タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ 見ないで!]

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冬の日差しが降り注ぐ沼のほとり。♪ジュリジュリジュリジュリ♪エナガの群れが、枯れた葦原の中で飛び回っている。橋の上から見下ろすとウグイスも鳴きながら動き回っているのが見える。ジョウビタキも飛んで来た。

湖面に目を移すと、マガモ、コガモ、ヨシガモがゆったりと泳いでいる。緑の光沢が美しいヨシガモの♂は、ナポレオン・ハットを上下に振って、♀へのアピールに余念がない。何とものどかな沼のほとりの光景である。ふと気がつくとヨシガモの♂と♀が、かなり接近しつつある。様子を見ていると、どうやら交尾のようである。

沼のほとりでは、春の足音が聞こえ、鳥たちの恋の季節が始まっている。湖面に降り注ぐ日差しが、いっそう、愛おしく思われ、心がホカホカと温まってくるようであった。