タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ ソリハシセイタカシギ ]

2017/6/2 五月の朝に

初めて「アボセット」という名前を耳にしたのは、鳥に関心を持ち始めて、まだ日が浅い頃であったから、一体、それはどんな鳥であるのか、想像することすら出来なかった。なかなか出会いの機会のなかったアボセットにようやく出会うことが出来たのは、2012年12月21日のことである。冬の湖岸で2羽、スマートなシギの姿を見た時は嬉しかった。

今回、セイタカシギが数組、営巣している蓮田にソリハシセイタカシギが飛来したとの報を頂き、早朝、その蓮田に向かった。すでに、多数のカメラマンがレンズを向けており、あまりにも近い位置にソリハシセイタカシギの姿を見た時は、驚きと感動と複雑な気持ちであった。

鳥との距離が近い故に、その美しさは、言い様もない。白と黒のコンビネーションのさわやかさ。ステージである蓮田が、さらに清涼感を増している。5月の朝に出会ったソリハシセイタカシギ。忘れられない思い出である。