2017/5/31 コブハクチョウ Mute Swan (2017年5月 千葉県)
鳥に関心を持つきっかけになったのは、9羽のコブハクチョウとの出会いであった。沼のほとりで初めて見たコブハクチョウ。その大きさに驚き、心惹かれたのは、14年前のことである。農家の方にとっては、害鳥のようであるが、その姿に心癒やされている人もいる。
今年も手賀沼では、たくさんのコブハクチョウが抱卵し、可愛い雛の姿を見ることが出来た。田んぼを荒らすことなく、元気に育って欲しいものである。
2017/5/30 ニュウナイスズメ Russet Sparrow (2017年5月 長野)
高原では、ニュウナイスズメにも出会った。スズメに似ているが、ニュウナイスズメは、頬に黒斑がない。黒斑がないと、ずいぶん印象が違い、優しい雰囲気になる。特に雌は、おとなしく優しい印象だ。その優しい印象からか、スズメよりもニュウナイスズメの方が、人気が高いようである。
春、河津桜の頃に、ニュウナイスズメが、群れで姿を見せることがある。桜の蜜を求めて集まり、群れで渡って行く。高原では、1羽の雌に出会っただけだったが、近くに雄もいたのかもしれない。また、いつかニュウナイスズメに会いたいものである。
2017/5/29 フクロウ Ural Owl (2017年5月 千葉県)
巣立ちが気になるフクロウであるが、すぐ近くには、必ず親鳥がいる。慈愛のまなざしで、我が子を見守っている。しかし、親フクロウを探すとなると、かなり難しい。暗い森の中、林の中で、大きなフクロウの姿は、簡単に見つけられそうであるが、場所を教えて頂いても、すぐには見つけられない。
神秘的なフクロウだが、なかなか見つけられないので、一層、フクロウへの思いが募る。毎年、毎年、フクロウに会いたいと願い、会えたときの嬉しさと安堵感は、言葉で表現するのは、なかなか難しい。今季も出会えたことに感謝である。
2017/5/28 フクロウ巣立ちビナ Ural Owl (2017年5月 千葉県)
新緑の中で出会いを期待している鳥がいる。それは、フクロウの巣立ち雛である。いくつかの神社や観察の森などでは、例年、5月の連休の頃に愛らしいフクロウの巣立ち雛が見られている。私は、長い間、フクロウの巣立ちは、5月の連休の頃と思って来た。しかし、同じ関東地方でも、ところによって、その時期は、まちまちのようである。
フクロウの巣立ち雛は、葉隠れの術を心得ているようで、顔と体が、一部見えるだけであった。そっと風が吹き、葉が揺れると一瞬、フクロウの目が見える。その目が、何とも愛らしい。しばらく待つとヨチヨチとわずかに木登りを始めた。フクロウの顔と体の一部が見えた。緑の風がそっと吹き抜けて行く。
2017/5/27 私は誰でしょう?
牧場のところを少し進むと、小さな流れがあり、苔むした倒木などが目に入って来る。しばらく歩くと、流れの近くにアカハラが姿を見せた。少し距離があるので、見失いそうになる。そのアカハラを必死に目で追っていると、苔むした木肌の辺りを何かが動いた。どうやら鳥のようである。
さて、クイズです。この写真の中に、鳥がいます。その鳥は、どこにいて、何の鳥でしょう。
2017/5/26 奥日光の小鳥たち (2017年5月 日光)
今まで何度か訪れたことのある奥日光だが、5/9~5/10に訪れる機会があり、出かけてみると、中禅寺湖畔、光徳牧場、湯の湖周辺など至る所で、桜の優しい花が出迎えてくれた。近隣のソメイヨシノを楽しんだのは、1ヶ月以上前のことであったから、季節が逆戻りしたようで、何とも嬉しいお花見が出来たのである。
今回、ご一緒させて頂いた方々の一番注目を浴びた鳥は、キバシリだったろうか。木肌と同じ色で、分かりにくいが、それがまた魅力になっているようである。キビタキとの出会いの機会は多く、日光植物園、華厳の滝付近、戦場ヶ原、イタリア大使館別荘付近など、何度も美しい姿を見ることが出来たのである。
この時期、芽吹いたばかりの木々も多く、柔らかい緑の色に心癒やされる思いがした。桜の花の優しい色合い、芽吹きの緑の美しさ、その中で聞くオオルリ、キビタキのさえずり。初夏の奥日光は、魅力にあふれていた。
2017/5/25 チュウシャクシギ Whimbrel (2017年5月 千葉県)
馴染みの田んぼで出会ったのは、チュウシャクシギ。今季、春の渡りのシギたちに出会う機会は、少なかったが、チュウシャクシギには、良く出会った。ここ数年、シギ・チが、全く入らなかった田んぼでも20羽ほどのチュウシャクシギの群れに出会ったし、一番身近なフィールドである手賀沼でもチュウシャクシギには、出会っている。
この日出会った時は、クローバーの花咲くところに近づいてくれて、何とも嬉しいことであった。まだ、ちらほら見られるが、そろそろ渡りの最終便が近づいていることであろう。
2017/5/24 思い出の田んぼ (2017年5月 千葉県)
例年、春の渡りを観察している稲敷方面の蓮田や田んぼが、今季は、なぜか不調で、ほとんどシギ・チを観察することが出来なかった。少し離れた水田地帯を訪れてみると、キョウジョシギを筆頭に、トウネン、ハマシギ、ムナグロ、チュウシャクシギなどの群れを見ることが出来た。それも鳴きながら、群れで飛んでいる。畦で休んでいるシギのところに、別の群れが飛んで来て合流し、大きな群れになる。その様は、胸に迫るものがあり、「これぞ渡りだ!」と実感したのだった。
その日の印象が、あまりに強く、再び、水田地帯を訪れてみたが、チュウシャクシギ2羽とコチドリを観察しただけであった。あの日のシギの群れは、今頃、どこを飛んでいるのだろう。
2017/5/23 トウネン Red-necked Stint (2017年5月 千葉県)
早苗の揺れる田んぼで、少し前に出会ったのは、トウネン。真っ赤な夏羽で、秋の渡りの時に出会うトウネンとは、印象を異にし、その美しさに、はっと息をのむほどであった。それも群れで、いくつかの田んぼに姿を見せてくれた。トウネンのあの小さな体を見ていると、長い旅路をどのように渡って来たのかと、いつも胸が熱くなる。
そのトウネンに、もう一度会いたいと出かけてみたが、すでに旅立った後のようで、田んぼは、静かに早苗が揺れているだけであった。
2017/5/22 ツバメチドリ Oriental Pratincole (2017年5月 千葉県)
初めてツバメチドリに出会ったのは、何年前になるだろう。特に印象深いのは、与那国島の牧場で出会ったツバメチドリであろうか。嘴基部の赤い色が、鮮烈な思い出となって、目に焼き付いている。
春の渡り、秋の渡りのシギ・チを求めて出かける稲敷方面の田んぼでは、何度かツバメチドリに出会っている。しかし、ここ数年、残念ながら、出会いの機会がかなり減って来ている。そのような折、一番身近なフィールドにツバメチドリが4羽、姿を見せてくれた。夕日の中で見た嘴基部の赤い色。懐かしくて嬉しい出会いであった。
2017/5/21 オオルリ Blue-and-white Flycatcher (2017年5月 長野)
春の渡りの時期に、東京近郊の公園で、羽を休めていくオオルリ。ずいぶん、あちこちの公園で、オオルリ飛来の報を聞いたが、ほとんど縁がなく、出会いは、叶わなかった。
そのオオルリに高原で出会う機会が巡って来た。辺りの木々が、まだ、葉を茂らせていないので、鳥を探しやすい。オオルリのあの瑠璃色が、目に飛び込んで来た時の感激は、何と表現すれば良いのだろう。久しぶりに見るオオルリ。それも近い。何と贅沢な鳥見だろう。しばし、至福の時を過ごす幸せ。オオルリは、幸せの青い鳥である。
2017/5/20 キバシリan Treecreeper (2017年5月 長野)
初めてキバシリに出会ったのは、奥日光の光徳牧場付近であった。鳥見歴も浅かったあの頃、無謀にも一人で、キバシリを探しに奥日光に出掛けたのだった。その頃の私には、鳥を探す力は、なかった。諦めて帰路のバスを待っていると、目の前の林で、何かが忙しく動いている。コゲラかな?と思ったが、全く違う。それがキバシリとの初めての出会いであった。
先日、思いがけず、キバシリに出会った。相変わらず、忙しい動きのキバシリだったが、何とかその姿をとらえることが出来た。木肌と同じ色合いで、くるくると動き回る姿を見ていると、初めて出会った日のことが、懐かしく思い返されるのだった。
2017/5/19 サンショウクイ Ashy Minivet (2017年5月 長野)
木々の芽吹きが、まだ始まったばかりの林の中に入ると♪ヒリリリリ♪ヒリリリリ♪と、か細い声が聞こえて来た。とっさにサンショウクイがどこかに居ると思い、辺りを見渡す。木々と木々の間から、遠くの木立を見ると、かすかに鳥の動く気配。その鳥が、何度か飛んで、かなり距離があったが、姿を見ることが出来た。
渡りの時期に、東京近郊の公園でも出会うことがあるが、高原で出会うと、また、違った趣がある。♪ヒリリリリ♪ヒリリリリ♪どこからともなく、サンショウクイの声が聞こえて来る。
2017/5/18 センダイムシクイ Eastern Crowned Warbler (2017年5月 長野)
♪チィョチィョチィョビィー♪チィョチィョチィョビィー♪林の中に入るとセンダイムシクイの声が聞こえて来た。左の方からは、♪ヒーツーチー♪ヒーツーチー♪ヒーツーチー♪とエゾムシクイの声。キョロキョロと辺りを見渡すが、どこにいるのか、なかなか姿を見つけることが出来ない。
その声もいつしか止んで、静かな林になってしまった。声は、聞こえなくなってしまったが、林の中を飛び回る鳥の姿が目に入った。エゾムシクイだろうか、センダイムシクイだろうか。とにかく撮ってみよう。撮った画像を見ると頭央線がはっきりしている。センダイムシクイで決まり!今度は、エゾムシクイに会いたいものである。
2017/5/17 キビタキ Narcissus Flycatcher (2017年5月 長野)
春の渡りの時期に、東京近郊の公園で、良く聞く声は、キビタキ。先日、訪れた公園でも、こんもり茂った木立の中から、綺麗なキビタキの声が聞こえてくるのだが、葉が密集していて、とてもキビタキを探し出せる状況ではなかった。
木々の新芽が出始めたばかりの高原では、鳥を探しやすい。今季、なかなか出会いの機会のなかったキビタキだが、ここでは、すんなり見つけることが出来た。キビタキの黄色と黒のコントラストは、いつ見ても美しい。嬉しい出会いであった。
2017/5/16 コサメビタキ Asian Brown Flycatcher (2017年5月 長野)
渡りの時期に何度か出会ったことのあるコサメビタキ。目がくるっとしていて何とも愛らしい。川沿いの枯れた草のところにサッと姿を見せて、あっさり飛び去った鳥がいる。とっさにレンズを向けたが、それは、コサメビタキだった。何とも呆気ない出会いで少々残念だったが、久しぶりの出会いで嬉しかった。
しばらくすると、今度は、川沿いの芽吹いたばかりの木のところに2羽の小鳥が動いている。どうやらコサメビタキらしい。少しずつ少しずつ近づいたのだが、今度もあっさり飛ばれてしまった。今度は、秋の渡りに会えるだろうか。
2017/5/15 キョウジョシギ Ruddy Turnstone (2017年5月 印西市)
早苗の揺れる頃、シギ・チの渡りは、最盛期を迎え、数年前までは、毎日のように田んぼ通いをしたものであった。ツルシギは、真っ黒な夏羽になるまで、滞在してくれたし、エリマキシギが、夏羽に換羽していく様を見ることも出来た。しかし、今季、一体どうしたことだろう。あまりにも寂しい稲敷方面である。
手賀沼周辺では、ムナグロ、キョウジョシギ、チュウシャクシギなどは、見られている。キョウジョシギは、干潟でもたくさん見られるが、田んぼで出会うと、また違った趣がある。ところが、このキョウジョシギ、田んぼの畦で、土の塊を崩すので、農家の方は、その補修が大変なのだそうである。シギ・チ大好きな身としては、何とも複雑な心境である。
2017/5/14 チュウシャクシギ Whimbrel (2017年5月 印西市)
今季は、稲敷方面の蓮田や田んぼにシギ・チの飛来があまりに少ない。何が原因なのか気になるところだが、嘆いていても仕方がないので、手賀沼周辺の田んぼを回ってみた。
この日、実にたくさんのチュウシャクシギに出会った。あちらの田んぼにも、こちらの田んぼにも、チュウシャクシギの姿があった。そのチュウシャクシギだが、田植えの済んだばかりの田んぼに入り、早苗を踏み倒してしまうという。農家の方のご苦労を思うと、何とも複雑な心境である。
2017/5/13 オオヨシキリ Oriental Reed Wabler (2017年5月 印西市)
沼のほとりを歩いてみると♪ギョギョシギョギョシ♪の賑やかな声が辺りに響き渡っている。今は、まだ、枯れた葦原の中で囀っていることが多く、時折、姿を見せるのだが、すぐにまた、潜り込んでしまう。
オオヨシキリの真っ赤な口が撮りたいと思い、少し様子を見ていると、スルスルスルと上がって来た。実に近い。辺りの様子を伺っているようにも見えたが、すぐに、あの独特の歌声を披露してくれた。♪ギョギョシギョギョシ♪真っ赤な口が、印象的だ。
2017/5/12 コサギ Little Egret (2017年4月 市川市)
ソメイヨシノの優しい色合いをしばらく楽しませてもらった川沿いの道。川をのぞいてみると、まだコガモが数羽残っていた。少し離れたところには、コサギがいて、何とも気持ち良さそう。その流れの中で、コサギの黄色い足が、印象的だ。
川の流れの中で、じっと佇んでいるコサギは、何か魚が泳いで来てくれないかなと待っているのだろうか。初夏の風が、コサギの側を優しく吹き抜けて行く。今度は、婚姻色になったコサギに会ってみたいものである。
2017/5/11 ツバメ Barn Swallow (2017年5月 長野)
ビュンビュンビュンビュン。ツバメが何羽も元気に飛び回っている。ツバメは、水の入った田んぼに時折降りて、湿った土や藁を口いっぱいに咥えて、また飛び立って行く。すぐ近くに1本の桜の木があり、その花の色が田んぼの水面に映って優しいピンク色に染まっている。
ビュンビュンビュンビュン。また、ツバメが飛んできた。今は、一生懸命、家づくり。子育てが始まれば、また、せっせと食材を求めて忙しくなることだろう。ツバメは、初夏の風物詩だ。
2017/5/10 ヤマガラ Varied Tit (2017年4月 市川市)
馴染みの公園で出会ったのは、ヤマガラ。聞き覚えのある声がして暗い木立の中に2羽のヤマガラが、姿を見せた。以前は、ヤマガラは、冬にだけ会える鳥と思っていたが、真夏に近くの林で出会ったこともあり、通年で平地にも滞在するのかもしれない。
最初、姿を見たときは、あまりに暗い林の中だったので、カメラを向ける気にもならなかったのだが、なにやら、美味しいものを見つけたらしく、かなり近くの開けたところに出て来てくれた。ヤマガラの顔は、愛嬌があって、ほのぼのと心癒やされるものがある。また公園に出掛けてみよう。ヤマガラに会いに。
2017/5/9 スズメ Eurasian Tree Sparrow (2017年4月 稲敷)
一番身近な鳥は、やはりスズメだろうか。人家のある付近には、必ずいると言われるスズメ。私の好きなシギ・チを探しに出掛ける田んぼでも、スズメには良く出会う。多い時には、100羽以上の群れでワッと飛び立つこともあり、その姿に圧倒されてしまう。
駐車場の一角で出会ったスズメは、人見知りせず、チュンチュンと鳴きながら花壇の回りを歩き、春の花を楽しんでいるようにも見えた。時には、嫌われることもあるスズメだが、可愛い顔には、癒やされる思いがする。
2017/5/8 アカエリカイツブリ Red-necked Grebe (2017年4月 波崎)
昨シーズンも今シーズンもアカエリカイツブリの個体数は多く、波崎や銚子、房総方面でもずいぶん見かけたものである。4月の海辺での出会いは、アカエリカイツブリの姿は色々で、冬の衣装のままの者もいれば、赤い衣装をまとって、すまし顔をしている者もいて実に多彩な顔ぶれとなっている。
この日出会ったのは、冬羽のアカエリカイツブリと夏羽に移行中の個体、ほぼ夏羽の個体と色々で、アカエリカイツブリづくしと言った感じであった。赤い衣装の夏羽は、やはり綺麗だ。また、来季も飛来して欲しいものである。
2017/5/7 シロエリオオハム Pacific Loon (2017年4月 波崎)
昨シーズンは、シロエリオオハムとの出会いが多く、オオハムとの出会いは、少なかった。ところが、今季、オオハムとは、出会いの機会が多く、個体数もずいぶん多かったように思う。オオハムの個体数に比較して、シロエリオオハムの個体数は、かなり少なかったように思うのだが、4月に数回、波崎・銚子方面を訪れてみると、何故か、シロエリオオハムに良く出会った。
写真に撮って、それぞれの特徴を比べてみると、オオハムだけでなくシロエリオオハムも個体数が多かったのではないかと思えて来る。以前、シロエリオオハムの夏羽を見たことがあるが、今季も、もう少し滞在して、綺麗な夏羽を是非、見せて欲しいものである。
2017/5/6 ウミアイサ Red-breasted Merganser (2017年4月 波崎)
寒い頃には、賑わいを見せていた海辺も、日に日に暖かさを増し、旅立つ鳥も増えて来た。春の日差しを受けてキラキラ輝く海辺は、何とも寂しい。わずかに残っている鳥たちの中に、ウミアイサもいて、楽しいシーンを見せてくれた。
目の回りにアイシャドーをつけたようなウミアイサが、海面に顔をつけて、漁をしているようである。水中から顔を上げた時、口元には、魚の姿が見えた。それほど大きな魚ではなかったが、何度も何度も水中に顔を入れて、結構、苦戦しているようである。近くにいた♂は、ゆったりのんびり春の海を満喫しているように見えた。
2017/5/5 ウミスズメ Ancient Murrelet (2017年4月 波崎)
今季、なかなか出会いの機会のなかったウミスズメ。日に日に暖かさを増して来た頃、2羽のウミスズメに出会った。1羽は、何度も何度も羽ばたきを繰り返し、かなり近くまで泳いで来てくれたので、今までになく、ゆっくり観察することが出来た。
どの鳥でもそうだが、一度出会うと二度、三度。出会いの機会が巡って来る。ウミスズメも距離はあるものの、その後、数回、出会いの機会があった。小さな体のウミスズメだが、遠くにいても、白っぽい姿は、特徴があり、肉眼でも見つけることが出来る。出会うと嬉しくなるウミスズメ。また、来季も飛来して欲しいものである。
2017/5/4 コアジサシ Little Tern (2017年4月 波崎)
♪キリッキリッ♪キリッキリッ♪かなり離れたところから、聞き覚えのある声が聞こえて来る。その声が、だんだん近づき、頭上に姿を見せた。久しぶりに見るコアジサシだ。3羽、4羽。見上げている間に、素早く飛び去って行く。
飛翔を撮りたいのだが、姿を追うのが精一杯。着地したところには、アオサギもいて、のどかな雰囲気。でも、かなり距離がある。それでも今シーズン、初めての出会いで何とも新鮮だ。海の色が、青く輝き、コアジサシの飛来を歓迎しているように見えた。
2017/5/3 オオハシシギ Long-billed Dowitcher (2017年4月 稲敷)
春の渡りのシギ・チとの出会いを期待して、馴染みの田んぼや蓮田を回ってみる。ところが、今季は、どうしたことか渡り途中のシギ・チの姿が見えない。あまりに寂しい稲敷方面の蓮田や田んぼである。
そのような中で、嬉しい出会いは、越冬していたオオハシシギが、夏羽に換羽中の姿を見せてくれたことである。体全体に赤味を帯びて何とも美しい。この日は、7羽のオオハシシギを観察したのだが、もっと数多く滞在しているようである。真っ赤な夏羽になるまで、ゆっくり羽を休めて欲しいものである。
2017/5/2 オオハム Black-throated Loon (2017年4月 波崎)
寒い時期から滞在しているオオハムが、少しずつ夏羽に変わって来ている。ずっと気になって何度か足を運んでいた。この日、少々距離はあったが、頸の黒斑や縦縞模様も見えて、ほとんど夏羽に近い姿を見ることが出来た。
今季、オオハムの個体数は多く、ずいぶんたくさんの出会いがあった。夏羽に換羽する時期は、個体によって色々のようで、冬羽のままのオオハムもまだ滞在している。機会があったら、もう一度、海辺に出掛けて、夏羽のオオハムを見たいものである。
2017/5/1 ツツドリ Oriental Cuckoo (2017年4月 千葉県)
♪ポポッポポッ♪松林の中から懐かしい声が聞こえて来る。この声の主は、紛れもなくツツドリ。高原や北海道で、その声は、何度か聞いているが、春の渡りの時期に近郊の公園で、出会う機会は、なかなか巡って来ない。10数年前、あけぼの山公園で、春の渡りの時期に一度出会ったことはあるのだが、ツツドリに会うのは、秋の渡りの時ばかりである。
♪ポポッポポッ♪ツツドリの声を聞き姿を見る。長い間の念願だったが、その願いが実現した。どこからともなく飛んで来て、近くの木にとまったのがツツドリだった。春に出会うと嬉しさは、ひとしおである。