春の田んぼでは、キジに良く出会う。しかし、それは、キジの雄であり、雌との出会いは、案外少ない。それは、キジの雄の色彩が鮮やかで目に付きやすいからであろうか。しかし、以前は、雌の姿をよく見かけたから、場所により時期により違うのかもしれない。
そんなことを考えながら、田んぼを回っていると、目の前の草むらにキジの雌が入って行く姿が目に入った。急いでカメラを向けるが、速い、速い。実に速い足取りで、下へ下へと降りて行く。最後は、ピョンと飛んで、乾ききった田んぼに降りた。そして程なく野の花を啄み始めた。久しぶりのキジ雌との出会いであった。