 タシギ Common Snipe

タシギの画像

渡り途中のシギチに会いたくて、田んぼに何度も足を運んでいる。しかし、数年前に比べれば、大幅に数を減らし、春の渡りと言う言葉自体を忘れそうになるくらいである。それでも時には、ムナグロの大きな群れに出会うこともあり、元気で賑やかな声を聞くこともあるので、いつの間にか田んぼに足が向いている。

その田んぼでタシギに出会った。決して珍しいわけではないが、車からとはいえ、かなり近い距離で観察出来たことは、嬉しいことである。2羽のタシギは、ゆったりとくつろいでいる感じに見えた。寒い時期には、数多く見られたタシギだが、今は、出会いの機会が少ない。

2018/5/10 キョウジョシギ Ruddy Turnstone

キョウジョシギの画像

春の渡りのシギチを期待して隣県まで出向いてみたものの、今季は、何とも寂しい限りである。近くの田んぼ周辺にもムナグロの群れが見られるというので、何度か足を運んでいる。チュウシャクシギとムナグロには、出会えているので、キョウジョシギに会いたい。そう願って田んぼ周りをしていると賑やかなムナグロの声が聞こえて来た。

土手の上から田んぼを見渡すと、あぜ道にムナグロとキョウジョシギの姿が見える。その数、100羽以上と思われた。それぞれ思い思いに長旅の疲れを癒やしているように見える。一度にこんなにたくさんのムナグロとキョウジョシギの姿を見るのは初めてであったので、大いに感動したのだった。

2018/5/9 チョウゲンボウ Common Kestrel

チュウシャクシギの画像

渡り途中のムナグロやチュウシャクシギ、あるいはキョウジョシギなどとの出会いを求めて、田んぼ周りをしている。数年前に比べれば、鳥たちの姿があまりに少なくなり、寂しい限りであるが、時には、思いがけない出会いもあるので、何度も足を運ぶ。

その思いが通じたのだろうか。思いがけずチョウゲンボウに出会った。チョウゲンボウは、珍しい鳥ではないのだが、出会いの機会が、ずいぶん少なくなっている。最初、田んぼの畦にちょこんと座っている姿を見た時は、枯れ草かと思って見落とすところであった。それほど田んぼの光景にとけ込んでいた。畦から畦に何度か飛んでいたが、いつの間にか姿の見えない遠くに飛び去って行った。

ほんのひとときであったが、久しぶりの嬉しい出会いであった。

2018/5/8 チュウシャクシギ Whimbrel

チュウシャクシギの画像

田んぼでは、植えてまだ日の浅い早苗が、心細そうに揺れている。早くに田植えが済んだところでは、早苗が、もうかなりしっかりして、たくましさを感じることがある。そのような田んぼの光景を楽しみながら、いくつかの田んぼを回っていると、まだ耕されていない田んぼにシギらしい鳥の姿が見えた。

少し近づいてみると、数羽のチュウシャクシギの姿が見えた。先日出会ったチュウシャクシギは、逆光であったので、今回は、何とか順光の方に回ったみることにした。何とか飛ばれずに近づくことが出来、ほっと一安心。畦の上にいるチュウシャクシギの姿は、なかなか美しい。全部で8羽いただろうか。季節の鳥に出会えると、心が弾んで来る。

2018/5/7 キジ Common Pheasant

キジの画像

早春から初夏にかけて、田んぼでは、キジに良く出会う。それもキジの雄であることが多い。それは、キジの雄の姿が鮮やかであるからだろうか。しかし、日によっては、全くキジに出会えない日もあるので、それが、なぜなのか分からない。多分、猛禽が出た後だったのかもしれない。

嬉しいことにキジの雄と雌が一緒にいる場面に出会った。それも、雄が、熱心に羽を広げ、雌にアピールしているシーンであった。広い田んぼの一番奥であったので、距離があり、鮮明な画像は、得られなかったのだが、嬉しい出会いであった。田んぼには、また、足を運んでみたいと思う。

2018/5/6 オオルリ Blue-and-white Flycatcher

オオルリの画像

高原の春は、遅い。5月の初めに訪れた高原では、木々の芽吹きは、まだまだで、やっとかすかに小さな小さな芽が、見られる程度であった。山桜であったと思うが、まだ桜の花も見られたことに驚いた。

その高原で、オオルリに出会った。近隣の公園で、渡り途中のオオルリの声を聞くことはあるが、姿を見る機会は少ない。それ故、高原でのオオルリとの出会いは、ことのほか、嬉しかった。それもかなり近い距離での出会いであった。オオルリをこれほど近くで見る機会は、今までなかったから、この日の出会いは、深く心に残っている。

2018/5/5 エナガ Long-tailed Tit

エナガの画像

木々の緑は、日々色濃くなって、桜の葉は、びっしりと大きな葉を茂らせている。時折、コゲラの声が聞こえるが、姿を見つけるのが、なかなか難しい。数年前までは、今の時期、もっと鳥たちの姿を見かけ、せめて声だけでも楽しめたものであるが、ずいぶん寂しくなってしまった。

♪チュリッとかすかな声がして、葉の間を鳥の動く気配がした。良く見るとエナガの幼鳥のようである。数羽の群れで、移動するはずであるが、なぜか1羽だけ。仲間とはぐれてしまったのだろうか。まぶたのところが赤いのが、何とも愛らしい。何とか無事に仲間のところに戻れたであろうか。大好きなエナガには、色々な思い出がある。

2018/5/4 ムナグロ Pacific Golden Plover

ムナグロの画像

ずっと気になっていたムナグロ。近くの田んぼに大きな群れが入ったとの話を耳にしたのだが、なかなかその姿を確認することが出来ない。田んぼは、あちこち田植えが始まり、農家の方々は、忙しそうである。農作業のお邪魔にならないように、いくつかの田んぼを回ってみた。

1週間程前に1羽のムナグロの姿を見かけたところは、まだ植えたばかりのか細い早苗が、揺れているだけで、鳥たちの姿が、全くない。諦めかけた時、まだ耕されていない田んぼに、何か気配を感じた。良く良く見ると数羽のムナグロがいるではないか。あまりに背景にとけ込んでいて、すぐにはムナグロの存在が分からなかった。成鳥夏羽もいれば、冬羽から夏羽へ移行中の個体もいて、様々な換羽の様子が、観察出来た。嬉しい出会いであった。

2018/5/3 シジュウカラ Japanese Tit

シジュウカラの画像

木々の緑が、日に日に色濃くなっていく中で、小鳥たちは、どうしているだろうか。時折、シジュウカラの声を耳にするが、案外、姿を見かける機会が少ない。そんな思いで歩みを進めていると植え込みの近くで、小鳥の動く気配がした。

その動きを目で追っていると、2羽のシジュウカラの姿が目に入った。1羽が、虫を口にくわえている。もしや求愛給餌かもしれない。ドキドキしながら、様子を見守ることにした。結果は、何と1羽のシジュウカラが、ムシャムシャとその虫を食べてしまったのである。緑の季節になると思い出す、懐かしいひとこまである。

2018/5/2 チュウサギ Intermediate Egret

チュウサギの画像

あまりにも鳥との出会いの少ない田んぼだが、それでも淡い期待で、何度も足を運ぶ。数年前には、今の時期、たくさんのアマサギの姿を見かけたのだが、今は、1羽のアマサギを見つけることすら難しい。それでもチュウサギは、数個体見ることが出来た。

今の時期、成長夏羽は、飾り羽が見られ、虹彩も赤く、なかなか優雅で美しい。しかし、晴れていると場所によっては、逆光で、どうにもならず、諦めざるを得ないことも、しばしばである。少々距離はあったのだが、そよ風にたなびく飾り羽が見えたので、レンズを向けてみた。ゆったりとくつろいでいるようで、色々なポーズを見せてくれたのである。

2018/5/1 チュウシャクシギ Whimbrel

チュウシャクシギの画像

今日は、もう5月。田んぼのあちこちで田植えが進み、早苗が揺れる光景が見られるようになってきた。その田んぼに何度も何度も足を運んでいるが、鳥たちの姿を見る機会が本当に少なくなって、何とも寂しい限りである。渡りの時期には、当たり前に見られていたムナグロやキョウジョシギの姿を求めて、いくつかの田んぼを回ってみたが、1羽のムナグロを遠くに見かけたのみである。

その田んぼで、嬉しいことに2羽のチュウシャクシギに出会った。それも鳥との距離が近い。車で近づいたにしても、大抵飛ばれてしまうのだが、まだ到着したばかりなのだろうか。ほとんど警戒心がなく、草地の中をゆったりと動き回っていた。ささやかであるが、嬉しい出会いであった。