2017/3/9 田んぼに春
♪コォー コォー♪田んぼに響き渡るコハクチョウの声。3週間ほど前、白鳥の郷を訪れた時、水を張った田んぼに200羽を超えるコハクチョウ、オオハクチョウの姿があった。しかし、不思議なことに、今まで一緒にいたオナガガモの姿が、この日、全くなかった。しばらく様子を見ていると、まるで、行進でもするかのように、全員が、頸を伸ばし、鳴きながら、田んぼの中央に集まって行く。それは、何か儀式のようで、厳かな気分になり、身の引き締まる思いがしたのだった。あれは、別れの合図だったのだろうか。
コハクチョウたちが去った田んぼは、何と寂しいことだろう。その田んぼで、タヒバリが、元気よく飛び回っている。あぜ道には、ホトケノザが咲き誇り、春の訪れを告げている。