タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2018/11/1 ヒバリシギ Long-toed Stint

ヒバリシギの画像

体調を崩し、しばらく更新が出来ませんでした。ご訪問頂きました皆様には、ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございませんでした。フィールドに出るのは、まだまだ時間がかかりそうですので、過去の思い出画像の中から、更新させて頂きたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

田んぼに飛来するシギチに関心を持ち、茨城・千葉の蓮田や田んぼに四季折々、足を運んで来た。思い出は、たくさんある。その中で、印象深いのが、冬羽のヒバリシギとの出会いである。春の渡り、秋の渡りで出会うヒバリシギとは印象を異にして、このシギは、一体何者?と思ったものであった。それも5羽並んで蓮田に姿を見せたこともあり、ドキドキしながらの観察であった。このような出会いをまたしたいものである。

2018/11/2 エリマキシギ Ruff

エリマキシギの画像

冬羽のヒバリシギに出会った蓮田は、今は、もうない。その蓮田では、色々なシギとの出会いがあった。エリマキシギもそのひとつである。シギチの中で、一番好きなエリマキシギ。あの端正な顔立ちとスタイル、羽の美しさに心惹かれるものがある。蓮田で出会うエリマキシギには、時に気品さえ漂う。

春の渡り、秋の渡り、そして越冬することもあるエリマキシギ。その姿を蓮田や田んぼで見かけると、嬉しくてドキドキしてしまう。この冬もエリマキシギは、越冬してくれるだろうか。

2018/11/3 ハマシギ Dunlin

ハマシギの画像

秋の深まりと共に、蓮田やその周辺の田んぼに姿を見せ始めるシギのひとつがハマシギである。寒さが増してくると、その数も増えて来る。多いときには、200羽から300羽の群れを見たこともあるが、ここ数年、数を減らしているようである。

干潟では、決して珍しくないハマシギの群飛だが、田園風景の中で、ハマシギの群飛は、ひときわ美しい。蓮田で休息しているハマシギの姿もまた美しい。風のない日、蓮田の水面に映ったハマシギの姿には、心惹かれるものがある。

2018/11/4 タゲリ Northern Lapwing

タゲリの画像

11月は、霜月と言われるように、時にかなり冷え込む朝もあり、少し早めに田んぼに向かうと青々とした野菜の上に霜が降りて、真っ白になっていることがある。秋の深まりを感じると共に、冬将軍が近づいているのを実感するのである。

11月の田んぼや蓮田では、タゲリとの出会いが楽しみである。あの独特の金属光沢が何とも美しく、歌舞伎役者風の顔立ちも、たなびく冠羽も魅力的で、たくさんのファンがいることと思う。蓮田一面が赤い藻のようなもので埋まっているところに1羽のタゲリが舞い降りた。このような背景での出会いは、初めてであったので、とても印象深く、目に焼き付いているひとこまである。

2018/11/5 タシギ Common Snipe

タシギの画像

秋の深まりを感じる蓮田で、その姿を見かけるとほっとするものの一つがタシギである。あの長いくちばし。独特の顔立ち。時には、ひとつの蓮田に30羽近くのタシギが集まっているのを見たこともある。もちろん刈田での出会いも数多いが、蓮田で出会うタシギのほうが、私には、警戒心が薄いように感じられ、ゆっくり観察できるように思っている。

今季も蓮田や刈田にタシギが、たくさん飛来しているだろうか。暖かくなる春まで、ゆっくり滞在し、その姿を楽しませて欲しいものである。

2018/11/6 秋色いっぱい散歩道

散歩道の画像

ここ2ヶ月近く、痛みに悩まされ、外に出る機会が少なかったが、少し落ち着いて来たので、久しぶりに自宅近くの公園に出かけてみた。元気な時なら徒歩で行ける距離の公園である。

チョウやトンボとの出会いは、ほとんど期待せずに出かけたのだが、駐車場から見える位置にアキアカネの姿がある。さらに3頭ほどアキアカネが、その近くを飛んでいる。シジミチョウは、実にたくさん飛んでいるが、なかなかとまってくれず、多分ヤマトシジミであろうとの推測しか出来なかった。池のほとりの草むらには、ツマグロヒョウモンの姿。花壇のところには、モンシロチョウ。何ともこの出会いは嬉しい。

真っ赤な実をつけたハナミズキが、秋晴れの青空に映える。仰ぐように見ていると、緑色の何かが目に入った。どうやらカマキリのようである。越冬するのだろうか。今の時期にカマキリの姿を見るのは、初めてである。近くでは、ボケの花が、可憐な姿を見せ、心和ませてくれた。

まだカメラを持つ体力がなく、撮影は、専属カメラマンの夫によるものです。

2018/11/7 タヒバリ Buff-bellied Pipit

タヒバリの画像

秋の深まりと共に田園地帯で良く見かけるのが、タヒバリである。耕された田んぼにいるタヒバリは、土の色と同化して、見つけるのがなかなか難しい。何もいないと思っていた田んぼから10数羽のタヒバリが飛び立って驚いたことが何度もある。

蓮田では、タヒバリの姿を見つけるのは、比較的容易である。それも枯れた蓮の茎にとまっていてくれることもあり、なかなかサービス精神旺盛な面もあって嬉しくなってくる。冬羽のヒバリシギが、少し離れたところで採餌しているところで、タヒバリに出会った。辺りをしきりに見渡して、警戒している様子であったが、ヒバリシギは、のんびりと食事をしていたので、やはりタヒバリは、警戒心が強いのであろうか。

2018/11/8 ホシムクドリ Common Starling

ホシムクドリの画像

シギチに会いたくて、何度も何度も足を運ぶ茨城・千葉周辺の蓮田や田んぼ。以前は、出掛ければ出会えたシギチだが、ここ数年、ずいぶん傾向が変わって来て、何も出会えない日も多い。そのような中で、思い出深いのが、ホシムクドリとの出会いである。

牛舎付近の電線にホシムクドリが姿を見せるようになったのは、何年前になるだろう。初めてホシムクドリを見たのは、神奈川県であるが、その後、鹿児島県でも出会いがあり、初めての出会いではなかったが、馴染みのフィールドで見るホシムクドリは、とても新鮮に思えた。

電線どまりばかり見ていた私の目の前、そうシギチに会いたくて何度も足を運んでいる蓮田にホシムクドリがいたのである。背景にとけ込んで、すぐには、その存在を知ることが出来なかったが、その姿を見つけたときは嬉しかった。懐かしい思い出のひとこまである。

2018/11/9 アメリカウズラシギ Pectoral Sandpiper

アメリカウズラシギの画像

夏の暑い日差しの中で、青々と茂っていた蓮田は、秋を向かえる頃には、すっかりその姿が変わっている。なんとも殺風景になってしまうのだが、それがまた、ひと味もふた味も秋らしさ、秋の深まりを感じさせ、私には魅力的に映るのである。

その蓮田に、アメリカウズラシギが2羽、姿を見せてくれた。警戒心の非常に薄い個体で、こちらの姿が全身見えているはずなのに、一向に気にする気配がなく、2羽で、一心に採餌していた姿が忘れられない。あの蓮田は、今は、もうなくなってしまったが、寒さを感じるようになると思い出す光景である。

2018/11/10 ケリ Grey-headed Lapwing

ケリの画像

数年前まで、秋を迎えると楽しみにしていたケリの飛来地。現在では、物流施設がたくさん建ち並び、すっかり環境が変わってしまった。コミミズクで賑わったこともある場所だが、今は、もうその面影もない。何年も足を運んでいただけに寂しさは、ひとしおである。

収穫の済んだ田んぼは、ケリの姿を隠すには、程よかった。一見、何もいないように見える田んぼに、ケリの姿を見つけたときの嬉しさは、格別である。ちょっと近づきすぎると飛び立ってしまうが、その飛翔姿の何と美しいことだろう。あの日の光景が、今でも鮮やかに思い出される。

2018/11/11 ノビタキ Common Stonechat

ノビタキの画像

秋の深まりと共に、あの暑さの中で、勢いを増していたセイタカアワダチソウも少し元気がなくなってくる。あの鮮やかな黄色が、遠くからでも良く目立つ。鳥たちにとっては、程よいお休みどころになっているのだろうか。スズメの群れや、モズなどがとまっているのを時折見かけることがある。

この日は、ノビタキが、タイミング良くとまってくれて嬉しい出会いとなった。以前は、収穫の済んだ田んぼで、良く見かけたノビタキだが、ここ数年、出会いの機会がずいぶん少なくなったように思う。当地では、春の渡りの頃には、ノビタキに出会う機会は、なかなかないのだが、秋に出会うノビタキは、シックで、心癒やされる思いがする。

2018/11/12 オグロシギ Black-tailed Godwit

オグロシギの画像

春の渡りと秋の渡りでは、出会うシギチも違い、羽衣も違っているので、何かと楽しみが多い。最近は、あまり見られなくなったが、収穫の済んだ田んぼや、枯れた葉や茎が残っている蓮田にたくさんのオグロシギが集まって、その姿を楽しむことが出来た。

葉が枯れた蓮田の奥の方から、ごそごそとオグロシギが、数羽、姿を見せてくれた日のことが妙に懐かしい。かなりの数のオグロシギが、飛んだ姿も印象深い。飛翔シーンでは、オグロシギ独特の尾羽の様子が分かり、その美しさにハッとすることもあ る。

秋の深まりの中で出会ったオグロシギ、また、会いたいものである。

2018/11/13 ヤマガラ Varied Tit

ヤマガラの画像

留守にしている間に、ベランダからの眺めは、すっかり変わってしまって、エゴノキの実は、なくなってしまった。9月の半ば過ぎ、聞こえていたヤマガラの声は、全く聞こえなくなってしまい寂しい限りである。

秋を迎えると、その出会いを楽しみにしている野鳥のひとつがヤマガラ。あの愛嬌のある顔立ち、甘えたような鳴き声。私は大好きである。馴染みの公園では、ヤマガラを良く見かけた。エゴノキの実を見つけると、さっと降りて来て、器用に啄み、どこかへ運んで行く。貯食をしているようだが、隠した場所を覚えているのだろうか。体調が回復したら、是非、ヤマガラのいる公園に出掛けてみたいと思っている。

2018/11/14 アカアシシギ Common Redshank

アカアシシギの画像

秋が深まっていくと、蓮田や田んぼは、ずいぶん殺風景になってしまう。それでも、その光景に心惹かれるのは、シギチとの出会いを少なからず期待しているからであろう。その蓮田で、忘れられない出会いのひとつがアカアシシギである。

いつもは、遠くにいるアカアシシギを何とか撮影したいと、そっとそっと観察したり、じっと我慢したりして撮影するのだが、このときのアカアシシギは、サービス精神旺盛で、グングングングン近づいて来る。もう来ないで!と言いたくなるくらいであった。脚の赤い色も鮮やかで、そのときの色が今でも目に焼き付いている。

また、いつか会いたいものである。

2018/11/15 クロサギ Pacific Reef Heron

クロサギの画像

海水浴で賑わう海辺は好きではないが、人気のないひっそりとした海辺には、心惹かれるものがある。静かに寄せる波の音に耳を傾け、浜辺に腰を下ろして、ボーッとしている時間が大好きである。

気が向いて、静かな浜辺に出掛けてみると2羽のクロサギに出会った。2羽は、それぞれに動き回って、上手に魚を捕らえたり、砂浜を歩いたりして、しばらくの間、楽しませてくれた。あのとき、周りにどなたもいなくて、本当に静かな静かな海辺であった。静かな海辺に、いつかまた行ってみたいものである。

2018/11/16 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

田んぼで見られるシギチが大好きで、千葉や茨城の蓮田や田んぼには、良く足を運んで来た。その蓮田で、一番出会いの機会が多かったのが、タカブシギだろうか。1年を通してタカブシギとの出会いはあったのだが、近頃は、ずいぶん数を減らしているようで、出会いの機会が少なくなっているのが現状である。

タカブシギは、蓮田で見かけることが多いので、環境は、決して綺麗ではなく、撮影は、案外難しい。晩秋に出会ったタカブシギの画像を探してみたのだが、なかなか納得出来るものがなかった。いつかまた、機会があったら、もっと丁寧に撮影したいと思っている。

2018/11/17 オシドリ Mandarin Duck

オシドリの画像

秋の深まりと共に、馴染みの公園に姿を見せてくれる鳥のひとつが、オシドリである。ここ数年、雄2羽~3羽、雌1羽が観察されているようである。まだ確認していないが、今季も、多分、飛来していることであろう。

鳥に関心を持ち始めた頃は、足取り軽く、どこにでも出掛けたので、明治神宮に良く足を運んだ。数羽のオシドリが、枯れた葉を踏みながら、歩いているのを見たこともあるし、風情のある樹木にとまっているオシドリの雄と雌を見たこともあった。あの頃のことが妙に懐かしい。

近くの公園でも、オシドリが見られるようになって、秋から冬に向かって、私には、大きな楽しみのひとつになっている。

2018/11/17 永井凱巳氏のカレンダー

永井凱巳氏のカレンダーの画像

鳥撮りの大先輩で野鳥写真家の永井凱巳氏の作品によるフクダ電子カレンダー「空高く 未来へ向かって」のご紹介です。永井凱巳氏の作品は、四季折々の風景の中で憩う野鳥たちの姿を優しいまなざしで見つめ描写したもので、情感あふれ心癒されます。ここをクリックすると、カレンダーの説明をご覧いただけます。雪の上の愛くるしいシマエナガを始め感動を呼ぶ作品ぞろいです。是非、ご覧ください。 カレンダーをご希望の方は、BIRDER 12月号 をご参照ください。

監修:叶内拓哉氏  撮影:永井凱巳氏

2018/11/18 小春日和の散歩道

オシドリの画像

あの飛びきりの暑さを感じた夏、その少し前の季節から、関心を持つようになったチョウやトンボや植物。それまで、見過ごしていた自然の美しさ、命の輝き、そしてはかなさなど、ふと気がついて体に熱いものが走ったのである。

いつも、自宅近くの公園で、日光浴や足慣らしをしているが、数ヶ月ぶりに車で近くの田んぼに出掛けてみた。助手席に座って、次々に飛び込んでくる田園風景を眺めていると、力と元気が湧いて来るようであった。鳥との出会いは、ほとんどなかったが、暖かい日差しの中で、チョウが活発に動き、アキアカネの姿もあちこちで見かけ、何とも嬉しくなって来た。

ウラナミシジミ、ヒメアカタテハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、シータテハ、イチモンジセセリ、キタキチョウ、そしてモンシロチョウは、もう数え切れないほど飛んでいる。野の道で、こんなにたくさんのチョウとの出会い。車から、レンズを向け、久しぶりにシャッターを押す快感。嬉しく胸弾み、心癒やされる小春日和の散歩道であった。

2018/11/19 オオハシシギ Long-billed Dowitcher

オオハシシギの画像

初めてオオハシシギを見たのは、珍鳥オオキアシシギを観察に出掛けたときのことであるから、ずいぶん前のことになる。あの頃、シギチに関心を持つようになるとは、夢にも思っていなかった。オオハシシギの特徴を大先輩から教えて頂いたことだけが、鮮烈な記憶となって、私の脳裏に刻み込まれている。

寒さに向かって蓮田では、オオハシシギの姿を見かける機会が多くなる。しかし、最近は、少し傾向が変わって来ているのかもしれない。あの独特の嘴で採餌する姿は、何とも微笑ましくて心癒やされるものである。

今季も多数、越冬してくれるだろうか。その出会いを楽しみにしている。

2018/11/20 アメリカコハクチョウ Whistling Swan

アメリカコハクチョウの画像

秋が深まって来ると、白鳥の里に飛来するコハクチョウたちの姿を心待ちにするようになる。初めてこの地を訪れた時、こんな身近なところにこれほどたくさんのコハクチョウが集まって来るのかと不思議に思ったものであった。地元の方々のご努力があってこそのコハクチョウやオオハクチョウの飛来なのだが、最初にコハクチョウの姿を見て、導かれた方のご努力には、本当に頭の下がる思いがする。

そのコハクチョウの中に、ごくたまに、アメリカコハクチョウの姿を見かけることがある。数多いコハクチョウの中から、すぐに見つけ出すのは、なかなか難しいが、この日は、とても分かりやすいところにいて、その姿を楽しませてくれた。今季も姿を見せてくれるだろうか。

2018/11/21 ツルシギ Spotted Redshank

ツルシギの画像

春の渡りの時は、お彼岸のころに姿を見せるツルシギ、その後、5月の連休の頃まで滞在し、真っ黒な夏羽を見せてくれたものであった。しかし、ここ数年、ずいぶん傾向が変わってしまい、春の渡りでツルシギを見かける機会は、少なくなってしまった。

ところが、秋の渡りの頃になると、ポツポツであるが、ツルシギを見かけるようになる。越冬して春先まで観察された方もおられるようである。秋に見るツルシギは、春に出会うツルシギとは、印象を異にして、別の美しさがある。ツルシギの羽衣をじっと見つめるとその美しさに心奪われるのである。

2018/11/22 アオアシシギ Common Greenshank

アオアシシギの画像

哀愁を帯びたアオアシシギの声には、心惹かれるものがあり、田んぼまわりをしていて、♫ピョーピョー♫というあの声を聞くとアオアシシギの存在が気になり、キョロキョロと辺りを探してしまう。アオアシシギは、とても警戒心が強いので、かなり遠くから、その存在を見つけないと、必ず飛ばれてしまう。ごく希に、警戒心の薄い個体もいることもあるが、そのような出会いは、あまりなかったように思う。

アオアシシギは、蓮田でも、もちろん出会うが、収穫の済んだ田んぼで出会うことが多い。あぜ道に姿を見せていたアオアシシギが、2枚目の田んぼに降りてしまうと、すっかり姿が隠れてしまい、見失ってしまうこともある。またアオアシシギに会いたいものである。

2018/11/23 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

私は、1年を通して千葉・茨城方面の田んぼや蓮田に足を運んで来た。もちろんそれだけでなく、北海道や南の島、離島への遠征などもしてきたが、足繁く通った田んぼの思い出は、私の心の中では、大きな大きな存在を占めている。

田んぼでは、スズメに出会うことが多い。今日は、何も出会いがないなあと思っているときでも、スズメが姿を見せてくれると、それだけで心が安らぐ。近くの田んぼにスズメが群れで集まるところがあり、ワァーと飛び立って、また戻って来る光景が楽しくて、何度か足を運んだことがあった。このスズメの群れを狙って、ハヤブサやオオタカが姿を見せることがあるので、スズメにとっては、命がけなのである。

ゆったりくつろいでいるスズメ。大好きなスズメ。また会いたいものである。

2018/11/24 サルハマシギ Curlew Sandpiper

サルハマシギの画像

春の渡りや秋の渡りの時は、頻繁に足を運ぶ蓮田や田んぼだが、その時期を過ぎると、少し足が遠のいてしまう。それでも、やはり気になって蓮田へ足を運んだある日、ハマシギの群れの中に、ちょっと違う印象のシギが目に入った。距離があり、ちょっと目を離すと見失ってしまう。ようやく双眼鏡に入ったのは、紛れもなくサルハマシギであった。

あのときの嬉しさは、今でも鮮明に覚えている。ハマシギの数が多いだけに、その中から探し出すのは、私にはなかなか難しかった。あの蓮田は、今ではなくなってしまったが、色々な出会いがあり思い出深く、とても貴重な蓮田であった。

2018/11/25 オジロトウネン Temminck's Stint

オジロトウネンの画像

鳥に関心を持つようになったのは、手賀沼のコブハクチョウとの出会いが縁である。春、コブハクチョウの背中に乗った雛の姿を見て、すっかり魅了されてしまった。あの頃、シギチという存在を知らなかったし、そのシギチの渡りの中継地が、自宅から、そう遠くはないところにあるとは、知るよしもなかった。

いつの頃からだろうか。私は、田んぼに飛来するシギチが大好きになり、のめり込んでいった。その中で印象深いのが、オジロトウネンである。トウネンの中には、足の黄色いのがいると教えて頂き、その名がオジロトウネンというのだと知って、是非、一度会いたいと田んぼ通いをしていた。ある日、目の前にいるトウネンとおぼしき個体の足を見ると黄色い!はっとして良く良く観察すると紛れもなくオジロトウネンのようである。

あの日の嬉しさが、オジロトウネンに出会う度に思い出されるのである。

2018/11/26 コアオアシシギ Marsh Sandpiper

コアオアシシギの画像

秋が深まって来ると蓮田や田んぼは、殺風景で、何ともわびしい感じになってくる。しかし、その蓮田や田んぼに姿を見せてくれるシギチがいるので、何とも嬉しく有り難く思っている。以前は、エリマキシギやオオハシシギを見る機会は、かなり多かったように思う。ここ数年、越冬するシギチの姿が少なくなり寂しい限りである。

秋が深まりゆく蓮田で出会ったのは、1羽のコアオアシシギ。華奢で何とも頼りなげな印象のコアオアシシギが、私は大好きである。しかし、この日のコアオアシシギは、決して華奢な印象ではなく、私には、とても存在感のある堂々としたコアオアシシギに見えたのであった。思い出深い出会いの1枚である。

2018/11/27 ビンズイ Olive-backed Pipit

ビンズイの画像

蓮田や田んぼ回りが、大好きだが、近隣の公園に小鳥を探しに出掛けるのも、また楽しくて、時折足を運んで来た。秋の深まりと共に近くの公園で、姿を見かけることが多いのが、ビンズイ。♫チッというかすかな声がして、松林の奥に姿を消す。辺りを良く良く見ると、2羽、3羽とビンズイの姿を確認することが出来るのである。

地面に降りていることが多いので、なかなか木止まりを撮る機会がなかったが、この日は、愛想良くしばらくの間、木にとまっていたので、何とか撮影することが出来た。今季もたくさん姿を見せてくれるだろうか。ゆっくり公園を訪ねてみたいと思っている。

2018/11/28 アトリ Brambling

アトリの画像

自宅からそれほど遠くないところに、いくつかの公園がある。以前、足繁く通っていた公園のひとつは、秋の渡りや春の渡り、また冬鳥などずいぶん楽しませてもらったのだが、ここ数年、鳥の気配が薄く、足が遠のいている。もうひとつの公園も、以前に比べれば、ずいぶん鳥影が薄い。何とも寂しい限りである。

その公園で出会ったアトリ。見上げるような位置に姿を見せてくれた。こちらが、思うようなところには、移動してくれなかったが、深まりゆく秋を感じながら、アトリを撮影出来たことは、良い思い出になっている。今季も、姿を見せているのだろうか。

2018/11/29 ノスリとチョウゲンボウ Common Buzzard & Common Kestrel

ノスリとチョウゲンボウの画像

四季を通じて、何度も何度も足を運ぶ田園地帯。一番出会いを期待しているのは、シギチだが、寒さに向かって猛禽との出会いも、また楽しみのひとつである。深まりゆく秋の中で、田んぼの景色は、あまりにも殺風景だが、行く手の電柱に何やら猛禽の姿。良く良く見ればノスリがとまっている。

電柱止まりでも撮影しようかなと思っていると、そこに姿を見せたのが、チョウゲンボウ。ノスリが、一瞬たじろいだが、やはり大きさでは、チョウゲンボウよりノスリの方が、圧倒的に勝っている。そして何より迫力がある。ノスリ対チョウゲンボウ。ドキドキしながらの観戦であったが、チョウゲンボウが飛び去り、ノスリは、ヤレヤレの顔であった。懐かしい思い出のひとこまである。

2018/11/30 イソシギ Common Sandpiper

イソシギの画像

1年を通して何度も何度も足を運んで来た蓮田や田んぼ。四季折々に色々な出会いがあり、特にシギチとの出会いには、時に感動することもあり、懐かしい思い出が多い。

シギチの中で、一番出会いの機会が多いのは、イソシギだろうか。まだシギチのことが、全く分からなかった頃、近くの小さな川のほとりで、尾をふりふりしていたのは、おそらくイソシギであったろう。出会いの機会は多いのだが、案外、動きが速く、いつの間にかファインダーから外れていることがある。

この日出会ったイソシギは、かなり近くに姿を見せてくれて、まずまずの姿勢を保ってくれたように記憶している。地味で目立たないシギだが、好きなシギのひとつである。