[ オオジシギ ]
- オオジシギ Latham's Snipe
7月に入ると出会いを期待する鳥のひとつがオオジシギ。繁殖地では、♪ズビャークズビャーク♪ザザザザザーと賑やかな声がして居場所が、分かりやすい。しかし、渡りの通過地点である茨城や千葉の田んぼでは、飛び立つときに、♪ジェッと発するのみであるので、なかなか見つけるのは難しい。
何度回っても、なかなか出会いのなかったオオジシギだが、この日、田んぼ周りをしていると、前方から飛んできて、畦の奥の方に降り経った鳥がいた。♪ジェツという声を聞いたような気がして、畦の奥を双眼鏡で見てみると嘴の長いジシギの姿が見える。逆光だし、距離はあるし、証拠写真にもほど遠い。そう思っていると、すぐ近くの畦に、1羽のジシギが姿を見せた。やはり逆光なのだが、数枚写真を撮ることが出来た。詳しい方にお尋ねすると、肩羽は、冬羽に換羽済み。雨覆や三列は、摩耗が見られるので夏羽と判明した。それは、待ち望んでいたオオジシギであった。