[ ツミ ]
- ツミ Japanese Sparrowhawk
巣立ってから、もう何日くらい経つのだろう。多分、もう会えないだろうと思って出かけてみたツミのポイント。到着すると予想通り、人も居なく、鳥の姿もなく、ひっそりしている。目の前をナガサキアゲハがヒラヒラと飛んで行く。ニイニイゼミの声も聞こえて来る。空を見上げると青空に雲が、ぽっかりひとつ。何か妙に寂しい。その気持ちが伝わったのだろうか。かすかにツミの声を聞いたような気がした。
しばらくすると、さっと飛んで来て込み入った木々の奥の方に入った鳥がいる。それは、紛れもなくツミの若である。諦めていただけに嬉しさは、ひとしおであった。