タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

[ タゲリ ]

2018/2/14 魅力の羽の色

冬の田んぼで、出会いを楽しみにしているシギチのひとつが、タゲリである。金属光沢が美しく、田んぼの貴婦人とか冬の貴婦人とか呼ばれ、大変人気がある。飛来したばかりの晩秋の田んぼでは、30羽~50羽、多いときには、100羽近い群れで姿を見かけることがあるが、1月、2月の田んぼで出会うタゲリは、大抵1羽か2羽で行動している。

そのタゲリの羽を良く見ると、緑や紫の金属光沢が美しい個体もいるが、ずいぶん地味な羽のタゲリもいて、時に驚く。三月になれば、個別に行動していたタゲリが、一同に集まり、故郷に旅立って行くことであろう。今しばらく、タゲリの美しい羽を楽しみたいものである。