春から初夏にかけて、田園地帯で出会いの機会の多いのが、キジである。3月の末頃から田んぼ回りをするとキジ、特に雄のキジに良く出会った。母衣打ちを撮影したいと思っていたのだが、何度かチャンスはあったものの、タイミングが合わず、なかなか実現しなかった。
この日、少し足を伸ばして、田んぼ回りをしたのだが、全く出会いがなく、帰路、地元の田んぼに立ち寄ってみると、緑の田んぼに鮮やかな雄のキジの姿が目に飛びこんで来た。光線も程良く、カメラを向けると何とタイミング良く母衣打ちをしてくれたのである。何度も何度も残念な思いをしていたので、この出会いは、ことのほか嬉しかった。緑の田んぼに鮮やかな雄のキジの姿は、とても美しく目に心に残るものであった。