刈り入れの済んだ田んぼに二番穂が勢いよく伸び、スズメやカワラヒワの群れが見られた秋から晩秋にかけての光景が、すっかり寂しくなった頃、田んぼには、時折、猛禽の姿を見かけるようになる。かつては、そうであったのだが、最近は、ずいぶん違って来ている。
馴染みの田んぼを一回り。いつものように、ゆっくりゆっくり田んぼを回っていると、目の前の田んぼにコチョウゲンボウの姿。いつも遠くに見るコチョウゲンボウが、何と目の前の田んぼにいる。驚きと嬉しさで、レンズを向けたが、一向にこちらの様子を気にする気配がない。それも、ぐんぐん近づいて来るのだから、ただただビックリ!
あの日のような出会いは、もうないであろう。何とも懐かしい初冬の田んぼの思い出である。