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富士山五合目を訪れたことは、何回かあるのだが、7月に訪れることが多かった。今回、初めて9月の半ばに訪れる機会に恵まれ、いつもとは雰囲気の違った水場に集まる小鳥たちの姿を間近に見て楽しむことが出来た。
訪れたのは、2011年9月16日。残暑が厳しい折であったが、流石に、五合目まで上がると、空気がひんやりして、じっと座っていると体が冷えてくる。足元も寒い。時折、霧が流れて曇りがちの一日であった。そのような中でも、小鳥たちは、水浴びにやってくる。一番頻繁に姿を見せたのが、ヒガラ。ヒガラは、成鳥も幼鳥も現れて楽しませてくれた。ウソの雄、雌も何度も姿を見せてくれた。
私が、一番会いたかったホシガラスは、10時少し過ぎに到着し、午後4時過ぎに引き上げるまでに、11回も姿を見せてくれた。それも同時に2羽、姿を見せてくれたこともあり、水場は、ホシガラスで活気づいているという印象であった。これほどホシガラスが頻繁に姿を見せたという話を私は、今までに聞いたことがない。
キクイタダキは、一瞬、姿を見せただけで、とうとう水場に降りてくることはなかった。可愛かったのは、ルリビタキの幼鳥とヒガラの幼鳥である。また、この水場で、今まで見たことのないゴジュウカラが姿を見せ、水浴びもしていったのには驚いた。さらにシャクナゲの近くで何か地鳴きが聞こえると思っていたのだが、それがミソサザイであったのには、これまた、驚いた。メボソムシクイやカヤクグリなどいつも出会える鳥に出会えなかったが、いつもとは違った新鮮な出会いの数々に9月の富士山五合目は、心に残るものとなった。