2017/7/31 オオジシギ Latham's Snipe
7月に入ると出会いを期待する鳥のひとつがオオジシギ。繁殖地では、♪ズビャークズビャーク♪ザザザザザーと賑やかな声がして居場所が、分かりやすい。しかし、渡りの通過地点である茨城や千葉の田んぼでは、飛び立つときに、♪ジェッと発するのみであるので、なかなか見つけるのは難しい。
何度回っても、なかなか出会いのなかったオオジシギだが、この日、田んぼ周りをしていると、前方から飛んできて、畦の奥の方に降り経った鳥がいた。♪ジェツという声を聞いたような気がして、畦の奥を双眼鏡で見てみると嘴の長いジシギの姿が見える。逆光だし、距離はあるし、証拠写真にもほど遠い。そう思っていると、すぐ近くの畦に、1羽のジシギが姿を見せた。やはり逆光なのだが、数枚写真を撮ることが出来た。詳しい方にお尋ねすると、肩羽は、冬羽に換羽済み。雨覆や三列は、摩耗が見られるので夏羽と判明した。それは、待ち望んでいたオオジシギであった。
2017/7/30 コチドリ Little Ringed Plover
緑の絨毯が広がる田んぼは、何度足を運んでも、快く迎えてくれる。涼やかな風が時折、吹き抜けて、何とも気持ちが良い。相変わらず、出会いが多いのは、ハクセキレイ。道路の中央に堂々と出て来て、時に道案内をするように、ぴょんぴょん跳びはねる。
久しぶりにコチドリの声を聞いたと思ったら、目の前の田んぼに急降下。少し遅れて、もう1羽も姿を見せてくれた。くるっとした目が愛らしいコチドリ。その可愛らしさが、たまらなく愛おしい。鳥との出会いの少ない時期にコチドリとの出会いは、嬉しいものである。
2017/7/29 キジ Common Pheasant
今日も田んぼを一回り。稲田は、緑の絨毯を敷き詰めたようで、何とも気持ちが良い。時折、涼やかな田風が吹き抜けて行く。鳥との出会いは、少ないが、心癒やされる風景が広がり、好んで田んぼに足を運ぶ。
ここのところ、キジを見かけることが多いのだが、この日もキジの♂と♀と3カ所で見かけた。♀だけでいるときは、すぐ近くに雛がいることがあるので、注意深く様子をうかがう。畦にいた♀は、やはり3羽の雛を連れていた。たいてい草陰に隠れてしまって雛の姿をしっかり見ることが出来ないのだが、タイミング良く見ることが出来、ホッと一安心。健やかに育って欲しいものである。
2017/7/28 ヒクイナ Ruddy-breasted Crake
暑さを避けて、朝のひととき、田んぼをゆっくり回ってみる。今年の稲の生育は、かなり順調のようで、すでにずっしりと実っているところも見かけるようになってきた。行く先々で、元気よく姿を見せてくれるのは、ハクセキレイ。一頃あまり見かけなかったサギ類も見かけるようになった。ほとんどがチュウサギのようである。
稲田と稲田の間になにやら動いたような気がした。よくよく見るとヒクイナである。最近は、個体数が増えて、あちこちで見られているようであるが、思いがけず嬉しい出会いであった。
2017/7/27 エナガ Long-tailed Tit
♪ジュリジュリジュリ♪ジュリジュリジュリ♪数日前から、気になっていたエナガの声。夕方近くなってくると、どこからともなく聞こえて来る。レースのカーテンを開けて、外を見てみるが、それらしい姿は、見当たらない。しばらくすると、その声が、だんだん近づいて来る。急いでカメラを用意し、ベランダに出てみた。
次から次にエナガが飛んできて、すぐに飛び去ってしまう。葉がかぶって顔が見えなかったり、なかなか良い位置に姿を見せてくれない。何とか1枚撮れたのが、この画像である。
2017/7/26 スズメ Eurasian Tree Sparrow
暑さを避けて、朝のひととき、馴染みの田んぼを回ってみる。相変わらず、鳥との出会いは少ないが、行く手の道路にスズメが群れている。10羽、いえ20羽、いやもっといるかもしれない。凄い数のスズメを久しぶりに見て、ちょっと興奮。そのスズメが群れで稲田の方に飛んで行く。
今季は、稲の生育が良いのだろうか。早いところでは、稲穂が、かなりずっしりとしている。スズメは、それを見逃さず、早くも新米の試食会を始めたようである。すぐに稲の中に潜りこんでしまうので、撮影は、なかなか難しい。しかし、しばし、スズメに楽しませてもらった嬉しい朝であった。
2017/7/25 ツバメ Barn Swallow
好んで出かける田んぼだが、寂しいことにツバメの姿を見かける機会が少なくなった。以前は、ビュンビュンビュンビュン飛び交うツバメを何度も見かけ、無理と思いつつもレンズを向けたものであった。しかし、今シーズン、田んぼで見かけるツバメは、1羽とか2羽。せいぜい多くて5羽程度である。
沼のほとりの草地に行ってみると、近くの電線に10数羽のツバメがとまっている。こんなにまとまったツバメを今シーズン見ていなかったので、大いに感激した。何とか飛んでいる姿をと思い撮ってみたが、撮れたのは、1枚のみであった。
2017/7/24 コサギの子サギ Little Egret
暑い季節は、鳥との出会いに苦労する。近場の公園や田んぼに足を運ぶが、いつも出会う鳥は限られて来る。そこでサギのコロニーを訪ねてみると、いる・いる・いる。実にたくさんのサギの山。鷺山と呼ばれるが、なるほど一面にサギだらけである。アマサギ、チュウサギ、コサギ、ゴイサギ。
不思議に思ったのが、コサギの子サギ。親鳥が、そばにいないと、このサギは何?と思うような顔立ちをしている。じっくり観察していると、なかなか面白い。親に甘える姿は、どの鳥も同じである。鷺山は、今日も賑やかなことであろう。
2017/7/23 コジュケイ Chinese bamboo partridge
♪チョットコイチョットコイ♪と聞きなしされるコジュケイ。その声を聞く機会は、多いのだけれど、姿を見かける機会は、案外少ない。チラッと姿を見かけても、すぐに茂みの中に入ってしまう。シギ・チを探しに出かけた茨城の田んぼで、数回、姿を見かけたことはあるのだが、なかなか撮影に至らない。
暑さを避けて、木陰で涼んでいると、草陰になにやら動く気配。この時期に一体、何の鳥だろう。いや動物だろうか。目が慣れるまで、しばらく分からなかったが、それは、何と2羽のコジュケイであった。少し距離があるとは言え、こちらの気配には、お構いなしの様子。よほど、お腹がすいているのだろう。2羽で、一心に小さな虫のようなものを啄んでいた。
2017/7/22 ツミ Japanese Sparrowhawk
巣立ってから、もう何日くらい経つのだろう。多分、もう会えないだろうと思って出かけてみたツミのポイント。到着すると予想通り、人も居なく、鳥の姿もなく、ひっそりしている。目の前をナガサキアゲハがヒラヒラと飛んで行く。ニイニイゼミの声も聞こえて来る。空を見上げると青空に雲が、ぽっかりひとつ。何か妙に寂しい。その気持ちが伝わったのだろうか。かすかにツミの声を聞いたような気がした。
しばらくすると、さっと飛んで来て込み入った木々の奥の方に入った鳥がいる。それは、紛れもなくツミの若である。諦めていただけに嬉しさは、ひとしおであった。
2017/7/21 アマサギ Cattle Egret
暑さを避けて、朝早い時間帯に田んぼを回ってみる。田んぼは、色々で、ずっしりと実った稲穂が揺れている所もあれば、苗を植えて、それほど日数が経っていないと思われるところもあり、表情豊かである。
数年前までは、緑の稲田に、サギの群れの姿をあちこちに見かけたものだが、昨年も今年も、時折、ごくわずかのサギの姿を見かけるだけになってしまった。この日、嬉しいことにアマサギに出会った。今季、田んぼでアマサギの姿を見かけたのは、この日が初めてであったので、嬉しさは、ひとしおであった。
2017/7/20 ゴイサギの雛 Black-crowned Night Heron
この鷺山を訪ねるのは、何年ぶりだろう。そう思いながら、久々にサギの声で賑わうコロニーを訪ねてみた。依然と変わらず、どちらを向いてもサギだらけ。まさに鷺の山である。以前と違うことと言えば、アマサギの数が激減していること、ゴイサギの数が、圧倒的に多いことであろうか。
まず真っ先に目に入ったのが、ゴイサギの雛と幼鳥であった。この鷺山には、以前、三度ほど訪ねたことがあるが、どうやら季節が違っていたようで、これほどおびただしい数の幼鳥を見た記憶がない。この日、ゴイサギの成鳥と幼鳥を同時にカメラに収めることが出来た。
2017/7/19 コジュリン雛 Japanese Reed Bunting
暑い日が続き、鳥見に出かける気力も萎えて来る。暑さが本格的になる前に出会ったコジュリン。思いがけず、巣立ったばかりの雛の姿も見ることが出来た。コジュリンを探すときは、♪チョッピチュリリリリピッ♪と鳴く涼しげな声を頼りにするのだが、この日のコジュリンは、全く鳴き声がしなかった。
なかなか見る機会のないコジュリン♀の姿が目に入り、しばらく観察していると、すぐ近くに♂が飛んできた。♂の口元を見ると、青虫をくわえている。草陰で見えないが、雛がいる気配。車の中で、じっとその様子を観察。草の間から、かろうじて雛の姿が見える。嬉しい出会いであった。
2017/7/18 オナガ Azure-winged Magpie
暑い日が続き、木陰が恋しい季節である。干潟のシギ・チも気になるが、暑い日差しのもとで、鳥見をする体力も気力もなく、緑陰を求めて、近くの公園に出かけてみた。公園に到着すると、賑やかなオナガの声が、あちこちから聞こえて来る。どうやら10数羽いるような気配。オナガが、何羽も飛んでいるのだが、なかなか良い位置には、姿を見せてくれず、オナガの動きを見ているだけである。
さほど広くない公園だが、高い木々が、木陰を作って、暑さをひととき忘れさせてくれる。しばらくベンチで休み、写真は、諦めて帰ろうとした時、目の前にオナガが、飛んできた。ヒラヒラヒラヒラ。どうやら好物を見つけたらしい。緑陰での嬉しい出会いであった。
2017/7/17 アオバズク Brown Hawk-Owl
青葉の頃に飛来し、夏の暑さが本格的になる頃、雛が巣立ちするアオバズク。昨年、機会を逸してしまったので、今年は、何とか巣立ち雛を見たいものだと思っていた。何回か足を運んだり、知人に状況をお尋ねしたりしていたが、無事に巣立ったと言う。
フクロウにしてもアオバズクにしても、あっという間に、高い木の上に登ってしまうので、見られないかもしれないと思いつつ、現地に行ってみた。カメラマンは、ほどほどの人数で何とか撮影出来る位置も確保出来た。高い木の上に2羽が並び、親鳥が1羽、すぐ近くに並んでとまっている。決して良い撮影条件ではなかったが、2羽の巣立雛に会えて、ほっとしている。親鳥の目の下の傷と、相変わらず1羽なのが、気になるが、何とか無事に旅立ちの日を迎えて欲しいものである。
2017/7/16 キジの雛 Common Pheasant
緑・緑・緑。田んぼは、一面の緑に覆われている。ツバメが、2羽、元気に飛んでいるが、例年のようにたくさんのツバメを見かけることはない。スズメは、群れで飛んできて、車でそっと近づいても、ワッと飛び立つ。何か出会いは、ないかと、丹念に見て回るのだが、何とも寂しい限りである。
最後の田んぼに差し掛かったとき、キジの♀が1羽、畦道に見えた。かなり慎重に近づいたのだが、この日の個体は、かなり警戒心が強い。そのとき、小さな塊が、畦の脇の水路に飛び込んだ。雛が、いたのだ。母キジは、雛を守って身構えたのだろう。ほんの一瞬の出来事であった。
2017/7/15 モモイロペリカン Great White Pelican
暑い日が続き、出かけるのをためらっていた沼のほとり。思い切って出かけてみると、愛想良く出迎えてくれたのが、モモイロペリカンのカンタくん。タイミング良く漁を終えた船が帰って来るとカンタくんは、嬉しそうに漁師さんの方に近づいて行く。取れたての魚を、大きな口の中に一匹入れてもらうと満足そうな声を出している。その仕草が、何とも微笑ましい。
船が、また漁に出て行った。カンタくんは、魚の重さを量る秤の前で、漁師さんが帰って来るのをじっと待っている。
2017/7/14 オオヨシキリの雛 Oriental Reed Wabler
沼のほとりで出会ったのは、オオヨシキリの雛。雛と言っても、ずいぶんしっかりした顔立ちだったから、幼鳥と表現した方が、適切かもしれない。母親が、せっせと餌探しに出かけ、帰って来る気配を感じると葦原の中が、騒がしくなる。葦が遮って姿が見えないのだが、葦原の中に数羽のオオヨシキリの雛がいるらしい。
その中の飛びきり元気な子が、葦原から飛び出し、一瞬、姿を見せてくれた。母鳥が運んできた朝食は、カエルであった。葦原は、また静かになり、しばらくすると騒がしくなる。沼のほとりのひとこまである。
2017/7/13 アオバズク Brown Hawk-Owl
そろそろ巣立ちが気になるアオバズクだが、今年は、どうしたことか、今の時期に、1羽の姿を見かけるのみである。普通、巣立ちが近づくと、♀が、洞から出て♂と♀が、2羽で、洞にいるこどもたちを見守るのだが、♂に何か異変があったのだろうか。それとも、今、姿を見せているのが♂で、♀が、まだ洞にいるのだろうか。謎は、深まるばかりである。
いずれにしても可愛い雛の姿を是非、見たいものである。
2017/7/12 キジ Common Pheasant
久しぶりに近くの田んぼをひとまわり。稲田の緑が爽やかで、暑さをひととき忘れさせてくれる。鳥との出会いは、ほとんど期待せずに回ったのだが、真っ先に出会ったのが、キジの♂と♀。それぞれ少し離れていたのだが、♂が畦道をずんずん進んでいくと♀のキジが、立ち止まり、鳴き声を発して辺りの様子を伺うような仕草。
何とか2羽並んでくれないものかと、気をもんでいると、♀が♂に急接近。一瞬、2羽が、顔を見合わせた。つぎの瞬間、♂は、尾羽を目一杯に広げて、♀にアピール。田んぼが急に華やいだ。
2017/7/11 ヨシゴイ Yellow Bittern
ずっと気になっていた沼のほとり。1ヶ月程前には、サンカノゴイも見られていたという。そのサンカノゴイも、今は、姿がないと言う。しかし、到着と同時に、葦原の奥の方から、聞こえて来たのは、紛れもないサンカノゴイの声。♪ボーボー♪と野太い声である。オオヨシキリは、今、子育て中のようで、餌運びに余念がない。
葦原を右に左に軽やかに飛んでいるのは、ヨシゴイ。ずいぶん個体数が多いようである。遠くには、クロハラアジサシが、数羽飛んでいる。暑さをひととき忘れさせてくれる沼のほとりのひとこまである。
2017/7/10 コチドリ Little Ringed Plover
一面に広がる緑の絨毯。田んぼの光景は、爽やかで、目に心に優しい。数年前までは、緑の稲田を訪ねれば、赤い嘴と真っ黒な姿が印象的なバンの姿をあちこちに見かけたのだが、どうしたことだろう。今年は、何回田んぼを回っても、バンに出会うことがない。カルガモだけは、のんびりと居心地良さそうにくつろいでいる姿を何度も見かけている。
久しぶりに田んぼで出会ったのは、コチドリ。たった1羽のコチドリだが、鳥との出会いの少ない時期に、嬉しい出会いであった。
2017/7/9 ツミの若 Japanese Sparrowhawk
梅雨明けは、まだ先のようであるが、夏を感じさせる日差しが降り注ぎ、暑さが本格的になってきた。6月から7月にかけて、例年、気になるのが、ツミの巣立ちである。今年も早いところでは、6月に入って間もなく真っ白な雛の姿が見られたという。ツミは、町中でも、営巣することがあるので、出会いの機会は、案外、巡って来るものである。
暑さが本格的になる少し前に、巣立って間もない、ツミに出会った。全部で4羽いるとのことであったが、良く見える位置に姿を現したのは、2羽である。まだ頼りなげな表情が可愛くて、出会いをしばし楽しませてもらった。
2017/7/8 ツミ♂ Japanese Sparrowhawk♂
初めてツミに出会ったのは、近隣の小さな公園である。あのときの驚きは、あまりにも鮮烈で、今でもはっきりと覚えている。町中の公園に猛禽がいる。それも手の届くようなところにとまっている。ツミという名前さえ知らなかったあの頃。翌年の飛来も期待していたのだが、公園の木が切られ、二度とその公園にツミが姿を見せることはなくなってしまった。
ツミの♂は、♀に比べ、一回り小さいが、その風貌には、心惹かれるものがあり、私は、♀よりも♂が好きである。久しぶりに出会ったツミ♂は、ちょっと距離があった。あまり良い光線ではなかったが、しばらくじっと動かず、良いモデルになってくれた。
2017/7/7 アオサギ Grey Heron
こんもり茂った森の中から賑やかな声が聞こえて来る。見上げると、ダイサギ、チュウサギ、アオサギの姿がたくさん見える。特に多いのが、アオサギのようである。あちらにもこちらにもアオサギの家族の姿が見え、時折、親鳥が、枝のようなものを運んで来る。巣材かなと思ったのだが、どうもそうではないらしい。
誰にも邪魔されることなく、平和な世界が繰り広げられている。アオサギの巣立ちももうすぐであろう。
2017/7/6 コジュリン Japanese Reed Bunting
田んぼ巡りをしていると思いがけない出会いが時にある。この日出会ったのは、コジュリンの♂と♀。♪チョッピッチュリリリリピッ♪この声を聞けば、遠くからでもコジュリンの存在が分かる。しかし、この日のコジュリンは、声を発しない。草にとまったままで、じっとして動かない。声高らかに歌っているコジュリンは、今まで何度も見ているが、このように不動の姿勢でいるコジュリンに出会う機会は、少なかった。
しばらく様子を見ていると、すぐ近くの草むらから、コジュリン♀が姿を現した。♂も♀も尾羽が、かなり傷んでいる。なるほど。なるほど。子育て中だったのだ。お疲れ様。子育ては、大変なんですね。
2017/7/5 ツミ Japanese Sparrowhawk
桜の花の咲く頃に飛来するというツミ。ここ数年、冬場でも、近隣の公園でツミの鳴き声を聞く機会が数回あった。9月の白樺峠で、渡って行くツミを見たことがあるが、鳥たちの行動が変わって来ているのであろう。
久しぶりに訪れた公園で、あの独特のツミの声を聞いた。声のする方角を探すと、すぐにツミ♀の姿が目に入った。1年ぶりに会うツミは、何度かとても逞しく見えて、堂々としたその姿に見入ってしまう。母親としての貫禄が、にじみ出ているのであろうか。嬉しい出会いのひとときであった。
2017/7/4 セッカ Zitting Cisiticola
鳥との出会いの少ない昨今だが、相変わらずの田んぼ巡り。緑・緑・緑。一面に広がる緑の稲田に心癒やされる思いがする。以前は、緑の稲田に白いサギが、たくさん集まり、遠くから見ると、まるで白い花が咲き誇っているかのようで美しかった。あのような光景は、望むべくもないが、あまりに寂しい昨今の田んぼである。
耕されず、草地になったところに1羽のセッカがとまっていた。かなり距離があり、鳥が多ければ見落としていたのだが、何が幸いするか分からない。遠くにとまった小さなセッカに、思わず心躍る朝の田んぼの光景であった。
2017/7/3 コジュリン Japanese Reed Bunting
相変わらず、時折、田んぼに足を運ぶ。鳥との出会いを少なからず期待しているのだが、辺り一面、緑の絨毯が広がるだけである。そのような中で、かすかに聞き覚えのある声が、聞こえて来た。♪チョッピッチュリリリリピッ♪紛れもなくコジュリンの声である。
声のする方角に進んでみるのだが、なかなか姿が確認出来ない。遮るものがないとは言え、コジュリンの声は、実に良く通る。ようやく真っ黒頭のコジュリンの姿が、目に入った。♪チョッピッチュリリリリピッ♪さわやかなコジュリンの声に癒やされる思いがする。
2017/7/2 アオバズク Brown Hawk-Owl
青葉の頃に飛来するというアオバズク。今年も元気な姿を見ることが出来たが、その後の様子が気になり、久しぶりに出かけてみた。遠くからでも、その位置が、はっきり分かるような、お誂え向きの枝にとまっている。先着のカメラマンは、3名。それぞれに自分の好みの位置で、カメラを構えている。
そのカメラマンから離れた位置で、ファインダーをのぞいてみる。青葉を背景に、なかなか良い感じ。なるべく白いところが出ないように、右に移動したり左に移動したりしてみる。♀は、まだ巣の中のようだ。今年の巣立ちは、いつだろうか。
2017/7/1 ちびっ子の大冒険
うっとうしい空模様をはね飛ばすような賑やかな声が、林の中に響き渡っている。♪ギュィー♪ギュィー♪ギュィー♪林の中では、オナガが、ヒラヒラと優雅に舞っているのだが、その声は、姿には、似つかわしくない耳障りな声である。
幼稚園児らしい女の子と母親が、立ち止まり、道路の片隅をじっと見つめている。近づいてみると、何とオナガの雛が、巣から落ちてしまったようだ。しばらく様子を見ていると急にぴょんぴょんと跳びはねて、親鳥たちがいる木の側まで、何とかたどり着いた。その後が、何とも凄い!必死に木肌をよじ登って行く。ガンバレ!ガンバレ!ガンバレ!ただただ見守るだけであったが、その姿には、胸に迫るものがあった。