鳥に関心を持つようになったのは、手賀沼のコブハクチョウとの出会いが縁である。春、コブハクチョウの背中に乗った雛の姿を見て、すっかり魅了されてしまった。あの頃、シギチという存在を知らなかったし、そのシギチの渡りの中継地が、自宅から、そう遠くはないところにあるとは、知るよしもなかった。
いつの頃からだろうか。私は、田んぼに飛来するシギチが大好きになり、のめり込んでいった。その中で印象深いのが、オジロトウネンである。トウネンの中には、足の黄色いのがいると教えて頂き、その名がオジロトウネンというのだと知って、是非、一度会いたいと田んぼ通いをしていた。ある日、目の前にいるトウネンとおぼしき個体の足を見ると黄色い!はっとして良く良く観察すると紛れもなくオジロトウネンのようである。
あの日の嬉しさが、オジロトウネンに出会う度に思い出されるのである。