タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2017/3/31 コジュリン Japanese Reed Bunting

コジュリンの画像

枯れた葦原の中から、懐かしい声が聞こえて来る。1年ぶりに聞くコジュリンの声である。その声は、確かにコジュリンなのだが、まだ鳴き方が、不慣れな様子にも思える。シーズン真っ只中に聞くコジュリンの声は、声量豊かで、かなり離れた位置にいても、はっきり辺りに響き渡る。

葦原付近を歩いてみると、あちらからもこちらからもコジュリンの声が聞こえて来る。しかし、姿が見えない。多分、葦原の中で鳴いているのであろう。諦めきれずに、辺りを見渡すと、突然、中からコジュリンが飛び出し、近くの枯れ草にとまった。シーズン前のコジュリン。嬉しい出会いであった。

2017/3/30 ハジロコチドリ Common Ringed Plover

ハジロコチドリの画像

春の渡りには、まだ少し早いかもしれない。それでも気になる稲敷方面の田んぼや蓮田。ツルシギやエリマキシギとの出会いを期待して出掛けたが、残念ながら出会いは叶わず。しかし、すでに旅立ったと思っていたハジロコチドリ3羽の姿を確認出来たのは嬉しかった。

いつものように蓮田や田んぼを見て回る。しかし、何故か、タシギにさえ出会わない。ようやく1羽のコチドリの姿を発見。近くには、たくさんのタヒバリとホオジロが数羽。その様子を観察していると、鳴き声と共に、飛んで来て着地したのが、ハジロコチドリであった。本当に久しぶり。嬉しく心弾む再会であった。

2017/3/29 ウミアイサ Red-breasted Merganser

ウミアイサの画像

今季、波崎や銚子をはじめ海辺で出会いの機会の多かった鳥は、ウミアイサであろうか。多い時には、♂♀合わせて10羽以上のウミアイサの姿を見たことがある。この時、♀が多かったように思うが、距離があり、細部にわたって観察出来なかったので、もしかするとエクリプスが数羽いたのかもしれない。

嬉しかったのは、車を降りてからの観察にもかかわらず、かなり近くでウミアイサを見ることが出来たことであろう。このウミアイサ♀も、こちらの気配には、全く関心がない様子で、湾内を悠々と泳いでいた。弥生の海辺でのひとこまである。

2017/3/28 クロガモ Black Scoter

クロガモの画像

冬の北海道で忘れられないのは、クロガモの哀愁を帯びた鳴き声である。寒さの中で、初めてクロガモの声を聞いた時、胸の奥深くまで、その声が響き渡っていくようであった。あの光景は、今でも、目に焼き付き、クロガモの声は、耳にも心にも、しっかり刻み込まれている。

波崎や銚子でも、クロガモを見る機会は、今までにあったが、今季は、その機会がなく、先日、ようやく一羽のクロガモを近くで見る機会に恵まれた。その日は、他の鳥との出会いがなく、ことさら印象に残る出会いとなった。そろそろお別れの時期であろうか。

2017/3/27 オオハム Black-throated Loon

オオハムの画像

今季、波崎や銚子で見られるアビ類は、圧倒的にオオハムが多い。昨シーズンは、シロエリオオハムを、かなり遅くまで、複数個体、観察出来たのだが、今季は、オオハムばかりである。一度、波崎で、シロエリオオハムを間近に見ることが出来たが、どうやら怪我をしていたようだ。

一番多い時は、ひとつの湾内に6羽のオオハムを見たことがある。しかし、数が多くても、距離があると、詳しい観察は、難しい。この日は、かなり近くで、悠々と浮かんでいたので、じっくりその特徴を見ることが出来た。夏羽になるまで、滞在して欲しいものである。

2017/3/26 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe

カンムリカイツブリの画像

霞ヶ浦の湖畔を回っても、波崎や銚子方面を回っても、カンムリカイツブリは、実にたくさん浮かんでいる。数日前、霞ヶ浦では、20羽ほどのカンムリカイツブリが、集まってゆったり浮かんでいる姿を見かけた。まだ冬羽のままの個体もいるし、夏羽に換羽中の個体もいて、実に様々なカンムリカイツブリを見ることが出来る。

波崎で出会ったカンムリカイツブリは、ほぼ夏羽に近い。冬羽から夏羽に変身したカンムリカイツブリは、別の鳥に見えるほど、姿が違って見える。今の時期、カンムリカイツブリを観察するのも楽しいかもしれない。

2017/3/25 アカエリカイツブリ Red-necked Grebe

アカエリカイツブリの画像

今シーズン、アカエリカイツブリには、何回か出会っている。しかし、距離があったり、逆光だったり、眠っていたり、なかなか撮影の機会には、恵まれなかった。この日、波崎でウミスズメを見かけ、レンズを向けていると、すぐ目の前にアカエリカイツブリがプッカリと浮上した。しかし、右を向いたり、左を向いたり、辺りを見渡し、すぐに潜水してしまった。

目の前と言っても、あまりにも近い。ズームレンズを縮めるのも忘れ、急いでシャッターを押したので、画面いっぱいのアカエリカイツブリとなった。春の海辺は、なかなか楽しい。

2017/3/24 ミミカイツブリ Horned Grebe

ミミカイツブリの画像

海水域で見られるカイツブリの中で、ハジロカイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリには、今シーズン、何回か出会っている。それも1羽ではなくて、数個体、複数で観察することが出来たのだが、ミミカイツブリには、なかなか出会えなかった。一度、かなり遠くにそれらしい個体を見かけたのだが、やはり写真が欲しい。

数日前出掛けた銚子で、少し距離はあるものの、ミミカイツブリらしい個体が目に入った。しばらく様子を見ていると、潜水を繰り返し、だんだん岸壁に近づいて来る。ミミカイツブリの目の特徴が、はっきり見える。今季初めて。嬉しい出会いの瞬間であった。

2017/3/23 エリマキシギ Ruff

エリマキシギの画像

今季、越冬のシギ・チが少なく寂しい限りの稲敷方面だが、それでも気になり、時折、足を運ぶ。ハジロコチドリは、しばらく姿を見かけていないし、環境も変わってしまったので、旅立ったのではないだろうか。オオハシシギは、数個体、まだ滞在中のようだが、時間によって姿が見えないことがある。

いくつかの蓮田を回ってみると、たくさんのタシギの中に1羽のエリマキシギの姿を発見。大好きなエリマキシギにすんなり出会え、心が弾んで来る。他に出会いはないかと、あちこち回ってみたが、クサシギを観察しただけで、相変わらず寂しい稲敷の田んぼであった。

2017/3/22 秋ケ瀬の鳥たち

秋ケ瀬の鳥たちの画像

吹く風にも、降り注ぐ柔らかな日差しにも、春の気配を感じる日々を迎え、気になっていた公園に出掛けてみた。一番期待していたのは、レンジャクだが、ヤドリギの実は、たくさんあるものの、鳥影が何とも薄い。遠くの樹間を横切ったのは、アカゲラ。聞き覚えのある声を残して、あっという間に姿を消してしまった。

シロハラは、愛想良く出迎えてくれ、今季初めての出会いのアカハラも姿を見せてくれた。エナガは、2羽で、巣材探しのようで、頻繁に飛び回っていた。モズは、木陰ながら、ゆったりと羽を休め、モデルの役を務めてくれた。池の畔では、カワセミが、何度も何度もダイビング。見事にエビをゲットし、悠々と食事を楽しんでいるように見えた。トラツグミ、カワラヒワ、アオジなどにも出会ったが、最後に出会ったアリスイが、鳥影の少ない中で、心に残るものとなった。

2017/3/21 アビ Red-throated Loon

アビの画像

今季、何度か足を運んだ波崎や銚子方面の海辺。昨シーズンは、かなり遅くまでシロエリオオハムをたくさん見る機会があったのだが、今シーズンは、何故か、オオハムが多く、シロエリオオハムが極端に少ない。そのような中で、アビを見たいと望んだところで、恐らく無理であろうと半ば諦めていた。

オオハム2個体を観察した後、右手にもう1羽、オオハムらしい姿が見えたので、一応撮影しておこうとレンズを向けたところ、程なく飛び立ち、あっという間に姿が見えなくなった。画像を確認すると、オオハムとは羽が違うし、嘴も明らかに違う。数冊の図鑑で確認するとアビのようである。長い間、会いたいと願っていたアビ。束の間の出会いであったが、思いがけない嬉しい出会いであった。

2017/3/20 アトリ Brambling

アトリの画像

鳥が少ないとささやかれる中で、今季、出会いの機会が比較的多いのがアトリであろうか。多い時には、30羽から50羽ほどの群れで飛び回っているのを数回観察している。数百羽の群れを見たという人の話も聞いてはいるが、私は、まだ出会ったことがない。葦原の奥まったところの湿地に水飲みに降りている姿を見かけたこともあった。

久しぶりに訪れた公園で出会ったのは、サンシュユの木にとまったアトリ。早春の日差しが降り注ぎ、それがアトリに影を作ってしまい、案外難しい撮影であった。春の息吹とアトリ。嬉しい出会いのひとこまである。

2017/3/19 ミユビシギ Sanderling

ミユビシギの画像

♪青い月夜の 浜辺には♪ で始まる「浜千鳥」。鳥に関心を持つ以前、「浜千鳥」とは、一体どんな鳥だろうと勝手に夢を膨らませ、思い描いていたのだが、シギ・チに関心を持つようになって、ますます分からなくなってきた。この歌は、温かな親子愛を歌ったものと聞いている。浜千鳥は、小さくて愛らしく、寄せては返す波の間を、ちょこちょこと動き回る、そんなイメージを思い描いている。それは、九十九里で出会ったミユビシギの姿と重なるものがあった。

浜辺で出会ったミユビシギ。一心に餌を啄む姿が愛おしく、♪濡れたつばさの銀の色♪の歌詞が、思い出され胸が熱くなるものがあった。

2017/3/18 ウミアイサ Red-breasted Merganser

ウミアイサの画像

今季、ウミアイサが多く見られていると言う波崎を訪れてみると、嬉しいことに、手が届きそうな距離にウミアイサ♂がいる。普通、車からの観察でないと、あっという間に遠ざかってしまうのだが、このウミアイサは、実に堂々としていて、こちらの様子には、関心がないようである。もっとも船の影になるような位置に立っていたので、あまり負担にならなかったのかもしれない。

この日、太陽がさんさんと降り注いでいたが、水面の色が、複雑で、何とも美しかった。青々とした海原も綺麗だが、不思議な色が混じり合った海の色も心ひかれるものがある。

2017/3/17 シマアジ Garganey

シマアジの画像

♪春の小川はさらさらいくよ♪ この歌が、口ずさみたくなるような小川のほとりをゆっくり歩く。川の水は、水草が、くっきり見えるほどに澄んでいて、何とも気持ちが良い。対岸には、コサギが羽を休めている。野の花も辺りには、ちらほら。犬を連れた散歩の人が通りかかるとカルガモが、飛び立つ。懐かしさであふれるような光景が目の前にあった。

気がつくと、シマアジが悠々と泳いでいる。何とも綺麗な羽だ。鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅い頃、北新田の用水路で出会ったシマアジを思い出し何とも懐かしかった。カモの中でも、人気度の高いシマアジ。出会えたことに感謝である。

2017/3/16 ハマシギ Dunlin

ハマシギの画像

九十九里の海辺で出会ったのは、ハマシギの群れ。かなりの数が時折、飛んでいたが、やがて浜辺に降り立ち、いつの間にかお休みタイム。近くには、スズガモも上陸しているが、ぐっすり休んでいるのは、ハマシギの群れだけである。春の優しい光が、ハマシギの群れを包み込み、心安まる風景になっている。

寄せては返す波も、春の日を浴びて、キラキラ輝き、のどかで嬉しいひとこまとなった。

2017/3/15 ビロードキンクロ Velver Scoter

ビロードキンクロの画像

久しぶりに訪れた九十九里の海岸。スズガモの群れの中に、ひときわ黒さが目立つ鳥が目に入った。ビロードキンクロのようである。近づくのを待って、レンズを向ける。よく見ると、真っ黒ではなくて、褐色の羽も見える。嘴の赤味が、印象的だ。くりっとした目が、愛嬌があり、ほのぼのとした気分になってくる。

たくさんのスズガモの中で、仲間のように、違和感なく泳いでいる。もう少し距離があったら、見落としていたかもしれない。嬉しいビロードキンクロとの出会いであった。

2017/3/14 コオリガモ Long-tailed Duck

コオリガモの画像

初めてコオリガモに出会ったのは、2005年12月。場所は、浦安の海岸であった。♪アォ アォナー♪と鳴く姿が、今でも目に焼き付いている。その後、北海道で何回か出会い、海の荒れた日に銚子の海岸でも出会ったことがある。

今まで出会ったコオリガモは、成鳥ばかりであったが、久しぶりに出会ったのは、コオリガモ♂の第1回冬羽。英名では、Long-tailed Duckと言われるように成鳥は、尾が長いが、本個体は、尾が短い。何とも微笑ましい姿であった。今は、遠くの海で元気に泳いでいることであろう。

2017/3/13 モズ Bull-headed Shrike

モズの画像

この冬、稲敷方面の田んぼや蓮田で、越冬したシギ・チは、ずいぶん少なく寂しい限りであった。それでも、わずかな出会いを信じて、何度か足を運んだ。タシギだけは、いつも愛想良く迎えてくれ、ずいぶん救われた思いがする。

この日も、あちこち田んぼや蓮田を回ってみたのだが、結局、タシギを数個体見かけたのみ。何とも寂しいことである。その気持ちを救ってくれたのが、最後に登場したモズである。そのモズも、挨拶代わりに尾を振って、あっという間に飛んで行ってしまった。乾ききった田んぼは、何とも殺風景でわびしいものである。

2017/3/12 カンムリカイツブリ Great Crested Grebe

カンムリカイツブリの画像

優しい春の光が降り注ぐ海辺で出会ったのは、夏羽に変身中のカンムリカイツブリ。日に日に春めいていく中で、鳥たちは、かなりの数が旅立ってしまったようだ。そのような中でカンムリカイツブリだけは、ずいぶん数多く、姿を見かける。もちろん冬羽のままの個体もいれば、夏羽に衣替え中の個体もあって、実に様々な姿を観察することが出来る。

停泊中の漁船の間の水面から、突然、顔を出してくれたカンムリカイツブリ。夏羽に変身中の姿をたっぷり見せてくれた。あまりに近かったので、大慌て。思いがけない嬉しい出会いであった。

2017/3/11 常磐港巡り探鳥会

常磐港巡り探鳥会の画像

3/4~3/5、会として初めての試みである常磐港巡り探鳥会に参加した。最初の訪問地は、福島県の小名浜港。早春の日差しが、降り注ぎ、紺碧の海の色が、目にしみる。今季、なかなか出会いの機会のなかったウミスズメを距離はあるものの数個体観察出来たことは嬉しかった。ここでは、ウミアイサ♂、ビロードキンクロ、シノリガモ♂♀なども見られ幸先良しのスタートである。

続いて訪れた大津漁港では、ヒメウ、アカエリカイツブリなどを間近に見ることが出来た。風光明媚な高戸小浜を経て高戸海岸に到着。遠くの砂地にオオハムらしい姿。皆で、少しずつ前進。近くで見ると羽の色に生気がない。どこか怪我をしているのであろうか。無事の回復を祈りつつ久慈漁港経由久慈川河口へ向かう。河口には、たくさんのカモメが集まっていた。近くには、ウミアイサ♀が3羽。その姿が、何とも愛らしい。

二日目のスタートは、平磯海岸である。逆光で見にくかったが、シノリガモ♂♀が、比較的近くに姿を見せてくれた。続いて那珂湊漁港経由大洗漁港へ移動。ミツユビカモメが、目の前で大サービス。ウミアイサ、ミヤコドリなども観察することが出来た。次は、オオワシを期待して涸沼へ。オオワシには、出会えなかったものの、ミサゴが間近を飛び、ハジロカイツブリ夏羽の姿を堪能することが出来た。

かつて探鳥地であったという大竹海岸は、美しい景観で、遠くにクロガモを観察。最終地の波崎に向かった。波崎では、オオハムを目の前で見ることが出来たし、ウミアイサのディスプレイも見ることが出来た。ここでは、大型漁船が次々に出航していく感動の場面をも見ることが出来た。ウミスズメ、アカエリカイツブリなどとの出会いもあり、素晴らしい締めくくりとなった。

2017/3/10 オカヨシガモ Gadwall

オカヨシガモの画像

窓越しに見る青空は、春の輝きで充ち満ちている。久しぶりに訪れた海辺で出会ったのは、オカヨシガモ。♂と♀が、塊になって、まるで団子状態。一体、何羽いるのだろうか。恥ずかしい話だが、♂は、すぐにオカヨシガモと分かったが、♀をカルガモと勘違いしてしまった。何故、オカヨシガモとカルガモが、一緒になって群れているのだろう?しかし、よくよく見るとカルガモとは、全然違う。

河口になっているこの地が、オカヨシガモにとっては、住み良い環境なのだろうか。池や湖や沼や河川で、見かけたカモたちの姿が、春の訪れと共に、日に日に少なくなっていく中で、オカヨシガモの群れとの出会いは、心に残るものであった。

2017/3/9 タヒバリ Buff-bellied Pipit

タヒバリの画像

♪コォー コォー♪田んぼに響き渡るコハクチョウの声。3週間ほど前、白鳥の郷を訪れた時、水を張った田んぼに200羽を超えるコハクチョウ、オオハクチョウの姿があった。しかし、不思議なことに、今まで一緒にいたオナガガモの姿が、この日、全くなかった。しばらく様子を見ていると、まるで、行進でもするかのように、全員が、頸を伸ばし、鳴きながら、田んぼの中央に集まって行く。それは、何か儀式のようで、厳かな気分になり、身の引き締まる思いがしたのだった。あれは、別れの合図だったのだろうか。

コハクチョウたちが去った田んぼは、何と寂しいことだろう。その田んぼで、タヒバリが、元気よく飛び回っている。あぜ道には、ホトケノザが咲き誇り、春の訪れを告げている。

2017/3/8 ルリビタキ Red-flanked Bluetail

ルリビタキの画像

例年、ルリビタキには、良く出会う。しかし、今季、何故か出会いの機会が少なかった。今季初めての出会いは、栃木県の井頭公園、瑠璃色が綺麗な個体であった。二度目は、明治神宮。ここでは、♂と♀に出会った。♂は、グングン近づいて来るので、400mmの単焦点レンズでは、撮影困難なほどであった。

三度目は、坂田ヶ池総合公園の池のほとりである。メジロと一緒に現れ、あっという間に、飛び去ってしまった。逆光で、綺麗な色は出なかったが、久しぶりに出会えて嬉しかった。旅立つ前に、今一度会いたいものである。

2017/3/7 アオサギ Grey Heron

アオサギの画像

池の周りを一周すると、程よい散歩コースになっている。ところどころにアップダウンがあり、それが、程よい運動量になるようだ。湖面を埋め尽くすほどだったマガモ、コガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、オオバンなど、今では、かなりの数が旅立ってしまった。歯が抜けたように、ポツリポツリとコガモなどの姿を見ると、何ともわびしくなってくる。

湖畔の松の木に目をやると、一羽のアオサギがとまっている。日本画的で、何とも良い雰囲気だ。しかし、光のあたるところと、あたらないところがあり、陰影が難しい。それでも出会いの記念に1枚。近隣の公園でのひとこまである。

2017/3/6 ヒドリガモ Eurasian Wigeon

ヒドリガモの画像

気になっていた隣町の公園。以前、トモエガモが飛来した折には、何度となく足を運んだことがある。ミコアイサも何度か姿を見せていたのだが、今季は、全く噂が聞こえて来ない。

久しぶりに訪れてみると、ユリカモメは、多いのだが、カモたちは、旅立ってしまったようで、ずいぶん数が少ない。そのような中で、出会ったのが、ヒドリガモ♀である。このヒドリガモは、ちょうどメジロのように、目の周りが、白くなっている。すぐ側には、鯉が泳ぎ、春を感じさせる光が、湖面に降り注いでいた。

2017/3/5 シノリガモ♂♀ Harlequin Duck

シノリガモ♂♀の画像

大きな波がドボンドボンと打ち寄せる九十九里海岸。海藻が、いっぱいついた岩に波があたり、砕け散る。見ているだけで寒々しくなってくるが、その波の間を悠然と泳いでいるのは、シノリガモの♂と♀である。

もう少し近づいてくれないかと待つのだが、波が来る度に、シノリガモは、波に乗って遠ざかってしまう。それにしても、毎年、忘れずにこの地を訪れてくれるシノリガモ。何とも愛おしい気持ちになってくる。来季もまた、姿を見せて欲しいものである。

2017/3/4 私は誰でしょう?

この冬、何度足を運んだことだろう。公園のほぼ中央に位置する池には、オシドリ♂♀合わせて4羽も見られ、ずいぶん楽しませてもらった。緑の光沢が美しいマガモも数多く、ハシビロガモ、ホシハジロ、コガモなども湖面を埋め尽くすほどの数であった。

しかし、ここに来て、流石にカモたちの姿は、急激に少なくなり、湖面は、寂しい限りである。それでも何か出会いはないかと湖畔を歩いていると、ポチャッとかすかな音がして、水中に飛び込んだ鳥がいた。辺りに飛び散った水滴と尾が、ちらっと見えただけである。

数秒待つと、湖面に浮き上がって来たのは、もうお分かりでしょう。

2017/3/3 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

寒い間、我が家のベランダに度々姿を見せてくれた2羽のメジロ。寒さが少しずつ緩み始めると、だんだん足が遠のき、ごくたまに1羽の姿を見かけるだけになってしまった。歩いて10分足らずのところにある梅林に出掛けてみると、梅林の白梅は、満開。辺りに甘い梅の香りが充ち満ちている。

到着して程なくメジロが群れで飛んで来た。花の間を忙しく動き回り、わずかに声を発しながら、移動していく。その間、1~2分であったろうか。あっという間の出来事であった。群れは、全部で30羽ほどであったろう。あまりの数の多さに驚くと共に、一瞬の出会いを嬉しくも思った。

2017/3/2 ジョウビタキ Daurian Redstart

ジョウビタキの画像

近隣の公園や散歩道で良く見かける白梅や紅梅。圧倒的に白梅が多いが、時に紅梅を見かけると華やいだ気分になる。梅の花は、開き始めると辺りに甘い香りを漂わせ、メジロならずとも足をとめ、その花に見入ってしまう。小枝が多くて、撮影には、不向きだが、花の時期、鳥と絡めて撮りたいのが人情だろうか。

近隣の公園の梅林で出会ったのは、ジョウビタキ。何度か姿を見かけていたのだが、花のところには、なかなかとまってくれず、遠くの枯れ枝にとまったり、芝の上に降りたり、無愛想であった。かろうじて梅の花に絡めて撮れた一枚。近隣の梅林での出会いである。

2017/3/1 私は誰でしょう?

オオイヌノフグリが咲き、春の兆しを感じる昼下がり。枯れ葉でいっぱいの斜面に一羽の鳥が姿を見せた。少し前まで、じっと動かなかったので、鳥の気配は、全く感じなかった。迷彩服を着て森の中に入って行くような、そんな感覚だろうか。

肉眼で見ていると、動きがなければ全くその姿をとらえることが出来ない。「ウォーリーを探せ」とか「ミッケ!」の本を見ている気分である。

「私は誰でしょう?」今回は、ちょっと簡単すぎでしょうか。