まだまだ暑さを感じる日々だが、陽の光も吹く風にも秋の気配を感じるようになった。散歩道のネムノキは、たくさんの実をつけ、風に揺れている。イロハカエデのプロペラのような小さな実が、何とも愛らしい。栗の実は落ちて、道路の片隅にたくさん追いやられている。
水辺公園にある小さな田んぼにショウジョウトンボが姿を見せた。その赤さが鮮烈で、まぶしいほどである。池の小さな杭には、コシアキトンボ。ミソハギが、水面に映りなかなか美しい。岩の上には、ナツアカネ。ようやくウスバキトンボもとまった。
トンボの姿に小さな秋を見た思いがする。