2016/1/15 静かな杜
ルリビタキに出会った庭園は、手入れが行き届き、いつ訪れても気持ちが良い。辺りは、常緑広葉樹で覆われ、とても人の手によって作られた森とは思えない。
ちょうど100年前、1915年4月、林学博士の本多静六氏、造園家の本郷高徳氏、日本の造園の祖と言われる上原敬二氏によって始められた森の造成計画は、カシ、シイ、クスノキなどの常緑広葉樹によって「永遠の森」を作るというものである。「杜は杉林」と唱える大隈首相の考えを説き伏せたからこそ、今日の壮大な杜が、静かに厳かに息づいているのである。
この日、思いがけず、オオタカにも出会った。かなり距離があり、400mmでの撮影は、厳しかったが、新春に鷹に出会えたことは、吉兆と喜んでいる次第である。