数年前まで、秋を迎えると楽しみにしていたケリの飛来地。現在では、物流施設がたくさん建ち並び、すっかり環境が変わってしまった。コミミズクで賑わったこともある場所だが、今は、もうその面影もない。何年も足を運んでいただけに寂しさは、ひとしおである。
収穫の済んだ田んぼは、ケリの姿を隠すには、程よかった。一見、何もいないように見える田んぼに、ケリの姿を見つけたときの嬉しさは、格別である。ちょっと近づきすぎると飛び立ってしまうが、その飛翔姿の何と美しいことだろう。あの日の光景が、今でも鮮やかに思い出される。