タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ キジ ]

2017/6/19 水無月の田んぼ

梅雨に入ったとは言うものの、雨が少なく、水不足が懸念されるが、稲作農家の方にとっても頭の痛いことであろう。いつものように、いくつかの田んぼを回ってみる。早苗の伸び具合は、様々で、一面に緑が広がる田んぼもあれば、まだ、田植えをして日が浅いところもあって、田んぼの表情を見ていて飽きることはない。

サギの姿さえ見かけない、寂しい田んぼであったが、ゴソゴソと動く鳥の気配。それは、キジの♀であった。二、三歩進んで、立ち止まり、また、二、三歩進む。そして時に振り返る。そんな動作を繰り返し、いつの間にか草むらの中に入って、姿が見えなくなってしまった。