タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ 沼のほとり ]

2023/2/1 オナガガモ

風の強い日だった。冬の青空が広がりコートの襟を立てて車を降りた。前方に広がる沼の湖面には、びっしりと埋め尽くすほどのカモの群れが見える。オナガガモの群れである。これほど密集したカモの群れを間近に見たことがなかったので、驚き興奮気味に湖面を見つめた。おそらく風で吹き寄せられるような形で集まったのではないだろうか。

観察している間に二度ほど、一斉に飛び立ったことがあった。私の視界には入らなかったが、おそらく猛禽が出たのではないかと思う。冬の沼の景色は、何とも言えない郷愁のようなものがあって心落ち着くところである。

2023/1/31 タカブシギ

冬の蓮田で出会いを楽しみにしている鳥のひとつがタカブシギである。タカブシギは、例年、越冬しているので、今季も多分会えるであろうと思っていた。久しぶりに蓮田地帯を訪ねてみると程良い具合に枯れた蓮が見えるところがあった。ここでは、ずいぶん前にバンの雛を撮影したことがあったが、その後、鳥の出会いは、全くなかったところである。何とタカブシギが5羽ほど見える。一番近くて撮りやすいタカブシギに焦点をあてて撮影することにした。

晴天の日であったので、青空を映して水面が綺麗でタカブシギの姿がとても映えて見えた。

2023/1/30 ヨシガモとトモエガモ

大好きな沼のほとり。しばらく足が遠のいていたが、久しぶりに訪ねてみるとオナガガモの群れと共にヨシガモが数羽、姿を見せてくれた。ヨシガモの雄の頭部は、ナポレオンハットと呼ばれるように独特の形で金属光沢の緑色がとても美しい。もう少し近くで撮影出来れば、羽の細部も見えるのだが、この日は、距離があって、この写真が精一杯であった。春先まで滞在してくれると思うので、また、改めて出掛けてみたいと思っている。

例年、大群で姿を見せてくれるトモエガモ。今季は、かなり距離があるとのことで、遠くを飛んだのを、ワンカット撮影出来ただけであった。トモエガモも是非、また会いたいものである。

2023/1/29 ツグミ

今季、なかなか出会いの機会がなかったツグミ。どうやらあちこちで飛来が遅れていたようである。一度出会うと二度、三度ということは、よくあることで、今回、同じ日に数か所でツグミを目撃することが出来た。冬鳥として親しまれているツグミ。やっと出会えてほっとしているところである。飛来が遅かったので、滞在期間を延ばしてゆっくりしてくれるだろうか。いずれにしても今季もツグミに出会えたことに感謝である。

2023/1/28 ヒバリシギ

久しぶりに出かけた蓮田地帯。収穫の済んだ蓮田がほとんどで、水がいっぱい入っている。あまりに水がたっぷりで鳥たちとの出会いは、とても無理かしら?と諦めかけたとき、タカブシギが目に入って来た。この蓮田は、水がそれほどたくさん入っているわけではなく、期待が持てそうである。あたりをじっくりと見渡すと、畔近くに小さなシギの姿を発見。それは、嬉しいことにヒバリシギであった。

昨年も同じ蓮田で、ヒバリシギに出会ったことがある。もしかしたら同じヒバリシギなのだろうか。嬉しくなって夢中でレンズを向けシャッターを押していた。嬉しい嬉しい出会いであった。

2023/1/27 スズメ

大好きな田園地帯に久しぶりに足を運んでみた。冬枯れとは言え、鳥の姿を殆ど見かけることがない。以前は、冬枯れとは言え、ホオジロ、タヒバリ、オオジュリン、カシラダカなどごくごく当たり前に見られたのだが、今は、どの鳥との出会いもなかなか貴重な出会いとなっている。やっと枯れ草のところで鳥の動きがあった。スズメである。このスズメでさえ、出会いの機会がとても少なくなって、何とも寂しい限りである。

2023/1/26 散歩道

自宅近くの散歩道。久しぶりにゆっくりゆっくり歩いてみた。自宅を出た頃は、青空が広がっていたのだが、いつの間にか、黒雲が湧いてきて、まさしく冬の空に変身してしまった。モミジの葉が、まだわずかにのこっているところもあり、驚いた次第である。黄色くなったカリンの実が寂しげに揺れている姿が印象的であった。うつむき加減に花をつけているのは、ミツマタ。もう少しすれば、黄色い花を見せてくれることだろう。センリョウの赤い実もくちなしの赤い実も冬の寒空の下で見ると嬉しくなってくる。

2023/1/25 タヒバリ

大好きな田園地帯。久しぶりにゆっくり回ってみることにした。冬枯れの田んぼは、広々としていて遮るものは何もなく、乾ききった土だけが目につく。あぜ道のところに一羽の鳥の姿を発見。良く見ると、タヒバリのようである。先日、凄い数のタヒバリを見たのだが、一枚も写真が撮れなかった。あまりにも警戒心が強くて、かなり離れた位置にいても一斉に飛び立ってしまう。群れでいると一斉に飛び立たれてしまうので、何とも手の出しようがない。

今回は、一羽であったので、すんなり、モデルになってくれた。枯れ草を背景に、これでは、いかが?とでも言わんばかりである。また、ゆっくり会いたい鳥である。

2023/1/24 タゲリ

冬の田んぼで出会いを楽しみにしている鳥のひとつがタゲリである。例年、タゲリには飛来当初、群れで出会うのだが、今季は、かなり離れたところにいるタゲリを見ただけであった。冬の日差しを浴びてタゲリの羽が輝くと嬉しくなってしまう。♬みや~う♬みや~う♬初めてこの声を耳にしたときは、ネコがいるのかと驚いたものであった。

今回、久しぶりにタゲリの群れを見ることが出来てホッとしている。また、ゆっくり会いたいものである。

2023/1/23 タカブシギ

日が差すと、ずいぶん暖かくなりほっとする。それでも日の出の頃の寒さは、身にしみる今日この頃である。少々早めに家を出て蓮田地帯に向かった。蓮田の表面が凍るほどには、寒くなかったようで、どの蓮田も水がいっぱいあり、表面に少しだけ凍った形跡が見える。

ほぼ一回りして次の場所に移動しようとしたとき、1カ所、うっすらと凍っている蓮田があった。そこに1羽のシギの姿。タカブシギであった。氷の上のタカブシギは、スラリとしてまるでバレリーナのようである。足もスラリとして美しい。いつも見るタカブシギとは印象を異にして更に美しいタカブシギにときめいた朝であった。

2023/1/22 観音寺

紅葉の美しい季節に何度か足を運んだことのある観音寺。ずいぶん時間が経つので、まわりの景色も変わっていることだろう。そんな思いで出掛けてみると紅葉の時期には、駐車場が満杯になるほどだったのに、ひっそりして一台の車も見当たらない。冬景色は、寂しすぎて人気がないらしい。

ゆっくりゆっくり一回りしてみると春には、見事な花を咲かせるであろうボタンが、しっかりと蕾をつけていた。他に目につくのは、マンリョウの赤い実。陽当たりの悪いところには、霜柱もたっていた。もう少ししたら、また、出掛けてみたいと思う。 静かな静かな散歩道であった。

2023/1/21 オオバン

久しぶりに訪ねた馴染みの公園。寒い時期には、今まで何度も訪れたことがあるのだが、この冬は、足が遠のいていたので久しぶりである。冬になるとアカハラやカシラダカ時には、マヒワにも出会ったことがある。しかし、この日は、木陰にカワラヒワをチラッと見ただけで、小鳥たちとの出会いは、全くなかった。

小さな池の畔に佇んでいると枯れた葦の影からオオバンが姿を見せてくれた。茶色っぽい水草のようなものを一生懸命くわえていたが、最後には、呑み込んでいた。後は、何事もなかったような顔をして、また、枯れた葦の中に入って行った。平和で長閑な光景であった。

2023/1/20 ヤマガラ

毎年、秋になるとベランダからヤマガラの姿を楽しむことが出来る。しかし、エゴノキの実が、なくなってしまうと、全く姿をみせてくれなくなってしまうので、何とも寂しくてたまらない。その気持ちを察してくれたのだろうか。近隣をゆっくり歩いていると、目の前にヤマガラが姿を見せてくれたのである。少々影になったところだったので、ヤマガラの色が綺麗に出ないが、出会いの記念にたくさんシャッターを押してしまった。しっかりと木の実を掴んで、美味しそうに啄む姿は、何とも愛らしかった。また、いつか出会える嬉しいのだが。