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サロベツ原野を後に、メグマ原生花園へと向かった。ここは、ひっそりとしていて、ツメナガセキレイに出会ったくらいであった。次に向かったのが、宗谷岬。初めて訪れる日本の最北端。さすがに寒い。大型バスが何台もとまり観光客でいっぱいだった。ここで昼食。その名も最北端ラーメンという海の幸がいっぱいのラーメンを頼んだ。
ベニヤ原生花園に到着したとき、あまりの寒さに季節を間違えたかと思うほどであった。しかし、到着早々、目の前の草むらにノゴマの赤いエプロンが見えたとき、嬉しさで寒さもすっかり忘れてしまった。ここでは、バイケイソウやエゾノシシウドにとまったツメナガセキレイの姿をゆっくり見ることが出来た。コヨシキリ2羽の姿も見たが、こちらは、動きがあまりに速くて撮影出来なかった。
ツメナガセキレイの撮影を十分楽しみ、オムサロ原生花園に向かった。ここでは、ノゴマが愛想良く出迎えてくれた。6月の北海道を訪れたいと願っていた理由のひとつが、エゾノシシウドの上にとまったノゴマを撮影することであった。枯れたシシウドであったが、その願いが実現した。渡りの途中、東京近郊の公園で見かけるノゴマと一味違った雰囲気だ。
翌日も早朝、訪れてみるとノゴマが元気にさえずっている。草むらの近くに姿を現したのは、ノゴマの雌。その後を雛が、「おかあさ〜ん」というようについてくる。赤いエプロンのノゴマも素敵だが、しっとりした母鳥と雛の姿を見ることが出来たのは、本当に幸運であったと思う。
ここでは、ノビタキの姿を見ることが出来た。なかなか高原に行くことの出来ない私にとっては、とても嬉しい出会いである。新鮮な驚きと感動。しかし、心無いカメラマンによって営巣放棄同然という被害にあっている鳥もいる。入ってはいけないところにまで入り、道が出来ている。撮影する上で、十分、気をつけなければいけないことと強く思った。
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