[ フクロウ巣立ちビナ ]
- フクロウ巣立ちビナ Ural Owl (2017年5月 千葉県)
新緑の中で出会いを期待している鳥がいる。それは、フクロウの巣立ち雛である。いくつかの神社や観察の森などでは、例年、5月の連休の頃に愛らしいフクロウの巣立ち雛が見られている。私は、長い間、フクロウの巣立ちは、5月の連休の頃と思って来た。しかし、同じ関東地方でも、ところによって、その時期は、まちまちのようである。
フクロウの巣立ち雛は、葉隠れの術を心得ているようで、顔と体が、一部見えるだけであった。そっと風が吹き、葉が揺れると一瞬、フクロウの目が見える。その目が、何とも愛らしい。しばらく待つとヨチヨチとわずかに木登りを始めた。フクロウの顔と体の一部が見えた。緑の風がそっと吹き抜けて行く。